2016年11月28日開催 「全国遺跡報告総覧シンポジウム」

「全国遺跡報告総覧シンポジウム―全国遺跡報告総覧のメリットと公開までのハードル―」のお知らせです。

日時:2016年11月28日(月)13:00~17:30

会場:国立文化財機構奈良文化財研究所 平城宮跡資料館講堂

主催者:国立文化財機構奈良文化財研究所、国立大学法人島根大学附属図書館

詳細:https://www.nabunken.go.jp/fukyu/event2016.html#soran01

参加申込み

・参加希望者は、郵便番号・住所・氏名・所属・電話・FAX番号・Eメールアドレス、情報交換会参加の有無を明記のうえ、事務局(島根大学学術国際部図書情報課)にEメールまたは郵送・FAXにてお申し込み下さい。11月18日(金)までにお申し込みいただきますようお願いします。
・全国遺跡報告総覧シンポジウム(2016/11/28)参加申込フォーム(https://www.lib.shimane-u.ac.jp/0/an/ank.asp?id=19)からでも申し込み可能です。

趣旨

発掘調査報告書の電子書庫である「全国遺跡報告総覧」が昨年6月に公開され、1年半近くが経過しました。この間、国立文化財機構奈良文化財研究所と全国の国立大学及び地方自治体等の報告書発行機関が連携して取り組みを進め、「総覧」から公開される報告書は徐々に増えてきています。
発行部数が少なく流通範囲が限られている発掘調査報告書をデジタル化してWeb公開することで、これまで閲覧することが困難だった報告書も、Web上で容易に閲覧することができるようになりました。また、全文検索や英語自動検索などの新たな機能は、報告書の発見可能性を飛躍的に高め、考古学研究の進展に寄与する可能性を秘めています。
「総覧」公開のメリットは今後益々大きくなると思われますが、全国すべての地方自治体が発行する報告書を網羅するには、まだまだ越えなければならないハードルがいくつもあります。「総覧」に参加する機関を拡大し、公開される報告書を安定的に増やしていくためには、どのような将来展望と戦略が必要でしょうか。発掘調査報告書のデジタル化が果たす役割と可能性、参加機関が「総覧」公開に至るまでに何をなさなければならないかを、基調講演や事例報告、パネルディスカッションをとおして考えてみたいと思います。
報告書のデジタル化や「総覧」への参加を検討されている埋蔵文化財担当者の皆さまのほか、広く文化資源のデジタル化に関心を持つ方々の参加をお待ちしています。

プログラム

報告「全国遺跡報告総覧の現況―参加機関数・登録件数・利用実績の推移―」
矢田貴史 島根大学附属図書館 企画・整備グループ

報告「全国遺跡報告総覧の現況―システムの機能改善の状況―」
高田祐一 奈良文化財研究所企画調整部 研究員

基調講演「大学教育と文化財保護―発掘報告書をめぐって―」
坂井秀弥 奈良大学文化学部文化財学科 教授

事例報告「長崎県における報告書のデジタル化と公開について」
古澤義久 長崎県埋蔵文化財センター 東アジア考古学研究室 主任文化財保護主事

事例報告「青森市における報告書デジタル化と公開への取り組み」
木村淳一 青森市教育委員会事務局文化財課  文化財主査

事例報告「秋田県におけるセルフアーカイブ移行に向けた取組について」
高橋 寛 秋田大学附属図書館 情報推進課 総括主査(学術企画担当)

報告「全国遺跡報告総覧と文化財活用事業」
国武貞克 奈良文化財研究所都城発掘調査部 主任研究員

案内「全国遺跡報告総覧に参加するには―参加手続き・参加してからしていただくこと―」
*著作権関係を含む
矢田貴史 島根大学附属図書館 企画・整備グループ

パネルディスカッション
コーディネータ: 坂井秀弥
パネリスト: 矢田、高田、古澤、木村他の各氏