「文化審議会文化財分科会企画調査会中間まとめに関する意見募集」へのパブリックコメント

埋蔵文化財保護対策委員会 委員長 藤沢敦

 本件については、文部科学大臣からの諮問を受けて、2017年6月より、文化審議会文化財分科会企画調査会で審議が行われてきました。これからの文化財の保存と活用のあり方について見直し、文化財保護法の改正を視野に入れたものです。地域の文化財の総合的な保存と活用を提言する一方で、政府が主導する「文化経済戦略」に沿い、国指定文化財の観光資源としての利用を推進する内容を含んでいます。このたびの企画調査会の議論は、今後の文化財保護行政の進む方向に関わる重要な論点が含まれるとともに、文化財の濫用につながる危険性をも有するものです。

 企画調査会では、8月末に「中間まとめ」が出され、9月にパブリックコメントの募集が行われました。内容の重要性に鑑み、日本考古学協会としてパブリックコメントを提出することとなりました。埋文委幹事会で検討を行って意見をとりまとめ、理事会で承認を受けて、9月28日にコメントを提出しました。

 以下に、日本考古学協会として提出したコメントを掲載します。

日本考古学協会パブリックコメント

 *「中間まとめ」はこちら。

    http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/bunkazai/kikaku/h29/chukan_matome/

 募集された中間まとめへの意見は、10月10日に開催された企画調査会第11回会議において、「資料1 文化審議会文化財分科会企画調査会中間まとめに対する意見募集の結果概要」として報告され、資料1別添として、主な意見が対象項目ごとに列記されました。考古学協会のコメントも、それぞれの項目に分けられて記載されています。コメント00とした、中間まとめの全体的評価については、取り上げられておりません。

    資料1 文化審議会文化財分科会企画調査会中間まとめに対する意見募集の結果概要

 企画調査会の議論は急ピッチで進められ、11月7日に開催された第13回会議において、文化審議会文化財分科会企画調査会とりまとめ(案)「これからの文化財の保存と活用の在り方について(仮題)」が審議され、11月中には取りまとめが行われる予定です。これを踏まえて、次の通常国会での文化財保護法改正が行われる予定です。今後、必要に応じて、意見表明などを行っていきたいと考えております。