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那市文財 第164号
平成27年8月13日

一般社団法人日本考古学協会
埋蔵文化財保護対策委員会
委員長 矢島 國雄 様

那覇市長
城間 幹子

那覇市教育委員会
教育長 渡慶次 克彦

首里高校内中城御殿跡の保存と活用についての要望書(回答)

 日頃より、本市の文化財保護行政について、ご理解・ご協力を賜り、篤く感謝申し上げます。

 さて、沖縄県立首里高校敷地内で発掘調査されました「首里高校内中城御殿跡」につきましては、18世紀初頭の「首里古地図」に描かれた、琉球王国世子の住まう「中城御殿」の建物跡などが分かる、石垣等が良好な状態で確認されております。さらに、それ以前の首里地区を知る上で重要なグスク時代の貴重な遺構・遺物も多種多様に出土し、私どもといたしましてもその保存・活用について大いに憂慮しているところでございます。

 そこで、当市としましては、沖縄県教育委員会の意向を踏まえ、その保存・活用に協力していく所存でございます。

 また、世界遺産(首里城・園比屋武御嶽石門・玉陵)とその周辺地域を含めたまちづくりの在り方につきましても、ソフト、ハード両面から検討を深め、将来、同遺跡をはじめ、かつての王都の中心部であった面影薫るまちにしていきたいと考えております。