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2006年7月理事会記録

1.会員の動向について

 萩原理事から、三重県の大場範久会員が2006年6月5日に、神奈川県の大三輪龍彦会員が6月27日に、愛知県の大橋勤会員が7月12日に亡くなられたとの報告があった。

2.入会資格審査について

 橋本久和理事から、日程並びに審査委員候補者の提示があり、原案通り了承された。

3.国際交流小委員会について

 橋本裕行理事から、〔1〕7月15日(土)に2006年度第1回小委員会を開催した。委員会開催前に、江戸東京博物館で開催中の「発掘された日本列島2006展」を見学し、公式サイト英文コンテンツに掲載する8遺跡の選定を行った。〔2〕2006〜2007年度の委員構成は、協会理事3名(菊池誠一・橋本裕行・前川要)と前期委員6名(飯島武次・W.EDEARDS・小野昭・岸本雅敏・早乙女雅博・新納泉)に、前理事の西藤清秀会員と新たに佐々木憲一会員の2名を加え11名とすることが了承された。しかし、「国際交流小委員会設置要綱」第2条に、「小委員会は、委員10名以内で組織し」とあることから、“担当理事以外の”等の文言を追加することが提案され、理事会に諮ることになった。なお、前期同様、委員長に飯島武次委員、副委員長に早乙女雅博委員を選出したとの報告があった。〔3〕世界考古学会議(WAC)中間会議大阪大会の成功をうけ、同実行委員会に対し、世界考古学会議会長から、2008年半ばに日本での本大会開催の打診があった、との報告があった。

 検討の結果、 〔1〕については、8遺跡の選定が了承された。〔2〕の委員定数については、規則等検討小委員会において、来春総会に諮るべく小委員会全体に共通する規則を作成中であり、国際交流小委員会もその規則に準ずることになる。但し、現状の設置要綱では委員数超過になることから、「小委員会は、協会担当理事及び委員10名以内で組織し」に改正することが了承された。なお、この改正は、第72回総会の行われた日(5月27日)に遡及する。〔3〕については西谷会長からも、世界考古学会議は来年度ジャマイカで開催の予定であったが、開催不能となったことと関連して、2008年日本での開催が打診されている旨の補足説明があった。

4.総会について

 大竹理事から、第73回総会研究発表の開催方法、申込み要領の説明があり、原案通り了承された。続けて岡内理事から、実行委員会と協議の結果、参加費徴収については今回は実施しないことになったとの報告があった。

5.2006年度愛媛大会について

 丹羽理事から、大会案内の報告があった。

6.陵墓報告

 髙橋理事から、〔1〕7月7日(金)に宮内庁との懇談を行い、14学協会21名が参加、協会からは岡内理事と髙橋が参加した。懇談に先立ち、午前10時から明治大学博物館会議室にて事前打合せを行った。〔2〕平成18年度の陵墓保全整備工事は9件で、いずれも立ち会い調査であり事前調査の実施はない。〔3〕昨(2005)年7月8日付にて「陵墓の立ち入りについて(お願い)」を提出したが、今日まで回答はなく、懇談の席上では検討中との説明であった。そこで陵墓関係16学協会では、7月21日付にて回答を願う文書を送付した。〔4〕ここ数年にわたり、各種活動に不参加が続く(財)史学会に対しても、7月14日付にて参加を要請する文書を送付した。〔5〕大阪府堺市の反正陵周辺で、高層マンション建設計画があるとの報告があった。〔5〕の問題については、埋文委としても情報収集することになった。

7.施設整備検討小委員会報告

 萩原理事から、〔1〕7月9日(日)に第3回小委員会を開催し、会報掲載原稿(案)を作成したとの報告があり、案文の提示があった。〔2〕今後のスケジュールは、8月の会報に掲載し、10月末日までに会員からの意見を求め、理事会としての方針案を策定。来春3月の会報に方針案を掲載し、第73回総会に諮るとの説明があり、了承された。

8.規則等検討小委員会報告

 萩原理事から、〔1〕本日、小委員会を開催し、埋文委の規則(案)を検討した。今後、埋文委側との協議を進める。〔2〕常置委員会及び小委員会の設置規則は、一括した規則を定めて運用することにしたい。次回理事会には、案文を提示する。これら規則については、第73回総会に諮るべく、12月の会報に掲載して会員からの意見を求める。

9.高松塚・キトラ古墳問題検討小委員会報告

 菅谷理事から、〔1〕7月9日(日)に第1回小委員会を開催、本日、第2回小委員会を開催した。〔2〕委員構成は、木下副会長・岡内理事・佐古理事・菅谷理事・橋本裕行理事の理事5名のほか、西藤清秀会員・菱田哲郎会員の2名から就任の承諾を得た。協議の結果、菅谷理事を委員長とすることが了承された。また、さらに1名の委員候補者を追加するとともに、装飾古墳の保存に関する情報収集を行うため、会員の中からオブザーバーを依頼したい。〔3〕文化庁に対し、当小委員会の立ち上げを連絡するとともに、オブザーバーとしての参加を要請する。〔4〕高松塚・キトラ古墳問題に関し、8月の会報にチラシを入れて会員からの意見を求め、意見集約を行う。〔5〕壁画古墳の保存につき、他分野の学会と連携して国際シンポジウムの開催も計画したいとの報告があり、〔1〕の委員候補者案、オブザーバー候補者案が了承された。

10.教科書問題検討小委員会報告

 岡内理事から、〔1〕本日、小委員会を開催し、小学校教科書及び指導要領の検討、教科書会社との懇談結果について協議した。〔2〕愛媛大会時に、当委員会の活動内容を紹介することを計画しており、次回理事会に具体案を提示するとの報告があり、了承された。

11.埋文委報告

 松本理事から、〔1〕富山県の全国委員として、狩野睦会員の追加承認を願いたい。〔2〕(財)かながわ考古学財団の廃止問題につき、要望書の作成を進めている。平城遷都1300年記念事業及び京奈和自動車道の大和北道路の問題については、情報の収集につとめるとともに、これらの問題につき、文化庁との懇談日程を調整中である。〔3〕夏季研修会は、長野県での実施を計画している。〔4〕『第3次埋蔵文化財白書』刊行事業の総括について、再度報告があった。〔4〕について検討の結果、先に提出された反省点を受け止め、今後に活かすとともに、適切に対処していくことが了承された。

12.その他

〔1〕2008年度総会について
岡内理事から、2008年度の第74回総会開催につき、東海大学から内諾を得た旨の報告があり、了承された。

〔2〕「財団法人かながわ考古学財団の反対し、神奈川県の文化財保護行政の充実を求める署名」の協力依頼について
萩原理事から、表記依頼の説明があり、埋文委としてすでに対応を進めていることから、埋文委に委ねることが了承された。

〔3〕後援依頼について
萩原理事から、明治大学博物館から2006年度特別展「掘り出された<子ども>の歴史−石器時代から江戸時代まで−」への後援依頼がある旨の報告があり、了承された。

以上