HOME > 理事会 > 2007年4月

2007年4月理事会記録

1.会員の訃報及び動向について

 岡内理事から、埼玉県の佐藤忠雄会員が2007年3月26日に亡くなられた旨の報告があった。

2.協会所蔵図書の扱いについて

 萩原理事から、継続事項となっている最終方針の決定が求められた。検討の結果、『会報No.158』に掲載した施設整備検討小委員会の所定の方針を是とし、第73回総会に報告することが了承された。

3.理事の辞任に伴う手続きについて

 青木事務局長から、3月理事会の決定に基づき、前川元理事に辞任届の書き直しを求め、3月28日付で辞任の登記手続きを完了した旨の報告があった。
 続けて、理事の辞任に伴う欠員補充について検討が行われ、「理事選挙規則」に則り、繰上当選者の選定を行い、総会時に承認を得ることが了承された。

4.第73回総会について

 黒沢理事から、『実施要項』並びに『総会資料』に基づき、理事の役割分担の確認が行われた。

5.2006年度決算並びに2007年度予算について

 金子直行理事から、2007年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費)160万円が内定したことが報告され、2006年度決算と2007年度予算案の説明があり、了承された。

6.研究環境検討委員会報告

 髙倉理事から、4月22日(日)に第3回委員会を開催し、①健康上の理由により鶴丸理事に代わり、髙倉理事を委員長とするとともに、石川委員を副委員長とする。また、前川理事の辞任に伴い金子直行理事・辻理事を新たに加え、さらに谷口榮会員・山口慶一会員の2名を増員し体制の整備をはかりたい。②博物館法改正問題に伴う「新しい時代の博物館制度の在り方について」(中間まとめ)に対する意見募集に関して協議し、博物館登録制度改善の方向性および学芸員制度の見直しについて意見書を提出した。③研究環境整備については、民間調査機関・地方自治体・大学等に勤務する研究者とその所属機関における研究環境の実態と問題点の把握を当面の課題とし、埋文委が実施している「埋蔵文化財保護をとりまく状況調査」等の活動とも協同してすすめていくとの報告があり、①の委員会体制・委員の増員については了承された。

7.陵墓報告

 髙橋理事から、4月13日に6学協会7名による第1回ワーキンググループ(WG)会議を開催し、協会からは髙橋と橋本裕行理事が参加して、陵墓の立ち入りの取扱方針内容や候補地について検討を行った。WGとしては、今後の実務的協議を進めるため、宮内庁側担当者との交渉を計画するとともに、立ち入り実施後には、公開シンポジウムの開催も検討している。なお、陵墓の立ち入りの取扱方針とそれに関わる起案一式、旧取扱方針については、4月16日付で行政文書開示請求を行ったとの報告があり、了承された。

8.高松塚・キトラ古墳問題検討小委員会報告

 菅谷理事から、高松塚・キトラ両古墳の現況を踏まえ本日、委員会を開催して第73回総会時のポスターセッション内容の協議を行った。また、本件について意見交換すべく、文化庁に対し懇談の申し入れを行いたいとの報告があり、懇談の申し入れについては了承された。

9.アジア研究委員会の設置に関する提案について

 岡内理事から、東洋学・アジア研究連絡協議会では、日本学術会議に対して、東洋学研連廃止を受けて学術会議の中に「アジア研究」を設置してもらう申し入れを行うことを決議し、5月12日に協議会を開催して「アジア研究委員会の設置に関する提案」の成案作成を行うとの報告があり、了承された。

10.埋文委報告

 橋口理事から、4月幹事会内容の報告があり、3月26日付で「高知城北曲輪の保存に関する要望書」を関係機関に送付したこと、「2006年度埋蔵文化財保護をとりまく状況調査」アンケートの報告があり、災害時における文化財の支援体制について、理事会でも対応をはかるべきとの報告があった。続けて、松本理事からアンケート調査結果について、集計状況の詳細説明があった。また、橋本裕行理事からは、平城遷都1300年記念事業について情報の提供があった。

11.社会科教科書問題検討小委員会報告

 松本理事から、11月以降のマスコミの対応について報告があるとともに、明日(29日)に委員会を開催する旨の報告があった。

12.その他

1)後援依頼について
 岡内理事から、愛媛大学考古学研究室から「愛媛大学考古学研究室卒業生による地域貢献・社会貢献活動の報告と討論−博物館・フィールドの現場から−」について、
 奈良県立橿原考古学研究所附属博物館から企画展「日中考古学交流のさきがけ−50年前の訪中考古学視察団の足跡展−」について、後援依頼が提出されている旨の報告があった。後者については、橋本裕行理事から補足説明があり、いずれの後援も了承された。

2)電子アーカイブ事業への申請について
 青木事務局長から、昨年は採択されなかったが、本年度も再び申請を行った旨の報告があった。

3)事務局職員の社会保険加入について
 青木事務局長から、事務局常勤職員の健康保険および厚生年金加入につき、4月10  日付で手続きを完了した旨の報告があった。

4)西谷会長から、第2期日韓歴史共同研究が立ち上がり、その中に「教科書小グループ」が新設されたが考古学の専門家が欠落している。日中についても同様の状態があり、考古学の研究成果が十分に反映された日中・日韓の共同研究となっていないことに対して、担当部局や座長に要望書等の提出を検討したらどうかとの提案があった。本件については、理事会としても情報収集を行い検討をすすめることが了承された。

 また、世界考古学会議(WAC)中間会議がジャマイカで開催される。2006年のWAC中間会議大阪大会では田村前会長も挨拶を行い、埋文委がポスターセッションに参加していることから、今後も継承・発展させたかたちで世界考古学会議への取り組みを検討したらどうかとの提案があり、本件については、国際交流小委員会に検討が要請された。

以上