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2007年12月理事会記録

1.会員の訃報及び動向について

 萩原理事から、北海道の和田英昭会員が2007年9月22日に亡くなられたとの報告があった。

2.60周年記念事業について

 小笠原理事から、講演会・出版企画・企画展示からなる原案の提示があり、60周年を機に明治期以前の各地の考古学研究・資料収集を行う小委員会の設置についても提案があった。続けて出版企画(案)について、伊藤理事から機関誌『日本考古学』の対応につき、編集委員会の協議内容が説明された。これを受けて検討の結果、記念事業の趣旨・企画原案の具体的な進め方・予算措置の明確化が要請され、次回理事会で再検討することになった。また、小委員会の設置については、総会報告事項であることから、この件についても総会までにさらに検討をはかることが了承された。また、渡辺副会長から、外山前事務局長からの提案として、60周年を機会に協会創設時会員への表彰(案)の説明があり、検討の結果、定款中に名誉会員の規定もあることから、さらに検討をはかることが了承された。

3.社会科教科書問題について

 大竹理事から、来春2008年2月4日(月)に東京学芸大学で開催する「第1回シンポジウム〜歴史教育と考古学〜」の企画案の説明があり、時間割に調整が必要との指摘があったが、趣旨・構成については原案通り了承された。続けて松本理事から、「学習指導要領の改訂に関する要望書(案)」の提示があり、各理事に原案の検討が要請された。

4.2008年理事選挙について

 橋本久和理事から、①11月10日(土)に第1回選挙管理委員会を開催し、委員長に関俊彦会員、副委員長に時枝務会員を選出し、日程・選挙告示の確認を行った。②関委員長から、これまでの投票率が低いことから、何らかの工夫が必要との問題提起があり、選挙公報・投票方法・呼びかけチラシの工夫、協会の課題や方向性を明確にして会員の意識を高める努力、理事の役割や活動成果を積極的にアピールする等の意見が出されたとの報告があった。続けて、投票呼びかけチラシ(案)の提示もあり、原案の検討が行われた。

5.入会資格審査について

 橋本久和理事から、①12月8日(土)第1回入会資格審査を開催し、委員長に岩淵一夫会員、副委員長に川根正教会員を選出し、審査を行った。②2008年度新入会員の申込み総数は119名で、審査の結果、109名が資格基準を満たしていると判断され、10名が保留となった。第2回入会資格審査を2008年1月12日(土)に開催し、10名の再審査を行う。③「新入会員資格基準に関する内規」中の、研究論文と研究ノートの違いや、考古学と関連諸科学を総合したものの明確化について、審査委員から問題提起があったとの報告があり、了承された。

6.陵墓について

 髙橋理事から、陵墓の立入りについて、五社神古墳を対象に宮内庁に申請書を提出し、12月6日(木)に第3回WG会議を開催したことが報告され、今後のスケジュールについて検討が行われた。

7.第74回総会について

 丹羽理事から、第74回総会時の研究発表申込みにつき本日検討を行い、口頭発表48件、ポスターセッション23件とした原案の報告があり、了承された。続けて大竹理事から、協会各種委員会用にポスターセッション並びに口頭発表会場を用意していることが報告され、各委員会に対して参加の検討が求められるとともに、3月刊行の『会報No.163』に、各種委員会の年間活動報告の掲載が要請された。

8.公開講座について

 黒沢理事から、2008年3月16日(日)に福井県立三方青年の家で開催する第3回公開講座企画(案)「テーマ:よみがえる縄文時代の暮らし−鳥浜貝塚の世界−」の提示があり、原案通り了承された。

9.国際交流委員会報告

 菊池理事から、2008年1月19日(土)に明治大学駿河台校舎で開催する4学会(有限責任中間法人日本考古学協会・日本西アジア考古学会・東南アジア考古学会・日本中国考古学会)合同公開講演会「近年のアジア考古学研究の成果と国際協力」プログラムの提示があり、原案通り了承された。

10.協会図書対応小委員会報告

 木下副会長から、①本日第1回の表記委員会を開催して委員長に木下を選出し、第73回総会時の決定事項を確認した。1月に委員会を開催して再検討する。②日本情報考古学会IT作業部会代表の植木武氏から、日本考古学協会所蔵図書のIT化への提言があったことから、本日ヒアリングを行い協議したとの報告があり、了承された。

11.研究環境検討委員会報告

 髙倉理事から、9月22日開催の第6回委員会議事録並びに資格制度に関する新聞記事の提示があった。

12.埋文委報告

 松本理事から、10月・11月幹事会議事録、熊本大会時の情報交換会議事録の提示があり、佐賀県桜馬場遺跡の保存問題につき、関係機関に要望書を提出したことが報告された。続けて、今年5月に埋蔵文化財保護対策委員会規則が変更されたことに基づき、委員の委嘱までの日程が説明され(2月末日に公募締切り→3・4月中に選考準備会開催・候補者原案作成→4月理事会で決定・通知→5月総会前日に埋蔵文化財保護対策委員会開催・委嘱状交付)、選考準備会の構成案が示された。検討の結果、選考準備会構成案については、1月理事会で再検討することが了承された。

13.その他

①会費高額滞納者について

 青木事務局長から、3万円の高額滞納者22名の名簿が提示され、督促作業を進めていることが報告された。

②指名競争入札参加資格者の登録と入札実施について

 金子理事から、10社から応募があり登録を完了した。そのうちから『日本考古学年報59号』の入札を行い、予定価格内で成立したことが報告された。

③後援依頼について

 萩原理事から、日本西アジア考古学会より「第15回西アジア発掘調査報告会」への後援依頼が提出されている旨の報告があり、了承された。

④文化庁長官表賞受賞について

 萩原理事から、中村五郎会員が表記受賞をされた旨の報告があった

以上