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2011年4月理事会議事録

 藤田理事から、本日の出席者は25名で過半数に達しており、本理事会が成立することが報告され、議事に入った。

会員の訃報について

 藤田理事から、愛知県の森本伊知郎会員が2011年3月5日に亡くなられたとの報告があり、哀悼の意を表した。

議案第56号 2010年度決算並びに2011年度予算案について

 白井理事から、@震災の影響で4月に予定していた研究環境検討委員会の九州シンポジウムや埋文委の研修会が中止になったこともあり、2010年度決算は154万円余の剰余金が発生したが、当該年度の会費未納者が350名あること。A各事業の見直しを図った上、繰越剰余金を盛り込んだ2011年度予算案を作成したことが報告され、承認した。

議案第57号 東日本大震災緊急対応特別委員会準備会について

 石川理事から、@3月理事会の決定に基づき、会長声明を公式サイトに掲載した。A標記特別委員会準備会では、協会員の安否確認と被災状況等の情報収集を開始しており、現時点では協会員の死亡・行方不明は把握していない。また、状況が許せば総会前に被災現地入りすることも検討している。4月14日(木)に、準備会委員と水村事務局長の5名で文化庁に赴き情報・意見交換を行い、今後も連携して対策に当たることを確認した。B本日(4月23日)午前中に第1回準備会を開催して、a)特別委員会設置要綱(素案)について協議し、特別委員会の名称は3月理事会時点では、「東北関東大震災緊急対応特別委員会」としたが、国が4月1日に今回の震災の名称を「東日本大震災」と名称統一したこと、特別委員会の事業は長期に及ぶことから‘緊急’を削除、阪神淡路大震災時の特別委員会は‘対応’ではなく‘対策’特別委員会であったことから、「東日本大震災対策特別委員会」に変更する。よって本準備会も「東日本大震災対策特別委員会準備会」となる。事業年度は原則として2011年5月〜2016年5月までの5ヵ年とすることとした。なお、2011年度予算では委員10名の交通費と通信費を計上している。b)被災会員及び被災文化財救援活動の支援を目的に募金活動を行うこととし、公式サイトに掲載する案文の検討を行った。その結果、日本考古学協会・文化庁・NPO法人宮城歴史資料保全ネットワークの3箇所の寄付金・義援金窓口を紹介して、支援を呼び掛けることにし、併せて第77回総会時にも、実行委員会に協力を求め、募金活動を実施する。c)5月29日(日)の第77回総会研究発表において、研究環境検討委員会の報告を行う予定であったが中止となったため、同会場にて時間を拡大して「緊急報告会:東日本大震災に直面して−被災地からの報告及び阪神淡路大震災に学ぶ−」を開催したいとの提案があり、報告会内容の説明があった。続けて渋谷理事から、現地の情報等につき補足説明があった。これを受けてB−a〜cについて検討が行われ、原案通り承認した。

議案第58号 第77回総会議案について

 佐藤理事から、総会資料(原案)の提示があり、一部修正のうえ承認した。併せて総会時の理事役割分担(案)についても説明があり、承認した。

議案第59号 年報改訂案について

 北條理事から、公式サイト上でのPDF配信等による年報スリム化案の説明があり、検討の結果、さらに時間をかけて議論してゆくことになった。但し、将来的に公式サイト上で公開する可能性があることから、次々号から執筆者の了解を得ておくことについては了承した。

報告第98号 協会図書に係る特別委員会準備会報告

 白井理事から、@3月理事会で承認された「協会図書対応検討小委員会」の解散につき、4月17日(日)に小委員会を開催して報告し了承を得た。A同日午後から、第2回協会図書に係る特別委員会準備会を開催し、「協会図書に係る特別委員会設置要綱(案)」の確認を行うとともに、2部会各5名の委員会構成案、2011年度予算案について協議した。B第75回(2009年度)総会の議長提案決定(『会報』No.167、6頁)を受け、協会は図書の寄贈を受けられないことになり、寄贈先が決定した時点で、これまでの寄贈に対する御礼と新しい寄贈先の報告を新規受入れ先の挨拶文等と共に送付する予定であった。しかし、寄贈先が白紙に戻ったことから、その手続きは中止となっていた。一方、2010年度にも多数の図書が送られてきており、協会としてはそれら図書を受領できず礼状も出せない状況が続いていた。そこで送付が集中する年度当初に先立ち、2010年度に送付いただいた諸機関に対し、3月14日付けで、これまでの御礼と受入の停止を伝える文書を送付した。これに対し、準備会の委員から、事に当たる前に準備会で対応を議論すべきであったとの意見が出され、協議の結果、寄贈先が決まるまでの過渡的な措置を検討する必要がある旨を準備会の記録に残して特別委員会に引き継ぐことになったとの報告があり、了解した。

報告第99号 入会資格審査について

 池上理事から、2011年度新入会員資格基準該当者一覧を全会員に送付し、審査結果について異議の申し立てを受け付けていたところ、期日までに2件の異議の申し立てがあった。 そこで4月9日(土)に第3回入会資格審査委員会を開催して協議の結果、2名の入会意志、業績等については、提出された資料を対象として「入会審査規則」及び「新入会員資格基準に関する内規」に照らした上で確認されたものであり、問題ないものと判断されたとの報告があった。この報告を受け、理事会としては異議申し立て内容から判断して、2件のうち1件については倫理綱領に抵触する可能性が高く、再検討の必要があろうとし、入会資格審査委員会にその旨を通知することになった。続けて山田理事から、入会資格審査に係る規則や内規、会員構成の見直し等につき、今後議論の俎上にあげて検討してゆきたいとの提案があり、了解した。

報告第100号 研究環境検討委員会報告

 谷口理事から、本日(4月23日)午前中に委員会を開催し、総会時の当委員会報告を取り止めて、先に承認された東日本大震災の緊急報告会を開催すること、2011年度予算案並びに委員構成ついて検討したことが報告され、了解した。続けて、石川理事から4月21日に開催された文化庁の埋蔵文化財発掘調査体制等の整備充実に関する調査研究委員会協力者会議による「第1回埋蔵文化財保護行政担当職員の資質向上について」の情報提供があった。

報告第101号 埋文委報告

 近藤理事から、2月・4月幹事会議事録の提示があり、長岡宮跡、城野遺跡の保存問題について、総会前日の委員会並びに総会時のポスターセッション内容の検討、東日本大震災に対する埋文委としての取り組みについて協議したことが報告され、了解した。

報告第102号 会費高額滞納者について

 白井理事から、期日までに納入のなかった30,000円の滞納者15名の報告があり、定款第13条第3項並びに会費規則第3条に基づき、会員資格を喪失した旨の報告があり、了解した。なお、会員資格を喪失しても滞納分の会費については督促を継続する。

報告第103号 日本考古学協会賞について

 田中副会長から、表彰状案文の説明があり、文言については担当理事に一任された。

以上