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2015年1月理事会議事録

 田中理事から、本日の出席者は23名で過半数に達しており、本理事会が成立することが報告され、議事に入った。

会員の訃報について

 田中理事から、大阪府の吉岡 哲会員が2013年7月1日、長崎県の田川 肇会員が2014年2月27日、岐阜県の今井静夫会員が4月24日、大阪府の奥 和之会員が6月8日、岐阜県の吉田英敏会員が9月20日、愛知県の出口 剛会員が10月4日、東京都の佐々木蔵之助会員が10月27日、岐阜県の原 寛会員が11月8日、東京都の山本寿々雄会員が11月10日、栃木県の田代 隆会員が11月12日、愛知県の斎藤嘉彦会員が11月28日、東京都の吉田恵二会員が12月14日、東京都の田村晃一会員が12月20日に亡くなられたとの報告があり、哀悼の意を表した。

議案第245号 第81回総会議案について

 大竹理事から、日本考古学協会定款の改正により、総会の報告事項並びに審議事項に変更がある旨が説明され、新しい定款を踏まえた第81回総会議題案が提示された。実際の進行についても検討し、一部修正の上、承認した。

議案第246号 「大学が保管するアイヌ遺骨の返還に向けた手続き等に関する調査研究」について

 佐藤理事から、@文部科学省学術機関課より、大学が保管するアイヌ遺骨の返還に向けた手続等において、副葬品を含むアイヌ遺骨の発掘・調査研究・保管に関係する学会の一つとして、意見交換を求められていることが説明され、担当として佐藤理事・大谷理事を選出し、承認した。A政府の「アイヌ政策推進会議」から、「大学等が所蔵する個人が特定されていないアイヌ人骨と副葬品」を集約し慰霊の場とする「民族共生の象徴となる空間(象徴空間)」の北海道白老町への建設について、作業部会への出席、並びに考古学からみたアイヌ遺骨の返還管理について意見を要請されていることが説明され、意見表明案が提示された。審議の結果、原案の内容で、語句等を一部修正の上、意見表明することを承認した。

議案第247号 「協会公式ホームページ」検討会委員の承認について

 小川理事から、10月理事会議案第243号で承認された公式サイトの改善に向けた検討会について委員案が提示され、広報担当の小川理事・馬淵理事、企画担当の大竹理事、事務局の長瀬常務理事、国際交流委員会の小澤正人委員長の5名で、原案通り承認した。

議案第248号 SNSの運用について

 宮本理事から、英文機関誌『Japanese Journal of Archaeology』を世界的に周知・普及させるために、TwitterやFacebookを活用し広報活動を行いたいとの説明があり、セキュリティを確保した上で、英文機関誌編集委員会が責任をもって運用することで承認した。

議案第249号 「小学校学習指導要領」の改訂に対する要望書について

 釼持理事から、社会科・歴史教科書等検討委員会では、小学校学習指導要領の改訂にあたって、文部科学省と中央教育審議会に、現在の教科書には記述がない旧石器時代の位置づけについて、学習指導要領への明確な記載を求める要望書の提出を検討しており、案文が提示された。審議の結果、体裁等を再確認した上で、提出を承認した。

議案第250号 名誉会員に関する規定・内規等について

 白石副会長から、10月理事会での修正を踏まえた名誉会員に関する規定案・内規案、及び名誉会員推薦書の様式の提示があり、原案通り承認された。名誉会員に関する規定・内規については、3月会報に掲載した上で、第81回総会で会員に説明することとなった。なお、賛助会員については、さらに詳細な検討が必要であることから継続審議となった。また、髙倉会長から、日本考古学協会定款・規則の改正に伴う規定・内規の一部変更について説明があり、語句等を一部訂正の上、変更を承認した。

議案第251号 大学へのアンケートについて

 小川理事から、研究環境検討委員会では、大学教育における考古学の状況を把握するために調査を行うことを計画しているとの説明があり、アンケート案が提示された。検討の結果、一部修正の上、実施について承認した。

議案第252号 WAC京都大会日本考古学協会主催オープニングセッションについて

 宮本理事から、WAC京都大会オープニングセッション実行委員会では、「日本考古学協会の100年」のテーマをした5つのオープニングセッション案を計画しているとの説明があり、原案通り承認した。

議案第253号 退会の承認について

 田中理事から、**会員から退会届けが提出されている旨の報告があり、退会を承認した。また、未納会費のある会員から提出された退会届けについては、未納額を納入してからの退会承認とすることとし、未納額の納入を求める。

議案第254号 会員名簿の改訂について

 長瀬常務理事から、前回の名簿作成から5年が経過し、多数の住所・勤務先等の変更が見受けられるため、新しい会員名簿の作成について提案があった。審議の結果、仕様内容を再検討した上で、理事選挙に合わせて来年度に会員名簿を改訂することで承認した。

議案第255号 宮城県被災地域記録デジタル化推進事業における権利許諾の依頼について

 田中理事から、宮城県から被災地域記録デジタル化推進事業として、2014年に開催した「東日本大震災復興に伴う発掘調査の成果報告会」のチラシについて、デジタル化し保存・公開を行いたい旨の許諾依頼があるとの報告があり、承認した。なお、この件はメール審議で行った。

議案第256号 共催依頼について

 田中理事から、日本西アジア考古学会から「第22回西アジア発掘調査報告会」の後援依頼があったとの説明があり、メール審議の結果、承認した。

議案第257号 国立大学教育研究評価及び機関別評価委員会専門委員の候補者の推薦について

 田中理事から、独立行政法人大学評価・学位授与機構から、国立大学教育研究評価及び機関別評価委員会専門委員の候補者の推薦について依頼があり、メール審議の結果、国立大学教育研究評価委員会専門委員は宮本理事、機関別評価委員会専門委員は石川副会長を選出したことが説明され、承認した。

報告第336号 入会資格審査について

 組織担当総務である宮本理事から、@2014年12月6日(土)に第1回入会資格審査委員会を開催し、委員長に小林謙一会員、副委員長に宮瀧交二会員を選出した。申込総数62名のうち、期限後に書類が到着した者1名を次年度での審査とし、61名を審査対象として、2015年度新入会員の資格審査を行った。 審査の結果、資格基準を満たす者59名、保留1名、1名が業績不足のため該当しないと判断された。A保留1名が申込を辞退したため、委員長と副委員長による第2回入会資格審査はメール審議で行い、1月8日(木)に辞退を了解した。また、第1回入会資格審査委員会において資格基準を満たすと判断された1名が亡くなられたとの連絡が推薦者よりあったため、自動的に取り下げとなった。よって、2015年度新入会員資格基準該当者は58名となり、3月上旬に全会員に名簿を送付するとの報告があり、了承した。

報告第337号 第81回総会について

 大竹理事から、第81回総会内容の報告があり、@日本考古学協会定款改正により総会の進行が次回総会から変更になること、A第1日目は総会、公開講演会とセッション1件、第2日目は口頭発表4会場35件、セッション4会場7件、ポスターセッション24件であることが説明され、了承した。

報告第338号 第9回公開講座について

 大竹理事から、第9回公開講座は、3月7日(土)に、小平市民文化会館(ルネこだいら)中ホールで「東京都鈴木遺跡−現在・過去・未来−」をテーマに開催予定であり、発表者や発表内容について説明があった。また、当日は髙倉会長が参加するほか、理事数名の協力を求めることが説明され、了承した。

報告第339号 2015年度奈良大会について

 2015年度奈良大会実行委員会の橋本理事から、2015年度大会の実施要項の提示があり、2015年10月17日(土)・18日(日)、見学会19日(月)の日程で、奈良大学を会場に開催するとの報告があり、了承した。

報告第340号 東日本大震災対策特別委員会報告

 河野理事から、伊達大会時に今年度第3回委員会を開催し、@岩手・宮城・福島3県の復興事業に伴う埋蔵文化財の現状について報告があった。A2015年1月31日(土)に岩手県宮古市で、2月1日(日)に福島県福島市で開催する「東日本大震災復興に伴う発掘調査の成果報告会」について講演内容・プログラム等を協議した。B東日本大震災対策特別委員会の最終的な報告書について検討したことが報告され、了承した。

報告第341号 協会図書受入継続について

 白石副会長から、寄贈図書の受入継続手続きにあたり、第81回総会での報告の後に受入再開通知を送付する地方公共団体や研究会の一覧が提示された。受入停止から現在までの間に、連絡先不明となっている研究会が多数あるため、各理事に連絡先の調査の協力が求められ、了承した。

報告第342号 陵墓報告

 菊地理事から、事前調査見学が2014年12月5日(金)に大阪府淡輪ニサンザイ古墳(宇度墓)で実施され、16学協会32名が参加し、当会からは菊地理事・佐古理事・阪口会員が参加したことが報告された。また、清家理事から、本年度の立入り観察についても準備を進めていることが報告され、了承した。

報告第343号 国際交流委員会報告

 橋本理事から、2015年1月10日(土)に明治大学において、「アジアにおける農耕の起源と拡散」をテーマに第8回アジア考古学四学会合同講演会を開催し、約230名の参加を得たとの報告があり、了承した。

報告第344号 研究環境検討委員会報告

 篠原理事から、2014年12月20日(土)に委員会を開催し、@委員会のこれまでの活動と検討課題について整理した。A検討課題のうち、後継者養成問題について、大学教育における実態を把握するためにアンケート調査を実施するとの報告があり、了承した。

報告第345号 学術会議報告

 佐藤理事から、第23期学術会議の報告があり、@史学委員会「文化財の保護と活用に関する分科会」では、今後の文化財行政や大学教育について提言を出すことを目指している。A史学委員会「博物館・美術館等の組織運営に関する分科会」から、シンポジウムやセッション等の共催希望があるとの説明があり、了承した。

報告第346号 社会科・歴史教科書等検討委員会報告

 釼持理事から、2015年1月11日(日)に委員会を開催し、@11月8日(土)開催のシンポジウムについて総括と意見交換を行った。A小学校学習指導要領の改訂に対する要望書の提出について、文案を作成したことが報告され、了承した。

報告第347号 埋蔵文化財保護対策委員会報告

 橋口理事から、2014年10月・11月・12月幹事会議事録の提示があり、@埋文委アンケート調査の総括として第81回総会でセッションを実施する。A千葉県船橋市海老ヶ作貝塚が未調査で開発されたことについて要望書を提出した。B神奈川県鎌倉市円覚寺西側結界遺構について、岩塊の削平計画があり、保存要望書提出の準備を進めている。C愛媛県今治市野間神社の宝篋印塔について倒壊の危険性があり、現地視察を行うこと等が報告され、了承した。

報告第348号 英文機関誌編集委員会報告

 宮本理事から、2014年10月18日(土)に委員会を開催し、@『Japanese Journal of Archaeology』Vol.2,No.1について、掲載予定論文の状況と刊行までの日程について確認を行った。なお、2014年12月にサイトにアップし刊行した。A来年度から年2回の刊行となるにあたり、スケジュールと投稿の促進について検討した。国内外から広く原稿を募集するためTwitterやFacebookを活用したいとの説明があり、了承した。

報告第349号 広報委員会報告

 小川理事から、2014年12月13日(土)に委員会を開催し、@報道機関の一覧表やプレスリリースの形式など発信体制について整備を進めている。A総会時の研究発表の動画公開について、試行について再検討を行ったとの報告があり、了承した。

報告第350号 諸規定・内規等について

 白石副会長から、他の学会の規則・規定等の設置状況事例の提示があった。他の学会例を参考に、現在は日本考古学協会にない著作権規定を作成し、名簿刊行時に掲載する予定であるとの説明があり、諸規則・規定等見直し検討会を中心に作成することで、了承した。

報告第351号 2015年度予算について

 大工原理事から、各担当理事に対して、期日までに来年度予算案の提出が求められた。なお、日本考古学協会定款の改正に伴い、3月理事会での次年度予算成立となったため、予算作成のスケジュールが変更になる旨の説明があり、了承した。

報告第352号 会費高額滞納者について

 大工原理事から、3万円の高額滞納者48名の報告があった。また、長瀬常務理事から補足説明があり、各理事が分担して督促に当たることになった。

以上