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第3回「協会図書に係る特別委員会準備会」 議事録

 冒頭、泉委員長から、今回が最後の準備会となる。これまでの協力に感謝する旨挨拶があった。

【報 告】

(1)第77回総会の報告について

 石川委員から、特別委員会の設置後、準備会で委員を選定することが必要なため設置要綱の附則部分に「ただし、本特別委員会第1回が開催されるまでは、協会図書に係る特別委員会準備会がその実務を代行する」という文言を付け加えたこと。その設置要綱案を総会に提案し、承認されたので正式に「協会図書に係る特別委員会」が設置されたこと。総会での承認を受け、6月30日を締め切り日として、公式サイト上で会員からの3名の委員の募集を開始したことが報告された。

(2)会員の応募状況について

 泉委員長から、協議の(1)と関連するのでここでは7名の応募があったという、人数だけ確認しておきたいとの発言があり、了承した。

(3)非会員の委員候補者選定の経緯について

 泉委員長から、3名を予定している非会員の委員候補者については、事前に準備委員から推薦してもらった9名の候補者に対し3名連記で投票し、4名の候補者に絞られた。しかし、その内の2名が辞退を表明している。したがって、3人目は次に得票の多かった候補者となるが、この件はこの後の協議(1)で協議したい、との提案があり了承された。

(4)蔵書目録データ化の状況について

 水村事務局長から、「図書原簿」14冊中8冊についてデータの打ち込みが終了しており、全体の約60%が完了している。しかし、6月末日で退職者が出たことに伴い、事務局内で事務分掌を改めざるを得なくなり、ペースダウンを余儀なくされている。したがって、現時点では12月末の完了を目指しているとの報告があった。

 泉委員長から、準備会終了時点で約60%が完了していることを確認し、特別委員会に引き継ぐことにしたいとの発言があり、了承された。

【協 議】

(1)委員の選出について

 泉委員長から、非会員の3名中2名は決まっている。残りの1名は得票順に従って、次の候補者にお願いしたいとの提案があり、了承された。万一承諾が得られない場合は、選考を一時凍結し再検討することになった。

 泉委員長から、会員からの応募者は7名あり、準備委員による3名連記の投票で選出したいとの提案があり了承された。投票に先立ち、石川委員を始め各準備委員から応募者全員の専門分野、経歴、年齢等のプロフィールが紹介された。その後不適格者のいないことを確認したあと直ちに投票を行った。その結果、佐々木和博会員(6票)、木下正史会員(6票)、大塚和義会員(5票)の3名が当選と決まった。投票総数21票で、無効票、白票、棄権票はなかった。

 続いて石川委員から、理事会推薦の委員については、田中良之副会長、白井久美子理事の2名としたいとの提案があり、了承された。

 泉委員長から、準備会からの推薦は、事前の投票及び協議によって泉拓良委員長、橋口定志委員の2名が確定している。したがって、非会員で未確定の方1名を除く9名が確定したとの最終報告があった。

 なお、委員候補者は次のとおり。(五十音順・敬称略)

(なお、事後、3人目の非会員候補者より内諾をいただいたので、上記委員候補者10名が確定した。)

(2) 第1回協会図書に係る特別委員会の開催日程について

 泉委員長から、7月23日に開催される理事会に、協会図書に係る特別委員会の立ち上げ、協議内容、委員構成等を報告するため、23日以前に第1回の特別委員会を開催する必要があり、その日程について意見が求められた。橋口委員から、何日か候補日を選定して、本日決まった委員にご都合を伺ったらどうか、と提案があり、16日、17日、18日、23日午前の4日間で都合を聴くことになった。

 日程調整にあたっては、最終的には泉委員長の判断を仰ぐことになった。

 また、第1回特別委員会当日は菊池会長にご出席いただき、直接「委嘱状」をお渡しすることになった。

 なお、今後の特別委員会日程は、平日の夜間ではなく、休日を含む昼間の開催を基本とすることになった。

(3)部会の構成と業務

 泉委員長から、二つの部会とすることは決まっている。その委員構成については、1回目の特別委員会当日の混乱を少しでも防ぐため、準備会で原案を考えておいた方が良いのではないか、との提案があり了承された。

 白井委員から、第1部会は目録作成と会員の意識調査等を行い、第2部会は寄贈・活用等図書に直接関わることを扱う、ということであったとの確認があった。

 泉委員長から、意識調査は重要な問題で、今回の図書をめぐる問題は、理事会と会員との間にズレが生じたことから起こった。これを是正するためには意識調査は大きなポイントになる。また、蔵書を引き続き所蔵し、公開するにはどれほどの予算が必要なのか。それを実施するには会員にどれくらいの負担がかかるのか、という点も明らかにした方が良い。さらに、図書をめぐる経緯とその評価についても議論すべきである、との意見が出された。

 各部会の業務内容と各委員の経歴や専門分野を勘案しつつ意見が出され、次のような委員構成案が作成された。(五十音順・敬称略)

 橋口委員から、最初は合同で議論し、必要により外部の方の意見聴取を行う必要があるのではないかとの意見があり、泉委員長から、経緯等について必要性が出ることもあるとの回答があった。

(4)特別委員会への引き継ぎ事項について

 橋口委員から、前回の準備会で話題となった、協会から図書送付機関への寄贈停止文書の件については、引き継ぐ必要がある、との意見があった。

 石川委員から、2010年度以降送られてきて、預かり状態になっている図書の取り扱いについても引き継ぎたい、という意見もあった。

 泉委員長から、この件は前回議事録にも記載されているとおり、明確に引き継ぐと回答があった。

(5)今後のスケジュールについて

 泉委員長から、特別委員会は設置要綱により2年間と定められている。協議する時間が限られている中、スピードとタイミングが求められる。少なくも何時までに何をするかを決めておきたいとの提案があった。

 協議の結果、2012年5月の総会までに、一括寄贈か否か等の基本方針を定め、併せて募集要綱も作成し、募集を開始する。そして2013年5月総会で寄贈先を決定する。この間総会で承認を求めなければならない事項が発生したら、大会時に臨時総会を開催することになった。

 最後に泉委員長から、3回という少ない準備会であったが内容の濃い議論ができた、委員さんに感謝する、という言葉があり終了した。

 なお、準備会としては「報告書」は作成せず、3回の「準備会議事録」をもって「報告書」に代え、準備会の任務を終えるものとする。

以上