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2014年度第2回 協会図書に係る検討小委員会議事録

 第2回協会図書に係る検討小委員会は、奈良大学との意見交換会の終了後、奈良大学会議室で開催した。

【協議事項】

1.協会寄贈図書の受入継続について

 協会に新たに発生する寄贈図書の受入継続については、第1回小委員会で一定の結論に至り、7月の理事会で議案として審議されたが、受入継続については、@図書収集の賛否と会員の中には受入を中止している現状や受入に対する誤解や解釈の違いがあるため慎重に対応する必要がある。A受入については中途半端な状況を解消する必要があるとともに、公共機関を含めた関係機関に受入停止文書を発送した経緯があり再開については正当な大義が必要である。B収集に高額な経費が発生すると会員に説明が難しいとの意見があった。したがって、受入継続に当たっては会員への明確な説明責任の必要があるとのことで理事会から再検討が求められた。

 第2回小委員会では、理事会の審議内容を受け寄贈図書の受入継続について再度協議することにした。しかし、特別委員会の答申等に基づいて作成された寄贈先募集規定には、受贈者は一括寄贈後に新たに生じる協会図書を受入れるとあり、また、答申書にも基本的に収集は続けるべきで、その意味は大きいと明記されていることを受け、継続する方針を確認した。なお、その大きな理由として、寄贈先である奈良大学が協会寄贈図書に対する受入が万全であることや、日本考古学協会寄贈図書を一括保存・継承・活用するとのことであり、協会も考古学関係図書の保護・保存に一定の役割を担うことができることが挙げられた。また、逐次刊行物の収集については日本考古学協会が積極的に協力する必要があるとの意見があった。

2.受入継続に係る経費

 図書の継続的な収集にあたっては、経費を最小限に押さえる必要性から、具体的な方法については、奈良大学側の意向を尊重した上で交渉することが確認された。また、受入事務についても同様の趣旨から、より簡便な方法を検討することになった。

3.今後の日程について

 9月理事会が9月27日に予定されているが、協会図書問題を本年度に収束する上で、最終的な理事会となるので、受入継続問題では誤解のないよう理事会に説明する。また、奈良大学との打ち合わせで10月中旬に所沢倉庫保管の図書を搬出する日程を調整する。