広島城三の丸地区における埋蔵文化財の取扱に関する要望書について(回答)

(公印省略)
広文振第1144号
令和6年8月23日

一般社団法人日本考古学協会
埋蔵文化財保護対策委員会
委員長吉田広様

広島市長 松井 一實
(市民局文化振興課)

 

広島城三の丸地区における埋蔵文化財の取扱に関する要望書について(回答)

 

 令和6年7月26日付け埋文委第2号で要望のありました件について、次のとおり回答いたします。

1 当該地における埋蔵文化財の状況を適正に把握するための調査を実施し、その成果を公開するとともに、学術的価値について専門家を含む者の意見を仰ぐこと。

(回答)
 広島城三の丸歴史館建設予定地における埋蔵文化財の状況を適正に把握するための調査については、令和5年度までに試掘調査を行うとともに、令和6年度は当該試掘調査結果を踏まえ、平面確認調査を行うこととしています。
 また、当該平面確認調査結果については、広島市文化財審議会の委員等から意見聴取を行った上で、必要に応じて、公開を含めた検討を行いたいと考えています。

 

2 広島城三の丸で進められている三の丸歴史館及び Park―PFIを活用したにぎわい施設の建設事業について、この場所における史跡追加指定の検討をあらためて実施するとともに、その結果にもとづいて事業計画を見直すこと。

(回答)
 広島城三の丸歴史館及び Park―PFIを活用したにぎわい施設の整備については、令和5年8月23日付広文振第964号において回答しましたとおり、「史跡広島城跡保存管理計画」及び「史跡広島城跡整備基本計画」も踏まえた上で、両計画策定後の状況変化等にも対応しつつ、有識者や市民の御意見を頂きながら検討を重ねた上で、市議会の議決を得て正式に決定したものであり、今回の要望書の御指摘を踏まえた対応を行うことはできないと考えています。