陵墓

 日本考古学協会では、陵墓の公開を進める活動をおこなっており、全国各地の考古学・歴史学・歴史教育に関する学協会で構成される陵墓関係17学協会の一員として活動しています。陵墓を巡る公開運動は、1976年に10学協会で共同して「「陵墓」の保護と公開を要求する声明」を発出してから、様ざまな機会に陵墓の公開や保護にかかる「要望」や「声明」を、宮内庁や文化庁等に提出してまいりました。これまでの活動の詳細については、下記の書籍等を参照していただきたいと思います。近年ようやく周濠のある陵墓について、立入り観察を実施することができるようになってまいりました。これからも陵墓の公開にかかる活動を進めていくとともに、広く一般の方々と共有できる方法を探っていきたいと考えています。
参考文献
・今尾文昭・高木博志2017『世界遺産と天皇陵古墳を問う』思文閣出版
・茂木雅博1997『天皇陵とは何か』同成社
・陵墓限定公開20回記念シンポジウム実行委員会編2000『日本の古墳と天皇陵』同成社
・「陵墓限定公開」30周年記念シンポジウム実行委員会編2012『「陵墓」を考える』新泉社
・「陵墓限定公開」40周年記念シンポジウム実行委員会編2021『文化財としての「陵墓」と世界遺産』新泉社