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2015年9月理事会議事録

 宮本理事から、本日の出席者は21名で過半数に達しており、本理事会が成立することが報告され、議事に入った。

議案第291号 日本考古学協会著作権規定の設置について

 佐藤理事から、2015年7月理事会を受けて寄せられた意見を検討し、訂正した著作権規定案が提示された。主に近年急速に進むリポジトリ・電子化や図版等の使用の二次的な利用にあたり、協会として対応できるように設置したいとの説明があった。続けて著作権に詳しい吉田監事から、論文・著作の内容等の「著作人格権」は著作者に帰属し、二次的な利用等の「著作財産権」を日本考古学協会に委ねていただく規定案であり、著作者の権利を侵害するものではないとの補足説明があった。審議の結果、著作権規定の設置について承認し、条文については更に検討を行った上で会報に掲載し、会員へ広く理解を求める予定である。

議案第292号 日本考古学協会規程集について

 唐澤理事から、諸規則・規定等の整備作業部会では、日本考古学協会規則第32条を受け各常置委員会の規定を整備する必要があることから、各委員会で作成された規定の原案を諸規則・規定等の整備作業部会が取り纏め、一括して各委員会規定(案)が提示された。審議の結果、再度、委員会規定の方針に沿って作業部会で検討していきたいとの説明があった。続けて広報担当の小川理事から、公式Webサイトの運営について「Webサイト運営内規(案)」を新たに作成するとの説明があった。

 また、「賛助会員に関する規定・内規(案)」について、8月会報掲載後に寄せられた意見を基に審議を行い、一部訂正の上、諸規則・規定等見直し検討会を中心に整備することとなった。

議案第293号 協会図書に係る検討小委員会奈良大会ポスターセッションについて

 白石副会長から、協会図書に係る検討小委員会では、協会所蔵図書を寄贈した奈良大学で開催される2015年度奈良大会において、これまでの経緯や受け入れ再開についてポスターセッションを行う準備を進めており、ポスター案が提示された。協議の結果、一部語句を訂正し、ポスター内容について承認した。

議案第294号 退会の承認について

 瓦吹理事から、秋田県の*会員、茨城県の*会員、群馬県の*会員・*会員、埼玉県の*会員・*会員・*会員・*会員、神奈川県の*会員、石川県の*会員、三重県の*会員、大阪府の*会員、鳥取県の*会員から退会届けが提出されている旨の報告があり、退会を承認した。また、未納会費のある会員から提出された退会届けについては、未納額を納入してからの退会承認とすることとし、未納額の納入を求める。

報告第401号 2015年度大会について

 大竹理事から、「大会実施要項」に基づき、日程と各理事の役割分担について確認があり、了承した。

報告第402号 高尾山古墳の経過報告

 篠原理事から、沼津市高尾山古墳について、7月理事会以降の経緯と現状の説明があった。沼津市が古墳の取り壊しを見直し、「高尾山古墳保存と都市計画道路整備の両立に関する協議会」を設置することを受け、協会としては歓迎の意を表し、「高尾山古墳の保存に関する沼津市への取り組みの御礼」を提出したとの報告があり、了承した。

報告第403号 高校生ポスターセッションについて

 岡山理事から、九州国立博物館で開催された「全国高等学校考古学フォーラム2015」において、高校生ポスターセッションの創設について広報活動を行った旨の報告があった。続けて佐藤理事から、ポスター・ちらしを都道府県教育委員会や遺物を展示してある高等学校へ送付し、また報道機関にプレスリリースを行ったことが説明され、各理事に高校生ポスターセッション実施の広報について協力が求められた。

報告第404号 文化遺産防災ネットワーク推進会議報告

 佐藤理事から、@「文化遺産防災ネットワーク推進会議」への参画が正式に承認されたとの報告があった。A11月5日(木)に会議が開催予定であり、発端となった東日本大震災対策特別委員会から出席者を出すこととしたい、との説明があり、了承した。

報告第405号 正会員入会資格審査について

 瓦吹理事から、2016年度新入会員の入会資格審査委員16名の報告があり、了承した。

報告第406号 理事選挙について

 馬淵理事から、2016年の理事選挙の選挙管理委員16名の報告があり、了承した。

報告第407号 協会図書に係る検討小委員会報告

 橋口理事から、協会所蔵図書受け入れ先の奈良大学図書館の体制が変わるとのことで、泉拓良委員が奈良大学と協議した内容が報告され、@2015年度奈良大会時の協会所蔵図書関係の行事について、10月17日(土)に会員向けに図書館を公開し、図書館においてポスターセッションを実施する。A協会所蔵図書の現状と今後の受け入れについて、詳細については、奈良大会時に話し合いの場を設ける予定であるとの説明があり、了承した。

報告第408号 研究環境検討委員会報告

 小川理事から、9月19日(土)に委員会を開催し、@「研究環境検討委員会規定(案)」について検討し、原案を一部修正の上、成案とした。A2015年度奈良大会のポスターセッションについて協議し、奈良大会分科会Vとも整合性をとるため、第81回総会時と同様のポスターセッションを行うとの報告があり、了承した。

報告第409号 社会科・歴史教科書等検討委員会報告

 釼持理事から、9月20日(日)に委員会を開催し、@8月会報に掲載したアンケートの集約を行った。さらに広く意見を求めるために、2015年度奈良大会において同様のアンケートを実施する。A次期学習指導要領改訂案公表後のパブリックコメントの提出について、内容を検討した。B奈良大会のポスターセッションについて協議した。C「社会科・歴史教科書等検討委員会規定(案)」について検討し、原案を一部修正の上で成案としたとの報告があり、了承した。

報告第410号 広報委員会報告

 馬淵理事から、8月18日(火)・9月12日(土)に委員会を開催し、@高校生ポスターセッションのプレスリリースについて、送付文案・日程・送付先等を確認した。A「広報委員会規定(案)」について検討を行った。また、公式Webサイトについて、「Webサイト運営内規(案)」を作成したとの報告があり、了承した。

報告第411号 埋蔵文化財保護対策委員会報告

 橋口理事から、2015年9月幹事会を開催し、@沼津市高尾山古墳の保存問題について、これまでの経緯と現状の把握を行い、引き続き今後の動向について注視していく。A「埋蔵文化財保護対策委員会規定(案)」について検討し、原案を一部修正の上、成案とした。B2015年度奈良大会時の埋文委情報交換会について協議した。C福岡県春日市須玖タカウタ遺跡の保存と活用について、9月11日(金)に髙倉会長・矢島委員長・福岡県の埋文委委員等が現地を視察し、関係機関と面談を行った。D栗原市入の沢遺跡について、9月21日(土)・22日(日)に東北学院大学で開催されたシンポジウムに近藤委員が参加した。E文化財指定等に係る復元・補修に関する埋文委委員長宛の要望書については、復元・修復の一般的な問題であり、一部週刊誌に掲載されたような個人の誹謗中傷に関わる部分については取り扱わないことを確認したとの報告があり、了承した。

報告第412号 英文機関誌編集委員会報告

 宮本理事から、9月1日に『Japanese Journal of Archaeology』Vol.3,No.1を刊行したとの報告があり、了承した。

報告第413号 HPリニューアル検討小委員会報告

 小川理事から、公式サイトのリニューアルについて、トップページのデザイン・構成概要が説明された。改定に当たっては、現在の掲載情報に加え、会員への情報の充実や、新たに一般へ向けての広報戦略として、「児童・生徒向けコンテンツ」の作成を検討しているとの説明があり、了承した。

報告第414号 業務執行理事の職務執行の報告について

 髙倉会長並びに白石副会長から、2015年度前半期の会長・副会長としての各種行事・会議等の出席・職務執行状況について報告があった。

以上