杵築市杵築城遺跡の保存に関する要望書の回答について

教生第 1435

平成26214

 

 

一般社団法人日本考古学協会

埋蔵文化財保護対策委員長 矢島 國雄 殿

 

杵築市長  永 松 悟

 

杵築市教育委員会

教育長 清末陽一

 

 

杵築市杵築城遺跡の保存に関する要望書の回答について

 

2014130日付、埋文委第11号で、送付されました要望書につきまして、下記のとおり回答いたします。

 

 

別紙回答書のとおり

 

 


 

回答書

 

1 藩主御殿跡の顕著な遺構の存在する現位置での中学校建設を中止し、全面的な遺構の保全を図ること。

回答:杵築市としましでも、今回の発掘調査の結果等につきまして、その重要性は十分認識しております。そもそも当初より杵築市並びに杵築市教育委員会は津波に対する安全性、埋蔵文化財調査が工期に与える影響、現在地の狭隘性の解消等で、代替地での建替えを提案していました。しかし利用者の立場から移転により生じる通学条件の変化、通学距離の延長、防犯・交通安全の確立を危倶する意見も強く、実質審議は平行線をたどることとなったため、平成231月に杵築中学校改築事業用地検討委員会を設置し、平成243月まで計7 の委員会を開催し検討した結果、現地での建替えとする報告がされました。それを受けて杵築中学校建設検討委員会と杵築中学校改築に伴う杵築藩主御殿埋蔵文化財調査指導委員会をそれぞれ設置しました。各委員会での調査検討の結果を踏まえると、現地での中学校建設により遺跡空間としての価値が損なわれますが、発掘調査で出土した遺構については、その都度、建築担当課と協議し、設計変更などの措置をとってきており、発見された重要とされる遺構の大部分を残せるような状況です。今後も現地調査が続きますが、調査結果を踏まえ新たな遺構が最大限保存できるように建築担当課との協議を続けていきたいと思います。

 

2 御殿跡において今後保存を前提とした学術調査をおこない、遺跡全体の様相を明らかにすること。

回答:杵築中学校の建設スケジュール等を踏まえながら、可能な限り確認調査をおこない遺跡全体の全容解明に努めます。

 

3 調査成果を踏まえた城跡全域を史跡に指定し、将来に向けた整備と活用を図ること。回答:藩主御殿に関連した地域について、中学校が建設される「学校用地エリア」にある遺構については「活きた教材」となるように、その他の部分では市史跡 である「御殿の庭」 等を「歴史・文化エリア」として、それぞれについて整備・公開・活用を専門家の意見を取り入れながら検討していきます。