日時:2018年12月15日
会場:大阪市立自然史博物館講堂
主催者:古代学研究会
参加条件:連絡不要
定員:260名(当日先着順)
情報ページのアドレス:http://www.geocities.jp/kodaigakukenkyukai/index.html
趣旨
古代学研究会は2012年度から拡大例会シンポジウムを通して主に集落遺跡を取り上げ、古墳時代の社会像を考察してきた。2018年度のシンポジウムでは、群集墳を通じて、新たな古墳時代の社会像を模索していきたい。
群集墳の研究は1960年代より1980年代にかけて、多くの優れた研究が発表され、古墳時代の社会像を構築する上で大きな役割を果たしてきた。1990年以降は、膨大な基礎データが蓄積されたが、一方研究はかつてに比べると低調なものとなっている。さらに、群集墳モデルに取り入れられた古代の家族史研究はその後多くの研究がなされ、新たな展開を見せている。群集墳研究においても既存の枠組みを再考する必要がある。
本シンポジウムでは、群集墳について主に集団墓としての側面から、その成立と終焉、群形成、埋葬施設、副葬品、首長墓・横穴墓との関係を分析することで、被葬者集団の実態に迫ってみたいと考える。
プログラム
9:40 受付開始
10:00~10:05 開会挨拶 森岡秀人(古代学研究会代表)
10:05~10:20 趣旨説明 絹畠 歩(奈良県立橿原考古学研究所)
10:20~11:00 発表① 「群集墳を再検討するにあたって ―集団墓としての群集墳と古墳時代の社会集団―」太田宏明(河内長野市教育委員会)
11:00~11:30 発表② 「初期群集墳の成立と背景」 山田 暁(西宮市教育委員会)
11:30~12:00 発表③ 「後期群集墳と横穴式石室 ―畿内周辺~東海地域を中心に―」藤村 翔(富士山かぐや姫ミュージアム)
12:00~13:00 昼食・休憩
13:00~13:30 発表④ 「器種構成からみた群集墳の須恵器副葬について」岩越陽平(奈良県立橿原考古学研究所)
13:30~14:00 発表⑤ 「副葬品からみた群集墳被葬者の職能と階層」絹畠 歩(奈良県立橿原考古学研究所)
14:00~14:30 発表⑥ 「集団墓としての横穴墓-近畿地方中部を対象として―」岩橋由季(古賀市教育委員会)
14:30~15:00 発表⑦ 「群集墳の終焉について」小田裕樹(独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所)
15:00~15:10 休 憩
15:10~16:30 討 論
16:30~16:35 閉会挨拶