2県跡活 第2号
2教文 第712号
令和2年10月30日
一般社団法人日本考古学協会
埋蔵文化財保護対策委員会
委員長 藤 沢 敦 様
長崎県知事 中 村 法 道
長崎県教育委員会教育長 池 松 誠 二
長崎県庁跡地に所在する遺跡の保存活用に関する要望について(回答)
時下ますます御清栄のこととお喜び申し上げます。
また、かねてより、長崎県の文化財保護行政に格別の御高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、2020年10月5日付埋文委第3号により御提出いただきました、長崎県庁跡地に所在する遺跡の保存活用に関する御要望につきましては、下記のとおり回答いたします。
今後とも、この土地が県民市民のみならず、多くの方が訪れる賑わいの場所となるよう検討を進めてまいりますので、御理解御協力をよろしくお願いいたします。
記
別紙のとおり
別紙
1.埋蔵文化財調査について
県庁舎跡地の埋蔵文化財調査については、昨年の範囲確認調査で、跡地西側部分に、江戸時代の土層や遺構が確認されております。
昨年度の調査では、遺構保存のため、西側遺構の中心部に4代目県庁舎の基礎を残して調査をしておりましたが、本年8月に基礎を取り除くことができましたので、本年11月からは、西側遺構の全面的な広がりを確認するための内容確認調査を実施することとしております。
調査にあたっては、専門家の御意見も伺いながら進めてまいります。
2.県庁舎跡地の活用について
県庁舎跡地の活用につきましては、この地が様々な歴史を持ち、まちなかに位置する貴重な県民の財産であることを踏まえ、憩いや集いの空間としての広場機能や、本県の歴史や観光等の魅力を伝える情報発信機能を基本に、新たな機能を付加することを含め、活用策のさらなる検討を進めております。
今回出土した石垣についても、どのような保存・利活用ができるか検討を深めるとともに、出島をはじめとした周辺施設との連携にも留意しながら、歴史を活かし、賑わいの創出につながるような活用策を検討してまいります。
※
回答につきましては、1を文化財を所管する部局である長崎県教育庁が、2を県庁舎跡地活用に取組む知事部局が それぞれ作成しております。