大社基地遺跡群の学術調査と保存に関する要望書の提出について

埋文委 第1号
2021年4月23日

 

文化庁長官 都 倉 俊 一  様
島根県知事 丸 山 達 也  様
島根県教育委員会教育長 新 田 英 夫  様
出雲市長        飯 塚 俊 之  様
出雲市教育委員会教育長 杉 谷   学  様

 

                         一般社団法人日本考古学協会
                         埋蔵文化財保護対策委員会
                          委員長 藤 澤   敦

 

 

大社基地遺跡群の学術調査と保存に関する要望書の提出について

 

 標記の件について、別添書類のように、当該遺跡は学術上きわめて重要な内容を有するものであり、貴職におかれましては、適切な保存の対策が講じられることを要望いたします。

 なお、まことに恐縮ですが、当件に係る具体的な措置および対策につきまして、2021年5月14日(金)までに、当協会埋蔵文化財保護対策委員会委員長宛にご回答を下さるようお願いいたします。

 

 

1 提出書類
    別添のとおり 1通

 


埋文委 第1号
2021年4月23日

文化庁長官 都 倉 俊 一  様

 

                         一般社団法人日本考古学協会
                         埋蔵文化財保護対策委員会
                          委員長 藤 澤   敦

 

大社基地遺跡群の学術調査と保存に関する要望書

 

大社基地およびそれに附属する遺跡群(以下、大社基地遺跡群と呼ぶ)は、アジア・太平洋戦争当時の海軍航空基地が遺跡群としてその遺構を良好にとどめる、全国的にも例がほとんどない貴重な戦争遺跡といえます。

大社基地遺跡群のなかでも主要な構成要素となる主滑走路(120m×1700m、そのうちコンクリート舗装部分60m×1500m)は、部分的ながらも舗装区画を残す部分が長さ1㎞以上におよぶなど、当時の状況をこれほど良好に遺す例は他に類をみません。さらに、主滑走路周辺の山裾には、爆撃機「銀河」の掩体、爆弾庫、魚雷庫、掩体から飛行場への誘導路痕跡などの遺構が現存しており、面的な広がりをもつ遺跡群としてきわめて良好に遺存する点も特筆されます。また、大社基地等の造営を担った舞鶴海軍鎮守府所属第338設営隊の戦時日誌など関連する多くの文献資料から、アジア・太平洋戦争末期の本土決戦に備えた西日本最大の軍事拠点としての性格が大社基地遺跡群にうかがわれることは、地元の研究者・研究団体が明らかにしてきたところです。

このように、大社基地遺跡群は主滑走路と附属施設が建設当時の姿をよくとどめた大規模な海軍航空基地であり、関連する文献資料も豊富なことから、全体像の把握が可能な戦争遺跡として全国的にも稀有の貴重な文化財と位置づけられ、これが有する歴史的意義には計り知れないものがあります。さらには、主滑走路など遺された遺構は、戦争の実態や当時の雰囲気を伝える平和学習の場として現在も地元の学校教育、社会教育で活用されるなど、その存在が寄与するところはきわめて大きいと聞いています。

そうしたなか、大社基地遺跡群の主要構成要素である主滑走路の大部分が民間業者に売却されたとの報道があり、開発工事によってこれが早期に失われることが懸念されています。日本考古学協会埋蔵文化財保護対策委員会では、これまでも近現代の遺跡に大きな関心を払い、それらの調査・研究・保全の重要性を訴えてきました。大社基地遺跡群についても、アジア・太平洋戦争末期の重要な戦争遺跡としてその歴史的意義を的確に把握するため、総合的な学術調査とそれにもとづいた構成要素となる遺構の保全と活用が将来に向けて望まれるところです。

以上により、日本考古学協会埋蔵文化財保護対策委員会は、下記の通り要望いたします。

 

 

1.大社基地遺跡群の総合的な学術調査を行うこと。

2.大社基地遺跡群を保存し、史跡として整備し、国民的財産として活用すること。

以上


埋文委 第1号
2021年4月23日

島根県知事 丸 山 達 也  様

 

                         一般社団法人日本考古学協会
                         埋蔵文化財保護対策委員会
                          委員長 藤 澤   敦

 

大社基地遺跡群の学術調査と保存に関する要望書

 

大社基地およびそれに附属する遺跡群(以下、大社基地遺跡群と呼ぶ)は、アジア・太平洋戦争当時の海軍航空基地が遺跡群としてその遺構を良好にとどめる、全国的にも例がほとんどない貴重な戦争遺跡といえます。

大社基地遺跡群のなかでも主要な構成要素となる主滑走路(120m×1700m、そのうちコンクリート舗装部分60m×1500m)は、部分的ながらも舗装区画を残す部分が長さ1㎞以上におよぶなど、当時の状況をこれほど良好に遺す例は他に類をみません。さらに、主滑走路周辺の山裾には、爆撃機「銀河」の掩体、爆弾庫、魚雷庫、掩体から飛行場への誘導路痕跡などの遺構が現存しており、面的な広がりをもつ遺跡群としてきわめて良好に遺存する点も特筆されます。また、大社基地等の造営を担った舞鶴海軍鎮守府所属第338設営隊の戦時日誌など関連する多くの文献資料から、アジア・太平洋戦争末期の本土決戦に備えた西日本最大の軍事拠点としての性格が大社基地遺跡群にうかがわれることは、地元の研究者・研究団体が明らかにしてきたところです。

このように、大社基地遺跡群は主滑走路と附属施設が建設当時の姿をよくとどめた大規模な海軍航空基地であり、関連する文献資料も豊富なことから、全体像の把握が可能な戦争遺跡として全国的にも稀有の貴重な文化財と位置づけられ、これが有する歴史的意義には計り知れないものがあります。さらには、主滑走路など遺された遺構は、戦争の実態や当時の雰囲気を伝える平和学習の場として現在も地元の学校教育、社会教育で活用されるなど、その存在が寄与するところはきわめて大きいと聞いています。

そうしたなか、大社基地遺跡群の主要構成要素である主滑走路の大部分が民間業者に売却されたとの報道があり、開発工事によってこれが早期に失われることが懸念されています。日本考古学協会埋蔵文化財保護対策委員会では、これまでも近現代の遺跡に大きな関心を払い、それらの調査・研究・保全の重要性を訴えてきました。大社基地遺跡群についても、アジア・太平洋戦争末期の重要な戦争遺跡としてその歴史的意義を的確に把握するため、総合的な学術調査とそれにもとづいた構成要素となる遺構の保全と活用が将来に向けて望まれるところです。

以上により、日本考古学協会埋蔵文化財保護対策委員会は、下記の通り要望いたします。

 

 

1.大社基地遺跡群の総合的な学術調査を行うこと。

2.大社基地遺跡群を保存し、史跡として整備し、国民的財産として活用すること。

                                      以上


埋文委 第1号
2021年4月23日

島根県教育委員会
教育長 新 田 英 夫  様

                         一般社団法人日本考古学協会
                         埋蔵文化財保護対策委員会
                          委員長 藤 澤   敦

 

大社基地遺跡群の学術調査と保存に関する要望書

 

大社基地およびそれに附属する遺跡群(以下、大社基地遺跡群と呼ぶ)は、アジア・太平洋戦争当時の海軍航空基地が遺跡群としてその遺構を良好にとどめる、全国的にも例がほとんどない貴重な戦争遺跡といえます。

大社基地遺跡群のなかでも主要な構成要素となる主滑走路(120m×1700m、そのうちコンクリート舗装部分60m×1500m)は、部分的ながらも舗装区画を残す部分が長さ1㎞以上におよぶなど、当時の状況をこれほど良好に遺す例は他に類をみません。さらに、主滑走路周辺の山裾には、爆撃機「銀河」の掩体、爆弾庫、魚雷庫、掩体から飛行場への誘導路痕跡などの遺構が現存しており、面的な広がりをもつ遺跡群としてきわめて良好に遺存する点も特筆されます。また、大社基地等の造営を担った舞鶴海軍鎮守府所属第338設営隊の戦時日誌など関連する多くの文献資料から、アジア・太平洋戦争末期の本土決戦に備えた西日本最大の軍事拠点としての性格が大社基地遺跡群にうかがわれることは、地元の研究者・研究団体が明らかにしてきたところです。

このように、大社基地遺跡群は主滑走路と附属施設が建設当時の姿をよくとどめた大規模な海軍航空基地であり、関連する文献資料も豊富なことから、全体像の把握が可能な戦争遺跡として全国的にも稀有の貴重な文化財と位置づけられ、これが有する歴史的意義には計り知れないものがあります。さらには、主滑走路など遺された遺構は、戦争の実態や当時の雰囲気を伝える平和学習の場として現在も地元の学校教育、社会教育で活用されるなど、その存在が寄与するところはきわめて大きいと聞いています。

そうしたなか、大社基地遺跡群の主要構成要素である主滑走路の大部分が民間業者に売却されたとの報道があり、開発工事によってこれが早期に失われることが懸念されています。日本考古学協会埋蔵文化財保護対策委員会では、これまでも近現代の遺跡に大きな関心を払い、それらの調査・研究・保全の重要性を訴えてきました。大社基地遺跡群についても、アジア・太平洋戦争末期の重要な戦争遺跡としてその歴史的意義を的確に把握するため、総合的な学術調査とそれにもとづいた構成要素となる遺構の保全と活用が将来に向けて望まれるところです。

以上により、日本考古学協会埋蔵文化財保護対策委員会は、下記の通り要望いたします。

 

 

1.大社基地遺跡群の総合的な学術調査を行うこと。

2.大社基地遺跡群を保存し、史跡として整備し、国民的財産として活用すること。

                                      以上


埋文委 第1号
2021年4月23日

出雲市長 飯 塚 俊 之  様

 

                         一般社団法人日本考古学協会
                         埋蔵文化財保護対策委員会
                          委員長 藤 澤   敦

 

社基地遺跡群の学術調査と保存に関する要望書

 

大社基地およびそれに附属する遺跡群(以下、大社基地遺跡群と呼ぶ)は、アジア・太平洋戦争当時の海軍航空基地が遺跡群としてその遺構を良好にとどめる、全国的にも例がほとんどない貴重な戦争遺跡といえます。

大社基地遺跡群のなかでも主要な構成要素となる主滑走路(120m×1700m、そのうちコンクリート舗装部分60m×1500m)は、部分的ながらも舗装区画を残す部分が長さ1㎞以上におよぶなど、当時の状況をこれほど良好に遺す例は他に類をみません。さらに、主滑走路周辺の山裾には、爆撃機「銀河」の掩体、爆弾庫、魚雷庫、掩体から飛行場への誘導路痕跡などの遺構が現存しており、面的な広がりをもつ遺跡群としてきわめて良好に遺存する点も特筆されます。また、大社基地等の造営を担った舞鶴海軍鎮守府所属第338設営隊の戦時日誌など関連する多くの文献資料から、アジア・太平洋戦争末期の本土決戦に備えた西日本最大の軍事拠点としての性格が大社基地遺跡群にうかがわれることは、地元の研究者・研究団体が明らかにしてきたところです。

このように、大社基地遺跡群は主滑走路と附属施設が建設当時の姿をよくとどめた大規模な海軍航空基地であり、関連する文献資料も豊富なことから、全体像の把握が可能な戦争遺跡として全国的にも稀有の貴重な文化財と位置づけられ、これが有する歴史的意義には計り知れないものがあります。さらには、主滑走路など遺された遺構は、戦争の実態や当時の雰囲気を伝える平和学習の場として現在も地元の学校教育、社会教育で活用されるなど、その存在が寄与するところはきわめて大きいと聞いています。

そうしたなか、大社基地遺跡群の主要構成要素である主滑走路の大部分が民間業者に売却されたとの報道があり、開発工事によってこれが早期に失われることが懸念されています。日本考古学協会埋蔵文化財保護対策委員会では、これまでも近現代の遺跡に大きな関心を払い、それらの調査・研究・保全の重要性を訴えてきました。大社基地遺跡群についても、アジア・太平洋戦争末期の重要な戦争遺跡としてその歴史的意義を的確に把握するため、総合的な学術調査とそれにもとづいた構成要素となる遺構の保全と活用が将来に向けて望まれるところです。

以上により、日本考古学協会埋蔵文化財保護対策委員会は、下記の通り要望いたします。

 

 

1.大社基地遺跡群の総合的な学術調査を行うこと。

2.大社基地遺跡群を保存し、史跡として整備し、国民的財産として活用すること。

                                      以上


埋文委 第1号
2021年4月23日

出雲市教育委員会
教育長 杉 谷   学  様

                         一般社団法人日本考古学協会
                         埋蔵文化財保護対策委員会
                          委員長 藤 澤   敦

 

大社基地遺跡群の学術調査と保存に関する要望書

 

大社基地およびそれに附属する遺跡群(以下、大社基地遺跡群と呼ぶ)は、アジア・太平洋戦争当時の海軍航空基地が遺跡群としてその遺構を良好にとどめる、全国的にも例がほとんどない貴重な戦争遺跡といえます。

大社基地遺跡群のなかでも主要な構成要素となる主滑走路(120m×1700m、そのうちコンクリート舗装部分60m×1500m)は、部分的ながらも舗装区画を残す部分が長さ1㎞以上におよぶなど、当時の状況をこれほど良好に遺す例は他に類をみません。さらに、主滑走路周辺の山裾には、爆撃機「銀河」の掩体、爆弾庫、魚雷庫、掩体から飛行場への誘導路痕跡などの遺構が現存しており、面的な広がりをもつ遺跡群としてきわめて良好に遺存する点も特筆されます。また、大社基地等の造営を担った舞鶴海軍鎮守府所属第338設営隊の戦時日誌など関連する多くの文献資料から、アジア・太平洋戦争末期の本土決戦に備えた西日本最大の軍事拠点としての性格が大社基地遺跡群にうかがわれることは、地元の研究者・研究団体が明らかにしてきたところです。

このように、大社基地遺跡群は主滑走路と附属施設が建設当時の姿をよくとどめた大規模な海軍航空基地であり、関連する文献資料も豊富なことから、全体像の把握が可能な戦争遺跡として全国的にも稀有の貴重な文化財と位置づけられ、これが有する歴史的意義には計り知れないものがあります。さらには、主滑走路など遺された遺構は、戦争の実態や当時の雰囲気を伝える平和学習の場として現在も地元の学校教育、社会教育で活用されるなど、その存在が寄与するところはきわめて大きいと聞いています。

そうしたなか、大社基地遺跡群の主要構成要素である主滑走路の大部分が民間業者に売却されたとの報道があり、開発工事によってこれが早期に失われることが懸念されています。日本考古学協会埋蔵文化財保護対策委員会では、これまでも近現代の遺跡に大きな関心を払い、それらの調査・研究・保全の重要性を訴えてきました。大社基地遺跡群についても、アジア・太平洋戦争末期の重要な戦争遺跡としてその歴史的意義を的確に把握するため、総合的な学術調査とそれにもとづいた構成要素となる遺構の保全と活用が将来に向けて望まれるところです。

以上により、日本考古学協会埋蔵文化財保護対策委員会は、下記の通り要望いたします。

 

 

1.大社基地遺跡群の総合的な学術調査を行うこと。

2.大社基地遺跡群を保存し、史跡として整備し、国民的財産として活用すること。

                                      以上