2023年12月16日・17日【研究大会】2023年度東南アジア考古学会大会

 東南アジア考古学会は2023年度の研究大会を「東南アジアの洞窟遺跡:最新の調査成果と保存・活用」というテーマで開催することになりました。

 近年、東南アジア各地で洞窟遺跡の調査研究が活発に行われています。本学会のメンバーが現地研究者とともに重点的に発掘調査を進めている洞窟遺跡もあり、非常に興味深い成果が得られつつあります。それらの最新の調査研究について日本の学界で共有したいと思い、本研究大会を企画しました。

 東南アジア考古学会は今年度、長崎県佐世保市と共同で企画展示『東南アジアの洞窟遺跡』を開催いたします。佐世保市福井洞窟ミュージアムを皮切りに、今年度から来年度にかけて全国10会場で開催される企画展示です。東南アジア考古学会にとって地方自治体と共同で事業を行うのは初めての経験であり、学会の活動範囲を拡げる貴重な機会となっています。この企画展では、東南アジア各地の洞窟遺跡のパネル展示解説を学会員が執筆しました。その内容は企画展に併せて出版される『東南アジアの洞窟遺跡』(雄山閣)にまとめられます。

 このような一連の共催事業の一環として、私たちの研究大会では東南アジアの洞窟遺跡に関する最新の情報を集め、学術的に詳細に考察することを目指します。カンボジアとベトナムから、それぞれの国で洞窟遺跡の調査研究をリードしている考古学者を招聘し、基調講演をお願いすることができました。また、東南アジアでも洞窟遺跡を保存し、地域の博物館でその成果を展示し活用する取り組みが行われていることをふまえ、比較の視点から、福井洞窟の事例について佐世保市の担当者に報告していただきます。

 本研究大会が洞窟遺跡の学術的意義について考察を深める場となると同時に、東南アジア考古学会として日本の考古学界や博物館界に貢献する機会となることを希望します。

 

■ 日 時  2023年12月16日(土) 14:00~17:10
              17日(日) 10:00~17:00

■ 会 場  Zoomによるオンライン開催

■ 主 催  東南アジア考古学会

■ 共 催  長崎県佐世保市教育委員会

■ 申込み  要申込み
       参加登録はこちらから:https://forms.gle/PZnHoM1tfKURChnW6

■ プログラム等詳細はこちら:http://www.jssaa.jp/annualmeeting.html