「国史跡徳島城跡周辺の埋蔵文化財保護に関する要望書」について(回答)

文資第1626号

令和6年2月22日

一般社団法人日本考古学協会

埋蔵文化財保護対策委員会

委員長 山田康弘殿

徳島県知事 後藤田 正純

 

「国史跡徳島城跡周辺の埋蔵文化財保護に関する要望書」について

(令和6.1.30埋文委第5号に対する回答)

 

このことについては、次のとおりです。

1 徳島駅周辺での「県都のまちづくり」については、これまで官民の投資が停滞し、全国から大きく遅れており、駅の南北を分断してきた車両基地を移設し、駅周辺の各施設をつなぐスムーズな動線を確保して、高齢者や障がい者、こどもなど、誰もが移動しやすい人に優しい「まち」を目指しています。

 国史跡徳島城跡及び隣接地については、これまでも発掘調査等により貴重な遺構が確認され、適切に保護を図るとともに、その歴史的重要性については認識しているところです。

 今後とも、史跡管理者の徳島市と連携し、文化庁及び徳島県文化財保護審議会においてご意見をいただきながら、専門的知見・評価を収集し、適切な保護を図って参ります。

 

2 徳島県としては、新ホール・現計画地における発掘調査により、三木廊において「長蔵」や「寺島口門台」の遺構の発見など、重要な考古学的成果があったと認識しており、当該埋蔵文化財の保護方針については、令和4.2.28文資第1436号において、ご回答したとおりです。

 なお、本県では、「魅力ある県都のまちづくり」に向け、新たな「県都のグランドデザイン」の案を提示し、現在、「藍場浜公園西エリアでの新ホール整備」や「新ホール現計画地へのJR車両基地の移設」等の可能性について、詳細調査を行っているところです。

 今後は、調査結果を基に、県議会等において議論することとなりますが、その際、埋蔵文化財の保護についても、検討を行って参ります。