鴨教生第369号
令和6年7月1日
一般社団法人日本考古学協会
埋蔵文化財保護対策委員会
委員長 山田康弘様
鴨川市教育委員会教育長 鈴木 希彦
鴨川市及び南房総市に所在する嶺岡牧の保存に関する要望書について(回答)
令和6年5月16日付け埋文委第1号で要望のあったこのことについて、下記のとおり回答いたします。
なお、本件につきましては、同様のご要望を鴨川市長宛にもいただいておりますが、 文化財の保護に関する事務を所掌する本職から回答させていただきますのでご了承願います。
【要望】
1 仮囲、木戸、仕切土手、午馬の水呑場、雨凌小屋、水場、通路などの跡で、嶺岡牧管理の基礎となる嶺岡牧に関する遺構を周知すること。
2 嶺岡牧の価値を広く周知するとともに、今後遺構の破壊行為が行われないよう、監視体制を強化及び徹底すること。
3 露出している嶺岡牧遺構の3D測量など記録化を早急に行い、破壊された場合でも復原ができるようにすること。
4 国指定史跡をにらみ、遺跡の保存活用を行うこと。
5 行政内において、上記の対策を行うための体制を整備すること。
【回答】
本市では、これまで広報誌やホームページなどを通じ、県の「周知の埋蔵文化財包蔵地」である野馬土手群や市指定文化財「房州峯岡山野絵図」など、嶺岡牧の価値や魅力を広く周知するとともに、教育委員会職員が随時パトロールすることで、嶺岡牧をはじめ、文化財の保護に努めてきました。
今後は文化庁、千葉県、関係自治体及び庁内関係部署との連携を図りつつ、標柱の設置や監視体制の強化などにより、嶺岡牧の更なる周知と保護に努め、貴重な歴史遺産を次世代に引き継いでまいります。