島教生第631号
令和4年7月13日
一般社団法人日本考古学協会
埋蔵文化財保護対策委員会
委員長 山田 康弘 様
島本町町長 山田 紘平
島本町教育委員会
教育長 中村 りか
越谷遺跡(御所池地区)の調査に関する要望書の送付について
平素は、本町の文化財行政に、ご理解とご協力を賜り厚くお礼申しあげます。さて、令和4年6月25日付けでいただいた要望事項について、下記のとおり回答いたします。
記
1 越谷遺跡の調査に際しては、中世の遺構面の段階で情報開示を行い、有識者の指導を得て検討し、遺構の適切な評価を行うこと。
(回答)
越谷遺跡の埋蔵文化財調査中に、島本町文化財保護審議会の委員の皆様にも現地を確認いただき、ご意見をいただく機会を設けたいと考えております。また、必要に応じて、調査で、見つかったものに即した有識者に、意見を伺います。
2 遺構の実態解明のために必要な場合は、範囲を拡張して調査を実施し、性格究明に努めること。
(回答)
今回の越谷遺跡の埋蔵文化財調査は、恒久的な工作物である道路部分を対象としておりますので、遺構・遺物の存在を確認した場合は、道路の範囲内及び埋蔵文化財に影響を与える恐れがある場所に限り、範囲を拡張して調査を実施するよう、事業主と協議を行います。
3 遺構の重要性が明らかとなった場合、今後の遺跡の取り扱いについて開発者と協議し、庭園遺構の保存・活用に努めること。
(回答)
庭園遺構に関らず、重要な遺構が見つかった際には、遺構の保存について事業主と協議を行ってまいります。また、その活用方法についても、検討してまいります。