「羽田アクセス線予定地における高輪築堤跡の保存に関する要望書」への回答について(回答3)

2024年2月22日

東日本旅客鉄道株式会社

 

「羽田アクセス線予定地における高輪築堤跡の保存に関する要望書」への回答について

 

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。日頃、弊社の業務にご理解とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。貴委員会からいただきました要望書につきまして別紙のとおり、回答させていただきます。

敬具

 

 約150年前の日本初の鉄道開業時の高輪築堤の一部が、弊社が進めている品川開発プロジェクトの計画エリア内等から良好な状態で出土したことは、鉄道会社である弊社にとって大変意義深いものであると考えています。

 

1.羽田空港アクセス線(仮称)予定地について

羽田空港アクセス線(仮称)は、2016年4月の交通政策審議会答申第198号「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」において、「国際競争力の強化に資する鉄道ネットワークプロジェクト」に位置付けられ、インバウンド需要のさらなる拡大など、首都空港として重要性が高まる羽田空港の機能強化にも大きく寄与する計画です。

羽田空港アクセス線(仮称)の工事に伴う試掘により、高輪築堤と思われる石積が確認されております。現在、試掘を継続して行っており、その結果を踏まえ、調査方針等について高輪築堤調査・保存等検討委員会等において検討致します。

弊社と致しましては、文化財行政や有識者のご助言等をいただきながら、文化財保護法等関係法令に則り、適切に対応してまいります。

 

2.TAKANAWA GATEWAY CITY 第Ⅱ期予定地について

TAKANAWA GATEWAY CITY 第Ⅱ期予定地は、基盤計画が既に国家戦略特別区域計画に認定されている中、品川駅改良事業やリニア中央新幹線品川駅建設事業、その他関連する公共工事等と連携し、「国際交流拠点・品川」の実現にむけて、一体的にまちづくりを進めていく重要なエリアとして、計画の検討を進めているところです。

本予定地においては、公共工事等に伴う試掘により、高輪築堤の一部が確認されております。確認された遺構につきましては、高輪築堤調査・保存等検討委員会等における調査方針等に関するご助言に基づき、東京都教育庁および港区教育委員会により記録保存調査等を行っております。

弊社と致しましては、引き続き文化財行政や有識者のご助言等をいただきながら、文化財保護法等関係法令に則り、適切に対応してまいります。