日本考古学協会賞は、考古学上の業績および関連諸分野における考古学関係の業績を賞するもので、協会および考古学研究の活性化、考古学の啓発と普及、人材の育成、社会貢献を目的として、2010年に創設されました。協会賞は大賞、奨励賞、優秀論文賞、特別賞の4種で、大賞、奨励賞の応募は会員の有無を問わず、自薦、他薦で応募することができます。
「第15回日本考古学協会賞」募集のお知らせ ※2024年11月30日(土)(当日消印有効)
事業年度 | 種類 | 氏名 | 応募業績 | 発行者 |
---|---|---|---|---|
第14回 |
大賞 | 三阪一徳 | 『土器製作技術からみた稲作受容期の東北アジア』 | 九州大学出版会 |
奨励賞 | 上田直弥 | 『古墳時代の葬制秩序と政治権力』 | 大阪大学出版会 | |
奨励賞 | 土井正樹 | 『古代アンデスにおけるワリ国家の形成 小集落からみた初期国家の出現課程』 | 臨川書店 | |
優秀論文賞 | 米元史織 | 「MSMsの時期的変遷からみる江戸時代武士の行動様式の確立」 | 『日本考古学』第54号 | |
優秀論文賞 | 内田純子 | 「Gender Structure in Pre-Qin China with Focus on Anyang Yinxu」 | 『Japanese Journal of Archaeology』第10巻第1号 | |
第13回 |
大賞 | 門田 誠一 | 『魏志倭人伝と東アジア考古学』 | 吉川弘文館 |
奨励賞 | 加藤 一郎 | 『倭王権の考古学―古墳出土品にみる社会変化―』 | 早稲田大学出版部 | |
優秀論文賞 | 阿部芳郎・栗島義明・米田 穣 | 「縄文土器の作り分けと使い分け―土器付着炭化物の安定同位体分析からみた後晩期土器器種組成の意味―」 | 『日本考古学』第53号 | |
優秀論文賞 | 光本 順 | 「Bodily Representation and Cross-dressing in the Yayoi and Kofun Periods」 | 『Japanese Journal of Archaeology』第9巻第2号 | |
第12回 2021年度 |
大賞 | 岩本 崇 | 『三角縁神獣鏡と古墳時代の社会』 | 六一書房 |
奨励賞 | 丸山 浩治 | 『火山灰考古学と古代社会 十和田噴火と蝦夷・律令国家』 | 雄山閣 | |
奨励賞 | 福永 将大 | 『東と西の縄文社会―縄文後期社会構造の研究―』 | 雄山閣 | |
優秀論文賞 | 榊田 朋広 | 「擦文文化前半期の集落群構成と動態」 | 『日本考古学』第51号 | |
優秀論文賞 | 高瀬 克範 | 「Time Period Determination of the Kuril Aniu’s Major Withdrawal from Kamchatka」 | 『Japanese Journal of Archaeology』第8巻第1号 | |
第11回 2020年度 |
大賞 | 小畑 弘己 | 『縄文時代の植物利用と家屋害虫-圧痕法のイノベーション-』 | 吉川弘文館 |
奨励賞 | 阪口 英毅 | 『古墳時代甲冑の技術と生産』 | 同成社 | |
奨励賞 | 山﨑 健 | 『農耕開始期の動物考古学』 | 六一書房 | |
優秀論文賞 | 前田 仁暉 | 「横槌・掛矢の機能論―近畿地域の原始・古代を中心にー」 | 『日本考古学』第49号 | |
第10回 2019年度 |
奨励賞 | 新里 亮人 | 『琉球国成立前夜の考古学』 | 同成社 |
奨励賞 | 松本 圭太 | 『ユーラシア草原地帯の青銅器時代』 | 九州大学出版会 | |
第9回 2018年度 |
大賞 | 宮本 一夫 | 『東北アジアの初期農耕と弥生の起原』 | 同成社 |
奨励賞 | 高橋 信武 | 『西南戦争の考古学的研究』 | 吉川弘文館 | |
奨励賞 | 中久保 辰夫 | 『日本古代国家の形成過程と対外交流』 | 大阪大学出版会 | |
優秀論文賞 | 黒須 亜希子 |
「木製『泥除』の再検討-弥生時代・古墳時の出土事例を中心として-」 |
『日本考古学』第43号 | |
優秀論文賞 | 田中 裕 |
「Progress in Land Transportation System as a Factor of the State Formation in Japan」 |
『Japanese Journal of Archaeology』第5巻第1号 | |
第8回 |
大賞 | 桒畑 光博 | 『超巨大噴火が人類に与えた影響―西南日本で起こった鬼界アカホヤ噴火を中心として―』 | 雄山閣 |
奨励賞 | 榊田 朋広 | 『擦文土器の研究―古代日本列島北辺地域土器形式群の編年・系統・動態―』 | 北海道出版企画センター | |
奨励賞 | 小寺 智津子 | 『古代東アジアとガラスの考古学』 | 同成社 | |
優秀論文賞 | 山田 俊輔 | 「鹿角製刀剣装具の系列」 | 『日本考古学』第42号 | |
第7回 2016年度 |
大賞 | 廣瀬 覚 | 『古代王権の形成と埴輪生産』 | 同成社 |
奨励賞 | 上條 信彦 | 『縄文時代における脱殻・粉砕技術の研究』 | 六一書房 | |
第6回 2015年度 |
大賞 | 関根 達人 | 『中近世の蝦夷地と北方交易-アイヌ文化と内国化-』 | 吉川弘文館 |
奨励賞 | 角田 徳幸 | 『たたら吹製鉄の成立と展開』 | 清文堂出版 | |
第5回 2014年度 |
大賞 | 溝口 孝司 | “The Archaeology of Japan:from the Earliest Rice Farming Villages to the Rise of the State” | Cambridge University Press |
奨励賞 | 青野 友哉 | 『墓の社会的機能の考古学』 | 同成社 | |
奨励賞 | 長友 朋子 | 『弥生時代土器生産の展開』 | 六一書房 | |
第4回 2013年度 |
大賞 | 田尻 義了 | 『弥生時代の青銅器生産体制』 | 九州大学出版会 |
奨励賞 | 水ノ江 和同 | 『九州縄文文化の研究-九州からみた縄文文化の枠組み』 | 雄山閣 | |
奨励賞 | 斎野 裕彦 | 「仙台平野中北部における弥生時代・平安時代の津波痕跡と集落動態」 『東北地方における環境・生業・技術に関する歴史動態的総合研究』 | 東北芸術工科大学東北文化研究センター | |
第3回 2012年度 |
大賞 | 東村 純子 | 『考古学からみた古代日本の紡績』 | 六一書房 |
奨励賞 | 小畑 弘己 | 『東北アジア古民族植物学と縄文農耕』 | 同成社 | |
第2回 2011年度 |
大賞 | 舟橋 京子 | 『抜歯風習と社会集団』 | すいれん舎 |
奨励賞 | 樋上 昇 | 『木製品から考える地域社会-弥生から古墳へ- 』 | 雄山閣 | |
第1回 2010年度 |
大賞 | 池谷 信之 | 『黒曜石考古学-原産地推定が明らかにする社会構造とその変化-』 | 新泉社 |
奨励賞 | 水澤 幸一 | 『日本海流通の考古学』 | 高志書院 | |
特別賞 | 坪井 清足 | 永年の考古学分野での業績を評価 | - |