2016年4月14日の前震、4月16日の本震に始まる熊本地震は、熊本県や大分県を中心に、きわめて大規模な被害をもたらしました。多くの人命が失われ、また多数の家屋や橋梁、道路が激しく損壊しています。くわえて、文化財や埋蔵文化財および文化財関連施設の被害も苛烈であり、その支援・対策を行うことは急務の課題です。
そこで、日本考古学協会は、特別委員会規定に則り、2016年5月28日の総会にて、平成28年熊本地震対策特別委員会を設置しました。特別委員会では、文化庁懇談や現地被災状況の確認などを行い、埋蔵文化財保護と文化財復興のための支援を行っているところです。
また、2016年10月15日の弘前大会では会長声明「平成28年熊本地震に伴う埋蔵文化財保護ならびに文化財の復興に関わる声明」を発表しました。
今後も関連学協会・各機関と連携し、文化財および埋蔵文化財の復旧・復興および保存に向けて活動していきます。