北九州市城野遺跡の保存と活用に関する再要望について(回答)
北九市文文第2610号
平成28年1月21日
一般社団法人 日本考古学協会
埋蔵文化財保護対策委員会
委員長 矢島 國雄 様
北九州市市民文化スポーツ局
局長 大下 徳裕
北九州市城野遺跡の保存に関する再要望書に対する回答について
平成28年1月8日付、埋文委第8号で本市に要望のありました標記のことについて、平成23年の貴会要望後の経緯を含め、要望2件を下記のとおり回答します。
記
1 平成23年貴会要望後の経緯について
城野遺跡の保存については、土地所有者である国(財務支局)との協議が必要であることから、平成23年の貴会の要望に対し、「城野遺跡内の重要遺構について、どのような保存が可能か検討していきます。」と回答していました。以降、国と現地保存について協議を続けてきましたが、最終的に移築保存へと方針を変更しました。
なお、移築保存への方針変更については、石棺を取り上げる前の平成26年1月に、貴会の田中良之元会長に説明を行っており、貴会には報告していると認識しております。
2 再要望への回答について
(1)城野遺跡の現状を保存し、史跡として整備・活用を図ること。
(回答)
平成26年2月、移築保存に向けて方形周溝墓の石棺2基は取り上げ、玉作り工房の記録保存のための現地調査は完了しています。
(2)貴重な埋蔵文化財を含む土地の売却を見直し、遺跡の現地保存に向けた早急な対策を講じること。
(回答)
土地の所有者でない本市は、回答できません。