鎌倉市円覚寺西側結界遺構の保存に関する再要望について
埋文委 第1号
2016年4月28日
文化庁長官 宮 田 亮 平 様
一般社団法人日本考古学協会
埋蔵文化財保護対策委員会
委員長 矢 島 國 雄
鎌倉市円覚寺西側結界遺構の保存に関する再要望書の送付について
標記の件については、2015年1月に関係諸機関に対し、保存を求める要望書を提出いたしましたが、未だ十分な理解が得られていない現状に鑑み、別添書類のとおり、再度、神奈川県および鎌倉市に対して、遺構の保存等に係る対策を早急に講じるよう要望いたしました。
つきましては、貴殿におかれましても、当該遺構の保存等に関して、ご理解とご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。
記
一、別 添 書 類 一通
以上
埋文委 第1号
2016年4月28日
神奈川県知事 黒 岩 祐 治 様
神奈川県教育長 桐 谷 次 郎 様
鎌倉市長 松 尾 崇 様
鎌倉市教育長 安良岡 靖 史 様
一般社団法人日本考古学協会
埋蔵文化財保護対策委員会
委員長 矢 島 國 雄
鎌倉市円覚寺西側結界遺構の保存に関する再要望について
標記の件については、2015年1月に関係諸機関に対し、保存を求める要望書を提出いたしましたが、未だ十分な理解が得られていない現状に鑑み、別添書類のとおり、再度、遺構の保存等に係る対策を早急に講じるよう要望いたします。
なお、恐縮ですが、当件に関する具体的な措置については、2016年5月16日(月)までに、当協会埋蔵文化財保護対策委員会委員長宛にご回答を下さるようお願いいたします。
記
一、別 添 書 類 一通
以上
埋文委 第1号
2016年4月28日
文化庁長官 宮 田 亮 平 様
神奈川県知事 黒 岩 祐 治 様
神奈川県教育長 桐 谷 次 郎 様
鎌倉市長 松 尾 崇 様
鎌倉市教育長 安良岡 靖 史 様
一般社団法人日本考古学協会
埋蔵文化財保護対策委員会
委員長 矢 島 國 雄
鎌倉市円覚寺西側結界遺構の保存に関する再要望書
JR横須賀線北鎌倉駅に近接する岩塊は、中世都市鎌倉を代表する古刹の一つ、円覚寺の西側結界遺構です。その歴史的重要性に鑑み、当委員会では同遺構の開削計画について、2015年1月28日付で保存要望書(埋文委第6号)を関係諸機関に提出いたしました。さらに、文書提出後に鎌倉市教育委員会を訪れ、直接に保存の申し入れも行なっています。
その後の報道によりますと、工法はすでに決定し、2016年度に上記遺構を削り込むことが必至とのことであります。遺構を削り込む根拠として、明治期の鉄道建設により上記遺構はすでに大きく削られていることが、あげられています。
しかし最近、有識者による地形図の詳細な検討の結果、鉄道敷設でほとんど損傷を受けていないことが確実になりました。結界遺構は、中世的景観をよく保持していることが明らかになったのです。
この景観、すなわち、馬蹄形の谷戸の中に神社仏閣のおさまった風景こそ、中世以来の鎌倉の特色と言っていいでしょう。この景観を保全すること、まちづくりに活かすことこそが、今、求められていることと思量します。
以上の観点から、日本考古学協会埋蔵文化財保護対策委員会は、次の事項を強く要望いたします。
記
円覚寺西側結界遺構開削計画を白紙に戻し、適切な保存と活用を図るための包括的な検討を行うこと。
以上