第2回シンポジウム 「小・中学校段階における歴史学習と考古学の役割」
歴史教科書を考える 第13号
2015.5.24 日本考古学協会 社会科・歴史教科書等検討委員会
2014.11.8 東京学芸大学・日本考古学協会 社会科・歴史教科書等検討委員会
第2回シンポジウム「小・中学校段階における歴史学習と考古学の役割」
東京学芸大学芸術館ホール
パネルディスカッション登壇者:岡内三眞・大塚初重・加藤章・坂井俊樹・大下明・
小野昭・近藤英夫・佐藤誠 司会:大竹幸恵・日高慎
シンポジウムの趣旨
日本考古学協会・社会科・歴史教科書等検討委員会では、2006年以降、考古学研究の成果が小・中学校の歴史教育において十分に活用されるよう、その基礎となる歴史教科書の内容や、教科書の内容を大きく左右する学習指導要領の分析を行ってきました。また、その実態と課題についてテーマセッションやポスターセッションの場を通じて公開し、文部科学省をはじめとして具体的な提言と共に改善に向けての要望を伝えてまいりました。
2008年の学習指導要領改訂において、歴史学習のはじまりが「狩猟・採集や農耕の生活」と改められ、小学校の歴史教科書にそれまで記載のなかった縄文時代の記述が復活したことは大きく評価されます。しかし、『小学校学習指導要領解説 社会編』では、その具体的な内容として「貝塚や集落跡などの遺跡、土器などの遺物」について調べるという表記にとどまり、狩猟・採集の生活を営んだ日本列島における人類史のはじまりについての説明がありません。そのため旧石器時代について、本文で明確に位置付けられた教科書はなく、年表でも旧石器時代の名称が記載されていないという状況にあります。
こうした状況を改善するためにも、学習指導要領と教科書の記述との対応関係を客観的に分析し、今年5月に開催された日本考古学協会第80回総会では、「小・中学校段階における歴史学習と考古学の役割」と題しテーマセッション・ポスターセッションを開催いたしました。その目的とするところは、1)日本考古学協会の設立の経緯から、戦後歴史教育における考古学の社会的責任と役割を考え、2)義務教育段階の社会科歴史教科書の分析結果から、歴史教育における現状と課題を整理し、日本考古学協会として取り組むべき課題を明確にすることにありました。そして、2006年に提出した学習指導要領の改訂に対する提言が、2008年の小学校学習指導要領の改訂を見る限り、その目標を達成していないことから、あらためて文部科学省に次期学習指導要領の改訂に対する声明文を提出いたしました。
こうした活動の一環として、本シンポジウムは5月に開催したテーマセッションと同じテーマとなりますが、戦後の義務教育段階における歴史学習の目的と考古学の果たす役割を確認し、教育学の立場からのご意見を伺いながら考えていきたいと思います。そして将来、日本の教育現場の最前線に立つ若い世代の皆さんからも広く意見を求めながら、活発な議論を重ねていきたいと考えております。
大塚初重氏報告「日本考古学界の歩みと歴史教育」
歴史教科書を考える上で欠くことができないのは、1947年にはじまった登呂遺跡の発掘であり、それは敗戦の日本に勇気を与えるものであった。日本国全体で登呂の発掘を見守っていた。1948年には日本考古学協会が発足し、登呂遺跡特別委員会がつくられた。その後、現在まで考古学は多くの成果を生んできたが、教科書に対して積極的な働きかけを怠ってきたと思われる。考古学は学問と教育との橋渡しをもっと積極的におこなう必要がある。
加藤章氏報告「戦後の学習指導要領における歴史教育・社会科教育の変遷」
戦後の教育改革の中でも、GHQによる修身・国史・地理の授業停止の後に生まれた新しい社会科は大きな波紋を呼んだ。子どもの側に立つ総合的な問題解決学習は小学校においては定着したが、中学校では新しいアメリカ的社会科と伝統的国史(日本史)教育との関連性をめぐり学習指導要領は悩みつつ改訂を重ねた。1956年改訂を機に3分野制となり日本的社会科歴史としての内容充実とともに、系統主義の傾向を強め現在に及んでいる。
坂井俊樹氏報告「社会科歴史教育と『学ぶ側』の視点」
第一回のシンポで発言したことは今でも変化していない。日本の歴史の出発点(土台)として考古学の果たす役割は重要であるということから、いわば国民国家史補強ための主張に絡め捕られていく面があるとしたら、いささか疑問を感じると述べた。旧石器、新石器時代の学習は、その後の歴史時代とは大きく様相を違えている面がある。素朴だが地球環境に対応した暮らし、人々の国境や領域を超える交流などがあった。これらの事例を通して考えることだと思う。ところで学校では多様な感性や異なる環境にある子ども達が学んでいる。このことは、反面ではさまざまな教育問題を生み出す結果となっている。苦慮している教師の例が実に多い。価値観や生活意識、家庭の状況など多様化された子ども達に向き合うには、歴史教育(縄文・弥生など)が、子ども達にとって意味あるものでなければならない。その点で、今日の考古学の最新の研究成果に学び、子ども達一人ひとりが意味を見出せる歴史教育を考えたいと思う。
大下明氏報告「小・中学校教科書と学習指導要領の分析からみた考古学の役割」
2002年に小学校の歴史教科書から旧石器・縄文時代の記述がなくなったことを受けて、本委員会が発足した。その後の活動の流れをふり返り、考古学が歴史教育に担う役割と問題点を整理する。さらに、現行の学習指導要領の下で、2012年度には縄文時代の記述が復活したものの、依然として旧石器時代の記述がほとんどない現状がある。つまり、子ども達には日本列島に人類がいつから存在していたのか知る機会が与えられていないということである。日本という国が成立する以前の「人類史のはじまり」を無視しては正しい歴史認識は育たないという視点に立って、旧石器時代の記述を復活させる意義について考えたい。
パネルディスカッション
パネルディスカッションにおいて、登壇した佐藤誠氏より、学習指導要領についての基本的な内容が以下のように解説された。学習指導要領は学校教育における指導内容の基準であり、小・中・高等学校の教科書で、考古学の成果が取り上げられるためには、学習指導要領に該当する文言が表記される必要があるとされた。同じく登壇した小野昭氏より、子ども達に何を学んでもらいたいかをはっきりさせることが重要であり、旧石器時代は私たちと種Speciesが異なる人類もいた時代である。日本史・外国史の枠組みはあまり意味がなく、人類史がキーワードであり、どのようにして日本列島に人類が住むようになったのかを説明するべきである。人類学の近年の成果を含めて、縄文時代と旧石器時代の共通性と差異を大事にすることや、対象とする旧石器時代の世界(国境がない)と研究・教育する側が帰属する国民国家日本との峻別を、骨身にしみて叩き込んでおくことが特に必要で、帰属する国民国家の枠組みを対象的世界に外延してはならないことが指摘された。同じく登壇した近藤英夫氏より、国際的視野から日本の教科書を考えると、旧石器時代は現代史に通じるものがある。例えば国境線の問題を扱うならば、日本列島と大陸が地続きであったことは重要な視点になるはずであり、現在の国境線の意味を考えることができる。ジオラマや地図・年表を大いに活用するべきであり、世界史的視野から日本列島の旧石器時代の記述ができるようになるだろう。東アジアの一員としての日本あるいは日本列島という説明が可能になるとの指摘がなされた。
小学校段階における教科書に旧石器時代が載っていないということに対して、大塚氏からは「もどかしい」という感想が述べられた。それは、全国の博物館に行けばどこでも旧石器時代の資料が並んでいる。一般社会の人びとは旧石器時代のことを知っているのではなかろうか。それに対して小学校の教科書に載っていないという格差はどうなのだろうか。小野氏からは、復活させるためのキーワードは人類史であるという意見が出された。
会場の黒尾和久氏からは、現生人類のアフリカ単一起源説、ホモサピエンスの出アフリカのことについて図を示しながら説明がなされた。小学校段階において、人類は一つであり、私たちは見た目ほど違わない、という親近感をもつことが大切だという指摘がなされた。
現在の小学校教科書に旧石器時代の記述はほとんどない。それは旧石器捏造問題や、学校の授業時間が少なくなるなど多様な面が影響している。しかし、小学校段階で旧石器時代を教えるということは、それぞれの地域の歴史を知る第一歩となりうるものであり、学習指導要領の述べることにも沿っている。我々考古学を学んでいる者が、まずは現状を認識し、声を上げていることが肝要である。小学校段階で人類史という視点を教えることは、現代社会の有り様を考えていく上でも極めて重要である。今後も活動を継続していく必要があることを再認識するに至った。
アンケート「小・中学校段階における歴史学習と考古学の役割」集計結果
2014年11月8日・シンポジウム会場で実施
①学習指導要領をご覧になって、気づいたことや感想などをお書きください。
・歴史とは何かという視点がまったくない。
・人間の歴史をまず考えないといけない。
・学習指導要領解説の内容についてもっと踏み込むべき。
・古代が他分野に比べて大幅に簡略化されている。
➁各社の教科書を比較して、気づいたことや感想などをお書きください。
・どこからやってきて、どのように現代の人に繋がったのかという視点や言語についてまったく語られていない。
・各社に特色があることを認識した。
・人類進化に各社で大きな違いがある。
③小学校における歴史学習では、遺跡や文化財、資料などを活用して調べたりする学習が求められています。この視点から小学校の教科書をご覧になって、気づいたことや感想などをお書きください。
・先生に対するサポート体制(教育委員会・博物館・資料館など)が必要。
・コラムなどに埋蔵文化財センターや博物館のことが出ていると教員・児童ともに活用しやすいと思われる。
・教科書に載っていない旧石器を博物館で見たら混乱するのではないか。
④中学校における歴史学習では、身近な地域の歴史を調べる活動を通して、地域への関心を高めることなどが求められています。この視点から小学校の教科書をご覧になって、気づいたことや感想などをお書きください。
・身近な地域の歴史の学習は小学校の方がよいのではないか。
第2回シンポジウムについて
⑤基調報告について、ご意見をお願い致します。
・考古学と教育を結びつけて考えることがこれまであまりなかったので、勉強になった。
・共感できる内容で、考古学の役割についても参考になりました。
・旧石器時代の著名な遺跡がある県では副読本などがあるのでしょうか。そのような副読本にも注意を払っていく必要がある。
⑥パネルディスカッションについて、ご意見をお願い致します。
・それぞれの立場からの意見が聞けてよかった。
・問題意識と課題について明確になったと感じる。
⑦シンポジウム全体を通しての感想、また当委員会へのご意見やご要望がありましたら、お書きください。
・教科書に少しでも書かれていればそれを膨らませて語ることができるということですから、教科書の記述をすることと、先生方が子どもたちに伝えたくなるような研究を考古学はしてかなくてはならない。
・小学校・中学校・高校での一貫した内容記述を考えるべき。
・参加者が少ないのが残念だった。
・旧石器や縄文時代を削ったのは、日本の国家の歴史として捉えさせることになり、アジアの視点で捉えるという考えに逆行し、誤った先入観を持つことにもなるのではないか。中学校の教科書についても分析を進めてほしい。
・小学校と中学校で歴史学習の方法が異なり、小学校では人物を中心にしていることから旧石器時代が扱われないのでは。
・文科省の意図を探る必要もあると思う。
⑧回答者
・大学教員(神奈川50代) ・学生(東京都20代)・一般(東京都70代)・中学校教員(東京都30代)
日考協 第 号
2014年5月17日
文部科学大臣 下 村 博 文 様
中央教育審議会会長 安 西 祐一郎 様
一般社団法人 日本考古学協会
会 長 田中 良之
学習指導要領の改訂に対する声明の送付について
当協会の事業・活動に対し、つねづね御理解と御支援をいただき感謝いたしております。
さて、一般社団法人日本考古学協会では、本年5月17日、日本大学文理学部キャンパスで開催された第80回総会において、別紙の声明を発表いたしましたので、送付させていただきます。
当協会は、今後とも社会科・歴史教科書等に関する取り組みを継続し、改善に向けての協力を惜しまない所存です。
意のあるところおくみとりのうえ、よろしくご高配賜りますようお願い申し上げます。
記
一、別 添 書 類 一通
以上
小学校学習指導要領案の改訂に対する声明
一般社団法人日本考古学協会(以下、日本考古学協会)は、1998年の小学校学習指導要領改訂によって、第6学年の歴史教科書から旧石器・縄文時代が削除され、歴史学習が弥生時代からはじまるという不自然な教育がおこなわれていることに対して、繰り返し改善要望を提示してきました。2008年の改訂において、歴史学習のはじまりが「狩猟・採集や農耕の生活」と改められ、小学校の歴史教科書に縄文時代の記述が復活したことは大きく評価されます。
しかし、『小学校学習指導要領解説 社会編』では、その具体的な内容として「貝塚や集落跡などの遺跡、土器などの遺物」について調べるという表記にとどまり、狩猟・採集の生活について、本文で明確に位置付けられた教科書はなく、年表でも旧石器時代の名称が記載されていないという状況にあります。
旧石器時代の研究については、1949年の群馬県岩宿遺跡の調査以降、全国で1万ヶ所を超える遺跡の発見と調査事例の蓄積があります。そして、半世紀を越える研究によって、今日に連なる生活の技術や多様な環境を克服してきた社会の仕組みが具体的に解明されています。我が国の歴史を学ぶ上で、旧石器時代からはじまる歴史の推移と長く厳しい環境を克服してきた先人の営みが教科書の記述で取り扱われない現状は、学問の成果を教育に活かすという考えに逆行するものです。
また旧石器時代の人々の生活・文化は、世界や東アジアとつながりをもちながら発展しつつ、次第に日本列島独自の地域性を形成してきたことも明らかにされています。これまでも中学校の社会科(歴史的分野)においては、世界史的視野で人類の出現と旧石器時代の生活・文化について扱っていますが、歴史を最初に学ぶ小学校段階で旧石器時代について学習することで、小・中・高等学校の学習内容の連続性を意識した学習が進み、「伝統と文化の尊重、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛し、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与」するとした教育基本法の理念を具現化するものと考えます。
私たちは、人々の生活や社会の営みをより具体的に復元することのできる考古学の成果が歴史教育に活用されるよう、今後ともこの問題への取り組みを継続し、改善に向けての協力を惜しまない所存です。考古学を通じて、子ども達が我が国の歴史や先人の知恵を学び、よりよい未来に向けて逞しく育ってくれることを願ってやみません。
日本考古学協会は、次期の小学校学習指導要領改訂に際し、小学校第6学年の歴史学習に旧石器時代の取り扱いを明確に位置付けた改訂を強く望みます。
以上、日本考古学協会の名において、ここに声明する。
2014年5月17日
一般社団法人日本考古学協会第80回総会
日考協 第102号
2015年2月2日
文部科学省文部科学大臣 下 村 博 文 様
中央教育審議会会長 安 西 祐一郎 様
一般社団法人日本考古学協会
会 長 高 倉 洋 彰
小学校学習指導要領の改訂に対する要望書
人類の発生とその後の進化・発展に関しては、近年の研究成果から現生人類は10~7万年前にアフリカ大陸を出て何世代もかけて世界各地へと拡散し、それぞれの地域に根ざした独自の文化を形成してきました。現在の知見では日本列島に人類が出現するのは遅くとも4~3万年前と考えられていますが、日本列島における人類の出現を学ぶことは国際理解の重要性を認識することにもつながります。
我が国の旧石器時代の遺跡は、1949年の群馬県岩宿遺跡の調査以後、全国で1万ヶ所を超える発見と調査例があり、日本列島における人類の歴史が世界や東アジアとつながりをもちながら発展しつつ、今日に連なる生活の技術や多様な環境を克服してきた社会の仕組みが具体的に解明されています。旧石器時代から始まる歴史を物語る考古資料は、日本列島全域に普遍的に存在し、全国の子どもたちが文字などの記録だけでは知ることのできない人々の生活や各地域の多様な歴史と文化をより具体的に学習する上で、欠くことのできない貴重な資料です。また身近な地域に残された遺跡・遺物に触れる体験的学習は、子どもたちの知的好奇心を刺激し、現在の生活につながるものとして歴史の理解を促し、先人に対する畏敬の念や生命の尊厳などを学ぶ上でも重要な意味をもちます。「小学校学習指導要領」に示された「狩猟・採集の生活」の学習内容は、縄文時代に限定されていますが、日本列島の人類史の始まりである旧石器時代を抜きにして、子どもたちを教育基本法、学校教育法にある「伝統と文化を尊重」し「我が国と郷土の現状と歴史について、正しい理解に導く」ことは困難です。
「小学校学習指導要領」では、小学校第6学年の歴史学習における対象が「我が国の歴史」にとどまり、教育基本法、学校教育法の「我が国の郷土」に示された身近な「郷土」の表記が欠落しています。これは、「小学校学習指導要領」の指導計画の作成と内容の取扱いにおける「博物館や郷土資料館等の施設の活用を図ると共に、身近な地域及び国土の遺跡や文化財などの観察や調査を取り入れるようにすること」の内容にも矛盾してます。
日本列島において最初に確認できる旧石器時代の歴史は、研究の進展にもかかわらず、これまで学習の基本となる教科書の記述や、第6学年で活用する年表にも表記されないまま今日に至っています。旧石器時代の歴史を明確に位置づけることは、日本の歴史を始めから教えない不自然さを解消し、地球規模での人類の営みとその関係を考える国際的な視野を育むことにもつながります。そして、これまでの地道な研究によって明らかにされてきた旧石器時代の研究成果を歴史学習に反映させることは、「我が国の郷土の歴史」を正しくとらえ、理解する大切な一歩となると考えます。
以上のことから、日本考古学協会は、学習指導要領の改訂にあたり、歴史教育に考古学の成果が適切に活かされるよう、以下の点について強く要望します。
記
1.日本列島全域に普遍的に存在する考古資料を充分に活用し、身近にある郷土の歴史を学ぶ態度を養うこと。
2.人類の発生から始まる歴史を明確に位置づけ、世界的な視野から人類の歩みを考える視点を育むこと。
以上
日考協 第102号
2015年2月2日
文部科学省文部科学大臣 下 村 博 文 様
中央教育審議会会長 安 西 祐一郎 様
一般社団法人日本考古学協会
会 長 高 倉 洋 彰
小学校学習指導要領の改訂に対する改正案
私たちは要望書の主旨に従って「小学校学習指導要領」(以下、「指導要領」とする)の部分的な改正を次のように求めます。
1)要望事項「1.日本列島全域に普遍的に存在する考古資料を充分に活用し、身近にある郷土の歴史を学ぶ態度を養うこと」に関わる箇所の改正案。
ⅰ.「指導要領(第2節 社会 第2 各学年の目標および内容(第6学年)1目標(1))…p.38
(1)国家・社会の発展に大きな働きをした先人の業績や優れた文化遺産について興味・関心と理解を深めるようにするとともに、我が国と郷土の歴史や伝統を大切にし、国を愛する心情を育てるようにする。
…下線部を追加する。
理由:教育基本法、学校教育法の「我が国と郷土」に示された身近な「郷土」の表記が欠落しているため。
ⅱ.第2節 第2 各学年の目標及び内容(第6学年)3内容の取扱い(1) …p.40
オ アからケまでについては、例えば、世界文化遺産、国宝、重要文化財などの我が国の代表的な文化遺産とともに、地域に残る遺跡や文化財を積極的に活用し、歴史を身近なものとして学習できるように配慮すること。
…下線部を修正。
理由:「小学校学習指導要領」の指導計画の作成と内容の取扱いにおける「博物館や郷土資料館等の施設の活用を図ると共に、身近な地域及び国土の遺跡や文化財などの観察や調査を取り入れるようにすること」の内容を実現することが容易になる。
2)要望事項「2.人類の発生から始まる歴史を埋書くに位置づけ、世界的な視野から人類の歩みを考える視点を育むこと」に関わる箇所の改正案。
ⅰ.第2節 社会 第2 各学年の目標及び内容(第6学年)2内容(1) …p.39
ア 人類の始まり、狩猟・採集や農耕の生活、古墳について調べ、大和朝廷による国土の統一の様子が分かること。
…下線部を追加する。
理由:現生人類は10~7万年前にアフリカ大陸を出て何世代もかけて世界各地へと拡散し、4~3万年前には日本列島に人類が出現すると考えられているが、日本列島における人類の出現を学ぶことは国際理解の重要性を認識することにもつながる。
ⅱ.学習指導要領 社会編 2内容(1) …p.75
ア 「狩猟・採集や農耕の生活」について調べるとは、例えば、貝塚や集落跡などの遺跡、石器・土器などの遺物を
…下線部を追加する。
理由:今日に連なる基本的な道具の機能や種類は、旧石器時代の技術によって生み出され発達してきたものであり、これまでの調査・研究からは、当時の環境や狩りの様子、そして、集団の姿や黒曜石に代表されるように生活に必要な物資の流通やその社会の仕組みについても、当時の様子が具体的に、かつ、いきいきと解明されている。
以 上