2016年10月に提出したパブリックコメント

日考協第56号
2016年10月5日

文部科学省 初等中等教育局教育課程課  様

一般社団法人日本考古学協会
会 長  谷 川 章 雄

 平成28年9月9日に公表されました次期学習指導要頷等に向けたこれまでの審議のまとめに対するパプリックコメントの実施について、一般社団法人日本考古学協会としての意見を申し述べることにいたします。学習指導要領の改訂にあたり、歴史教育に考古学の成果が適切に活かされるよう、以下の点について強く要望します。なお、一般社団法人日本考古学協会といたしましては、次期学習指導要領改訂に係る協力は惜しまない所存です.

1.134頁4行目 「博物館や資料館、図書館などの公共施設についても引き続き積極的に活用すること」について
2.185頁  社会科、地理歴史科、公民科における教育のイメージ  別添
3- 1【高等学校】①、【中学校】社会科③、【小学校】社会科(第3~6学年)③について
3.141頁 小学校社会 考えられる視点例 5~6行目 「時代、起源、由来」について

件名:【次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめへの意見】
氏名:一般社団法人日本考古学協会
職業:団体
住所:東京都江戸川区平井5-15-5-4F
電話番号:03-3618-6608
意見:分類番号⑨第2部2.(2)社会、地理歴史、公民
•134頁4行目 「博物煎や資料館、図書館などの公共施設についても引き続き積極的に活用すること」について
 博物館や資料館、図書館などの公共施設の活用については、これまでも行なわれてきたことですが、引き続き積極的な活用を促していることは極めて重要かつ評価できると考えます。そのためには、日本列島全域に普遍的に存在する考古資料を保管する地域の博物館・資料館の充分な活用や、それらの館における子供たちの発達段階を踏まえた体験学習プログラムの活用が不可欠です。博物館・資料館を積極的かつ具体的に活用する方法を次期学習指導要領・学習指導要領解説に明示すぺきと考えます。社会科教育からの視点のみならず、この審議のまとめの眼目である「主体的・対話的で深い学び」の実現にも大きく寄与すると考えます。

件名:【次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめへの意見】
氏名:一般社団法人日本考古学協会
職業:団体
住所:東京都江戸川区平井5-15-5-4F
電話番号:03-3618-6608
意見:分類番号⑨第2部2.(2)社会、地理歴史、公民
•135頁  社会科、地理歴史科、公民科における教育のイメージ 別添
3 – I【高等学校】①、【中学校】社会科③、【小学校】社会科(第3~6学年) ③について
 日本列島における弥生文化以降の歴史の流れは一律ではなく、北海道には続縄文文化・擦文文化・オホーツク文化・アイヌ文化、沖縄には貝塚文化・グスク時代の文化があり、それぞれ独自の文化が存在します。これらの文化について、子供たちが学習できるよう、次期学習指導要領に位置づけられることを要望します。

件名:【次期学習指導要領等に向けたこれまでの寄儀のまとめへの意見】
氏名:一般社団法人日本考古学協会
職業:団体
住所:東京祁江戸川区平井5-15-6-4F
電話番号:03-3618-6608
意見:分類番号⑨第2部2.(2)社会、地理歴史、公民
•141頁 小学校社会 考えられる視点例 5~6行目 「時代、起源、由来」について
 今回の審議のまとめにおいて、新たに「起源」という視点が示されたということは、極めて重要かつ評価できると考えます。その点について、人類の発生から始まる歴史を明確に位置づけ、グローバルな視点から人類の歩みを考える視点を育むことを次期小学校学習指導要領に盛り込むことを要望します。具体的には、日本列島における人類の出現、すなわち旧石器時代を是非とも明示すべきであると考えます。現生人類は10~7万年前にアフリカ大陸を出て何世代もかけて世界各地へと拡散し、遅くとも4~3万年前には日本列島に人類が出現することは定説です。日本列島における人類の出現を学ぶことは、グローパル社会に生きる子供たちの国際理解を深めることは間違いないと確信します。