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福岡財審第15号
平成28年1月20日
一般社団法人日本考古学協会
埋蔵文化財保護対策委員会
委員長 矢 島 國 雄 殿
福岡財務支局長 森 山 茂 樹

北九州市城野遺跡の保存と活用に関する再要望について(回答)

 2016年1月8日付埋文委第8号により要望のありました標記のことについて、下記のとおり回答します。
 なお、本件につきましては、同様の要望を財務大臣宛にもいただいておりますが、併せて回答させていただきますことをご了承願います。

【要望】

  1. 城野遺跡の現状を保存し、史跡として整備と活用を図ること。
  2. 貴重な埋蔵文化財を含む土地の売却を見直し、遺跡の現地保存に向けた早急な対策を講じること。

【回答】

 本件財産(所在地:北九州市小倉南区城野1丁目940番1外)の管理及び処分を行うに当たりまして、まちづくり(埋蔵文化財関係を含む)の責任と権限を有する北九州市との協議を踏まえ、

@) 本件財産に係る埋蔵文化財については、記録保存及び一部は移築保存を、
A) 本件財産(土地)については、公的取得要望等が無かったことから、一般競争入札を

行うことになりました。
 なお、本年1月19目、一般競争入札の開札を実施したところ、落札者が決定いたしましたので、後日、入札結果等を当局ホームページにおいて公表することにしています。

以上

北九市文文第2610号
平成28年1月21日
一般社団法人 日本考古学協会
埋蔵文化財保護対策委員会
委員長  矢島 國雄 様
北九州市市民文化スポーツ局
局長  大下 徳裕

北九州市城野遺跡の保存に関する再要望書に対する回答について

 平成28年1月8日付、埋文委第8号で本市に要望のありました標記のことについて、平成23年の貴会要望後の経緯を含め、要望2件を下記のとおり回答します。

1 平成23年貴会要望後の経緯について

 城野遺跡の保存については、土地所有者である国(財務支局)との協議が必要であることから、平成23年の貴会の要望に対し、「城野遺跡内の重要遺構について、どのような保存が可能か検討していきます。」と回答していました。以降、国と現地保存について協議を続けてきましたが、最終的に移築保存へと方針を変更しました。

 なお、移築保存への方針変更については、石棺を取り上げる前の平成26年1月に、貴会の田中良之元会長に説明を行っており、貴会には報告していると認識しております。

2 再要望への回答について

 (1)城野遺跡の現状を保存し、史跡として整備・活用を図ること。

(回答)

 平成26年2月、移築保存に向けて方形周溝墓の石棺2基は取り上げ、玉作り工房の記録保存のための現地調査は完了しています。

 (2)貴重な埋蔵文化財を含む土地の売却を見直し、遺跡の現地保存に向けた早急な対策を講じること。

(回答)

 土地の所有者でない本市は、回答できません。