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2010年1月理事会議事録

 理事会の開催に先立ち、菅谷理事から本日の出席理事は21名で過半数に達しており、本理事会が成立することが報告され、議事に入った。

会員の訃報について

 菅谷理事から、茨城県の西宮一男会員が2009年9月19日、長崎県の福田一志会員が10月18日、静岡県の大谷純仁会員が10月20日、東京都の伊藤末子会員が11月24日、和歌山県の伊勢田進会員が12月8日、福島県の廣田敏会員が2010年1月9日、愛知県の楢崎彰一会員が1月10日、東京都の増田精一会員が1月19日、神奈川県の鈴木八司会員が1月21日に亡くなられたことが報告され、哀悼の意を表した。

議案第10号 『日本考古学年報』「総説」の英訳について

 橋本理事から、英文学術誌の刊行について10月理事会での意見を踏まえて国際交流委員会において再検討した結果、当面は電子情報として『日本考古学年報』の「総説」全文を英訳し、協会公式サイト上に掲載するかたちをとりたいとの説明があり、これを決定した。

議案第11号 第76回(2010年度)総会の議題について

 佐藤理事から、2009年度事業報告並びに2010年度事業計画等の総会議題の説明があり、了承した。続けて水村事務局長から、感染症の流行に対する対策について説明があり、3月刊行の会報No.169に掲載して周知をはかることを決定した。

議案第12号 近代以前日本考古学史研究小委員会について

 小笠原理事から、標記小委員会の設置については準備が進んでおらず、加えて今春は理事改選期にあたることから、今後の扱いについては総務会に委ねたいとの説明があり、これを決定した。

議案第13号 協会図書の寄贈先について

 白井理事から、①募集結果は問い合わせ6件、応募1件であったこと。②応募のあったセインズベリー日本芸術研究所の申込書につき協会図書対応検討小委員会及び総務会で検討した結果、内容が適当であることから受理する方針を固めたとの報告があった。協議ののち挙手により賛否を問い賛成18、反対2で、セインズベリー日本芸術研究所を寄贈先とすることを採決し、第76回総会で報告することになった。

報告第18号 理事会声明について

 佐藤理事から、昨年暮れに発覚した奈良県香芝市の遺物投棄問題並びに行政刷新会議による事業仕分けについては、事の重大性と緊急性を踏まえ各理事間のメール審議を経て、理事会声明というかたちで意見表明を行ったことが報告され、了承した。

報告第19号 研究環境検討委員会報告

 土生田理事から、①2009年10月7日に公表された「地方分権改革推進委員会第3次勧告」を受け、11月20日付けで辻委員長名による「地方分権改革推進委員会第3次勧告に示された博物館法改定に反対する意見書」を関係機関に提出したこと。②2010年3月28日(日)に、東北シンポジウムを開催するとともに、第76回総会時には、口頭発表とポスターセッションを行うとの報告があり、了承した。

報告第20号 第76回(2010年度)総会について

 宮本理事から、総会次第及び研究発表内容等の説明があり、了承した。

報告第21号 2010年度予算案について

 水村事務局長から、各委員会から提出された要求額に基づく資料の提示があり、早急に財務担当理事との協議を行い次回理事会に予算案を提出するとの報告があり、了承された。

報告第22号 日本考古学協会賞の制定について

 髙倉副会長から、①会報No.168に「日本考古学協会賞規定(原案)」を掲載して会員からの意見を求めたところ、期日までに意見はなかったこと。②本賞の制定については、複数の新聞社に協力を要請していたところ朝日新聞社から連絡があり、1月21日に面談したことが報告され、マスコミとの関わり方について意見が交わされた。

報告第23号 理事選挙管理委員会報告

 畑理事から、2009年11月7日(土)に第1回選挙管理委員会を開催し、委員長に関俊彦会員、副委員長に小野昭会員を選出し、選挙告示内容の検討を行ったことが報告され、了承した。

報告第24号 入会資格審査について

 畑理事から、①2009年12月5日(土)に第1回入会資格審査委員会を開催し、委員長に田中和彦会員、副委員長に塚田良道会員を選出したこと。②申込総数は73名であり、審査の結果67名が資格基準を満たしていると判断され、6名が保留となったこと。③本日(1月23日)午前中に、第2回入会資格審査委員会を開催して保留6名の再審査を行った結果、全員が資格基準を満たしていると判断された。よって2010年度入会申込み者全員が資格基準該当者となり、3月上旬に入会資格該当者名簿を送付し異議の申し立てを受け付けること。④改姓等の場合に対応すべく入会申込書の書式を整えるとの報告があり、了承した。

報告第25号 陵墓に関する報告

 福永理事から、①2009年11月23日(月・祝)に、限定公開30周年記念東京集会「シンポジウム陵墓公開運動30年の総括と展望」を駒澤大学深沢キャンパスで開催し、約100名の参加を得たこと。②12月4日(金)に、2009年度「限定公開」として奈良市コナベ古墳の調査見学が行われたこと。③立入見学の準備状況並びに本部立合調査見学の実施状況が報告された。続けて茂木理事から、限定公開30周年記念東京集会についての補足説明があり、了承された。

報告第26号 第5回公開講座について

 宮本理事から、①2009年11月1日(日)に、島根県出雲市のビッグハート出雲において、第5回公開講座を開催し100余名の参加を得たことが報告された。

報告第27号 国際交流委員会報告

 橋本理事から、①3月14日(日)に、東京大学において第3回4学会合同公開講演会を開催すること、並びにアジアの歴史教科書分析の進捗状況の報告があるとともに、次回以降の4学会合同公開講演会の開催については、実行委員会を立ち上げて実施したいとの説明があり、了承した。

報告第28号 埋文委報告

 松本理事から、2009年11月〜2010年1月幹事会議事録に基づき活動報告があり、①奈良県香芝市の遺物投棄問題ついて声明文を、奈良県大和郡山市の郡山五軒屋敷における地下遺構の保存問題については要望書を関係機関に送付したこと。②今年度も埋蔵文化財保護をとりまくアンケート調査を実施すること並びに文化庁との懇談会は3月に予定していること。③福山市鞆の浦の保存問題については、『芸備地方史研究』268・269号で特集が組まれ2月に刊行の予定であるとの報告があり、了承した。なお、大和郡山市の事案については、協議の結果、状況の精査を求めることになった。

報告第29号 会費高額滞納者について

 水村事務局長から、30,000円の会費滞納者33名の報告があり、各理事が分担して督促にあたることになった。

報告第30号 託児所の設置について

 水村事務局長から、第76回総会実行委員会に問い合わせたところ、会場の確保ができないとの連絡があり、今春の実施は不可能であるとの報告があり、了承した。

報告第31号 後援依頼について

 水村事務局長から、日本旧石器学会から「第1回日本旧石器学会ワークショップ 子どものための『キュウセッキ』(旧石器)事はじめ」、日本考古学協会西アジア考古学会から「第17回西アジア発掘調査報告会」、岩宿博物館から「第49回企画展 岩宿遺跡を学ぶ」への後援依頼があり、いずれも期日が迫っていたことから会長の判断を得て、事前に後援を了承したとの報告があり、了承した。

報告第32号 機関誌について

 茂木理事から、『日本考古学』29・30号の編集進捗状況の説明があり、了承した。

以上