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2010年3月理事会議事録

 理事会の開催に先立ち、佐藤理事から本日の出席者は25名で過半数に達しており、本理事会が成立することが報告され、議事に入った。

会員の訃報について

 佐藤理事から、東京都の増田精一会員が2010年1月19日、神奈川県の鈴木八司会員が1月21日、宮城県の工藤雅樹会員が1月29日、北海道の林謙作会員が3月15日に亡くなられたことが報告され、哀悼の意を表した。

議案第15号 第76回(2010年度)総会の議題について

 佐藤理事から、総会次第の説明並びに2011年度の第77回総会は國學院大學での開催が決定したとの報告があり、承認された。続けて水村常務理事から、現理事の任期は2008年5月28日〜2010年5月27日の2年間であるが、今春の第76回総会は5月22日であるため、5日間の不足が生じることになる。この不足期間への対応として、第76回総会においてまず現理事全員が辞任し、続けて新理事を選任する手続きをとることになるとの説明があり、審議事項に理事の辞任と選任を追加する必要のあることが報告され、これを承認した。

議案第16号 2009年度決算並びに2010年度予算案について

 下條理事から、3月25日時点の収支計算書の提示があり、最終的報告は3月末日をもって整えることが報告された。続けて2010年度予算案について、来年度は会員名簿の刊行経費、改選により理事会が1回増えるため交通費の増額、日本考古学協会賞の制定に伴う諸経費等、本年度よりも経費の増額があり厳しい予算措置となっていることが説明され、大筋で原案を承認した。

議案第17号 理事会声明について

 佐藤理事から、昨年12月12日付けで香芝市の遺物投棄問題及び行政刷新会議の事業仕分けに対し、事の重大性と緊急性から各理事間のメール審議を経て、会長名による声明文を理事会声明として送付したが、理事会声明とするには理事会の承認が必要との法的制約が生じる可能性があることがわかり、今後、同じような緊急性の案件が生じた場合には、理事会声明ではなく会長声明というかたちにしたらどうかとの提案があり、これを承認した。

議案第18号 『日本考古学年報』「(Ⅰ)日本考古学の動向」の英訳について

 橋本理事から、1月理事会で了承を得た『日本考古学年報』の「総説」全文を英訳し、協会公式サイト上に掲載することについては、国際交流委員会内に「年報等英訳編集部会」(以下、編集部会)を設けて管轄し、併せて「(Ⅰ)日本考古学の動向」に掲載された総説以外の各時代動向についても英訳を募集して編集部会がその編集に当たり、より多くの英訳公開を目指したいとの提案があり、これを了承した。

議案第19号 近代以前日本考古学史研究小委員会について

 佐藤理事から、①1月理事会にて総務会に委ねられた標記小委員会の設置につき、2月13日の総務会で検討の結果、現時点では必要性に乏しいこと、財政的にも厳しいことから廃止を提案したい。②また、実施するならば国庫補助金等の活用、他の機関との協同等による方法で実施したらどうかとの提案があり、小委員会の設置については廃止することを了承した。

報告第33号 第76回(2010年度)総会の理事役割分担について

 黒沢理事から、理事の役割分担案の説明があり、一部修正のうえ了承した。

報告第34号 協会図書対応検討小委員会報告

 白井理事から、①2月26日にセインズベリー日本藝術研究所(以下、セインズベリー)のSimon Kaner副所長と図書館司書の平野明氏が来日し、協会事務所において寄贈先決定通知をSimon副所長に手渡した。併せて、正式な契約書を結ぶ前に覚書を手渡し案文の検討を依頼した。その結果、本日までに一部修正の申し出があったとの報告があり、覚書原案の提示があった。②同じく2月26日には、搬出に関わる諸費用等について確認するとともに、3月中に市川市立市川考古博物館から書籍を搬出することについて協議した結果、現在協会が預け入れている倉庫(埼玉県所沢市東所沢)に暫定的に移動し、その後セインズベリーに搬出することになった。3月22・23日に搬出作業を行い、市川市立市川考古博物館から、すべての協会所蔵図書を倉庫に移動した。預け入れ期間の賃借料は、セインズベリーが支払うとの報告があり、覚書原案の一部修正については、了承された。

報告第35号 日本考古学協会賞について

 髙倉副会長から、朝日新聞社からは後援のかたちで協力する旨の回答があったとの報告があり、「日本考古学協会賞」規定原案を一部修正のうえ、第76回総会に報告するとの説明があり、了承した。

報告第36号 国際交流委員会報告

 橋本理事から、①3月14日(日)に、東京大学において第3回4学会合同公開講演会を開催し約130名の参加があった。なお、当日に置き引き被害が発生したことから、今後は開会時の事務連絡として、手荷物に対する注意喚起を徹底することにしたい。②2009年度の英文コンテンツは、3月上旬にアップしたこと並びに「アジアの歴史・社会科教科書分析」の進捗状況について報告があり、了承した。

報告第37号 社会科・歴史教科書等検討委員会報告

 岡山理事から、2月14日(日)と3月21日(日)に委員会を開催して第76回総会時の特別発表内容について協議し、特別発表は日本旧石器学会広報委員会との共催でミニシンポジウム形式で開催するとの報告があり、発表者・パネラーの説明があった。併せて、2010年度の活動予定についても報告があり、了承した。

報告第38号 陵墓に関する報告

 茂木理事から、2月11日(木)に後鳥羽天皇火葬塚林相整備工事に伴う立合調査見学があり、5学協会7名が参加し協会からは茂木と松本岩雄会員が参加したこと。2月18日(木)に河内大塚山古墳(大塚陵墓参考地)の立入り見学が行われ、13学協会16名が参加したこと、これら見学の詳細については『会報』に掲載するとの報告があり、了承した。

報告第39号 埋文委報告(資料有り)

 松本理事から、2月・3月幹事会議事録に基づき、①奈良県香芝市の遺物投棄問題の経過並びに奈良県大和郡山市郡山城五軒屋敷、千葉県鴨川市嶺岡牧、福山市福山城関連遺構等の保存問題について報告。②第76回総会時のポスターセッション、2009年度埋文委アンケート調査、次期埋文委の選出と執行部体制等につき報告があり、了承した。

報告第40号 埋蔵文化財保護対策委員選考準備会報告

 石川理事から、3月20日(土)に標記準備会を開催し、委員長に石川を選出。各都道府県ごとに3名の委員の選出を目指しているが、まだ不在の地域が多く、さらに交渉を進めて次回理事会までに候補者名簿を整え提出するとの報告があり、了承した。

報告第41号 会費高額滞納者について

 水村常務理事から、30,000円の会費滞納者14名の提示があり、3月末日までに入金が確認されない場合には、除籍手続きをとることが報告され、了承した。

報告第42号 東北シンポジウムの開催について

 土生田理事から、明日3月28日(日)に宮城県考古学会と共催で、東北学院大学において「厳しさを増す研究環境を考える」東北シンポジウムを開催すること、第76回総会研究発表においても同様のシンポジウムを開催するとの報告があり、了承した。

以上