この度下記のシンポジウムを、日本人類学会主催、日本考古学協会・北海道アイヌ協会の共催で開催することにいたしましたので、お知らせいたします。上記3者が中心となり、これまで「これからのアイヌ人骨・副葬品に係る調査研究の在り方に関するラウンドテーブル」を重ねてまいりました。そのなかで、最新の研究成果がアイヌ民族に還元されてこなかったことと、今後の協力のあり方について広く議論する場を設定する必要があることが確認され、毎年、公開シンポジウムを開催しており今年で第3回となります。
つきましては、広く会員諸兄にご参加いただきたいと思います。
(理事 堀内秀樹)
3学協会共催シンポジウム
「考古学・人類学とアイヌ民族 -ヒトと暮らしを探る-」
日 時:2019年1月27日(日) 10:00~15:00(開場 9:30)
会 場:東京工業大学キャンパス・イノベーションセンター東京 国際会議室
(〒108-0023 東京都港区芝浦3-3-6) http://www.cictokyo.jp/access.html
参加対象:一般市民 ※入場無料・事前申し込み不要
主 催:日本人類学会
共 催:北海道アイヌ協会・日本考古学協会
後 援:文部科学省(予定)
開催趣旨
アイヌの人々は、北海道を中心に日本列島北部周辺に先住し、言語や習俗など文化の独自性を有する先住民族です。明治時代から人類学や考古学による研究が行われており、近年の遺伝子分析や大規模な発掘調査により新たな歴史像が見えてきました。本講演会では最新の人類学や考古学の研究成果を紹介するとともに、今後の研究のあり方について考えたいと思います。
プログラム
10:00~10:05 開会挨拶 篠田謙一(日本人類学会会長・国立科学博物館)
10:05~10:10 趣旨説明 近藤 修(日本人類学会理事・東京大学)
10:10~10:50 「骨からわかるアイヌの暮らし」 近藤 修(東京大学理学系研究科)
10:50~11:30 「古代ゲノムから見た東ユーラシア基層集団~アイヌ民族の位置を展望する」
太田博樹(北里大学医学部解剖学)
11:30~12:10 「考古資料からのアイヌ文化の胎動-厚真町の発掘事例-」
乾 哲也(厚真町教育委員会)
12:10~13:10 昼休み
13:10~13:50 「アイヌ民族の酒とタバコ」 関根達人(弘前大学人文社会科学部)
13:50~14:55 討論
司会:石田 肇(琉球大学医学部)
コメンテーター:阿部一司(公益社団法人北海道アイヌ協会副理事長)
佐藤幸雄(公益社団法人北海道アイヌ協会事務局長)
14:55~15:00 閉会挨拶 谷川章雄(日本考古学協会会長・早稲田大学)