「授業で使える遺跡・博物館」
私たち日本考古学協会は考古学という学問を通じて社会とつながっています。なかでも社会科・歴史教科書等検討委員会は、歴史分野の教科書記載に学問の成果を反映させるべく活動してきました。しかし、近年の歴史教育の流れをみると、教科書を検討するだけでは十分ではありません。現在の歴史教育では、「思考力」や「主体的に取り組む」ことが重視されています。こうした力を伸ばすには、身近な地域の歴史を扱うこと、地域の歴史を語る「遺跡」へのアプローチが重要です。そこで全国各地で「歴史分野」の授業をしておられる先生がたに、地元の研究成果を授業に使ってほしいと思い用意したのがこのリンク集です。考古学の目と心を持った研究者が地域の素材を用いて作成した各地の教育委員会・博物館などのホームページで、授業の教材として利用できそうなものを集めてみました。教材としてだけでなく、子供たちが育つ地域を知るうえでもとても参考になるものばかりです。
日本列島は南北に長く、様々な地域にそれぞれの歴史がありました。話ことばすら違っていた場合もあります。きっとこのリンク集は、イメージ豊かな楽しい授業づくりに役立てていただけると存じます。
そしてぜひ、みなさんの住んでおられる地域の足元にある「遺跡」を子どもたちとともに歩き、それらに語りかけてきた人々のいる資料館・博物館を訪ねてみることをお薦めします。実物を見ることや実際の体験から子どもたちが自分でそれぞれ気づくことがあるでしょう。このリンク集がそんな場所への入り口なるならば幸いです。
※最後になりますが、ここにリンクを貼らせていただいた日本各地の諸機関のみなさま、毎日授業されている先生がたに感謝申し上げます。
都道府県一覧
【選択した観点】
1.地理的範囲
47都道府県全市町村の小学校の先生がたに、それぞれの学区の情報を探していただけることを理想とし、全国の資料館・博物館・埋蔵文化財センター等のホームページを点検しました。見落としもありましょう、今後も充実させていく予定です。
2.内容
各地の「遺跡」に関する「写真」と「解説」があるページを選びました。遺跡数・写真枚数・解説は、量的な多寡や内容の難易などが多様ですが、遺跡や遺物の写真が1点でもあれば選びました。情報が少ないHPでも、その地域の情報としては唯一である場合があります。近い地域のリンク先なども参考にされれば、様々にご利用いただけると考え、ご紹介いたしました。