佐藤理事から、奈良県の秋山日出雄会員が2007年2月14日に、福岡県の上村佳典会員が2009年5月28日に亡くなられたことが報告され、哀悼の意を表した。
水村事務局長から、群馬県みどり市から標記選考委員の推薦要請がある旨の報告があり、検討の結果、昨年度と同じく佐藤理事を推薦することを承認した。
黒尾理事から、学習指導要領の改訂に伴い小学校6学年の社会科教科書が来年改訂されることから、教科書出版会社に対して、日本考古学協会会長並びに社会科・歴史教科書等検討委員会委員長名による改訂への提言文書を送付したいとの説明があり、文書内容等を精査した後に送付することを承認した。
水村事務局長から、北海道開拓記念館から「謎の岩面刻画−フゴッペ洞窟−」、板橋区郷土資料館から「貝塚に学ぶ−考古学者:酒詰仲男と地球考古学」に対する後援依頼があるとの報告があり、これを承認した。
渋谷理事から、「第75回総会実施要項」に基づき出席人数・委任状数の報告並びに、研究発表(口頭発表)のうちインフルエンザによる影響から、2件の辞退申出のあったことが報告された。続けて佐藤理事から、「第75回総会資料」に基づき担当理事の確認と時間配分、また、総会開催期間中に、神奈川の文化財の未来を考える会から署名収集及び広報活動を行いたい旨申請があることが報告され、これを了承した。
茂木理事から、第8期査読委員の報告並びに、『日本考古学』第27号が刊行の運びとなったことが報告され、了承された。
福永理事から、①5月17日(土)に、シンポジウム「陵墓公開運動の30年−佐紀陵山古墳・伏見城の報告とともに−」を開催し、約180名の参加があったこと、②2009年度の陵墓懇談は、7月13日(月)に開催の予定であること並びに本年度の陵墓調査について資料の提示があり、③2009年度の陵墓活動に当たり、これまで協会が担当してきた実務の一部を他学協会に担当してもらうことになったこと等が報告され、了承した。
松本理事から、①本日(5月29日)14時から、埋蔵文化財保護対策委員会を開催していること、②「2008年度の埋蔵文化財保護をとりまく状況の調査結果」並びに5月幹事会議事録の提示があり、③千葉市大膳野南貝塚、松本市殿村遺跡、福山市福山城舟入遺構、北本市デーノタメ遺跡の保存問題について協議したことが報告され、了承した。
下條理事から、5月16日(土)に金子直行監事・原田道雄監事により、2008年度事業並びに決算書類の監査が行われた旨の報告があり、了承した。
岡山理事から、①5月10日(日)に委員会を開催して、総会時のポスターセッション・口頭発表の準備確認を行うとともに、教科書改訂への提言について協議したこと、②小学校の教科書出版会社に対して、総会時の研究発表の案内状を送付したこと、③「歴史教科書を考える」第6号を発行したことが報告され、了承した。
石川理事から、①2008年10月から第21期が発足して構成委員が選出され、考古学関係者は9名(会員1名・連携会員8名)であること、②考古学関係者が主体となって分科会の設置を申請し、2009年2月に「文化財の保護と活用に関する分科会」の設置が承認されたことが報告されるとともに、③史学部門の中に6つの分科会があり、そのうちの高校地理歴史科教育に関する分科会では高校の教科書問題等を検討しているので、社会科・歴史教科書等検討委員会との連携をはかったらどうか。また、木下尚子日本学術会議会員から、教科書問題だけでなく、文化財保護・指定管理者制度などについても、日本学術会議史学委員会との連携をはかるよう要請があり、日本考古学協会の該当する各委員会と意見交換する場を持つことにしたい旨の報告があり、これを了承した。
髙倉理事から、①第75回総会において有限責任中間法人日本考古学協会は消滅し、新たに一般社団法人日本考古学協会が誕生したこと、②定款の改正に伴い、代表理事は理事会で選定することになったので、一般社団法人日本考古学協会の代表理事の選定を諮りたいとの提案があり、引き続き菊池徹夫理事を代表理事に選定することが異議なく承認された。
続けて佐藤理事から、菊池代表理事に副会長2名の指名が要請され、引き続き髙倉洋彰理事・渡辺 誠理事が指名された。
髙倉副会長から、第75回総会で理事として選任された水村孝行理事を、常務理事に選定することが提案され、異議なく承認された。