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2009年1月理事会記録

・会議に先立ち、菊池会長から年頭の挨拶があった。

1.会員の訃報及び動向について

 下條理事から、大阪府の田中龍男会員が2008年10月18日に、富山県の狩野睦会員が12月10日に、千葉県の野平伸一会員が12月16日に、埼玉県の斎藤悟朗会員が2009年1月2日に亡くなられたことが報告され、哀悼の意を表した。

2.第75回(2009年度)総会について

 黒沢理事から、総会日程並びに各種会場の説明があった。続けて佐藤理事から、総会議題について説明があり了承された。また、菊池理事から、総会時の託児所設置について要請があり、今後の検討課題となった。

3.研究環境検討委員会について

 土生田理事から、本日委員会を開催し総会時のシンポジウム「埋蔵文化財の資格制度を考える」について検討を行ったこと、アンケート調査も行うことが報告され、了承された。

4.総務会要項の制定及び会務に関する内規の改正について

 髙倉副会長から、11月理事会で提案した理事2名減に伴う理事会組織の改変について、「総務会運営要項案」並びに「会務に関する内規改正案」の提示があり、了承された。なお「総務会運営要項」は、附則により本日(2009年1月24日)から施行される。

5.常務理事の委嘱(事務局長の任命)について

 菊池会長から、青木事務局長が本年3月31日をもって定年退職となるため次の事務局長として埼玉県の水村孝行会員を任命する旨の報告があり、了承された。併せて、3月理事会時には水村会員にオブザーバーとして出席を要請することが了承された。

6.近代以前日本考古学史研究小委員会の設置について

 小笠原理事から、設置趣旨・活動目的・経費並びに組織案の提示があり、検討が行われた。その結果、小委員会を設置すること自体には賛同を得たが、より具体的な内容説明が求められたことから、まずは準備委員会を設けてさらに検討を図ることになった。

7.2009年度大会について

 渋谷理事から、2009年度大会の日程・シンポジウム内容の報告があり、了承された。

8.定款改正(案)並びに規則改正(案)について

 青木事務局長から、会報No.165に掲載して会員からの意見を求めた標記原案につき、最終原案の提示があった。検討の結果、総会の場における会長選挙は行わないことについては、法の根拠を明記すべきとの提案があり、修正のうえ了承された。

9.協会図書寄贈先募集要綱(案)について

 白井理事から、会報No.165に掲載して会員からの意見を求めた標記原案については、期日までに意見がなかったため、原案通りで総会に提案することが報告された。また、申請書類の提出が1件あったが、まだ募集を行っていないことから、提出書類は返送することで了承された。

10.電子アーカイブ事業について

 茂木理事から、会報No.165に掲載した「機関誌『日本考古学』電子アーカイブ化に伴う著作権委譲に関する告知(お願い)」については、期日までに執筆者からの拒否はなかったが、数名の会員から意見があった旨の報告があった。続けて、5月刊行予定の『日本考古学』27号の編集進捗状況並びに、本日(1月24日)編集委員会を開催して第8期の査読委員候補を決定したとの報告があり、了承された。また、各理事に対して書評や遺跡紹介の候補、外国人への投稿呼びかけが要請された。

11.入会資格審査報告

 畑理事から、①2009年度新入会員については、2008年12月6日(土)に第1回入会資格審査委員会を開催し、委員長に川根正教会員、副委員長に田中和彦会員を選出し審査を行った。②2009年度新入会員の申込み総数は117名で、審査の結果、108名が資格基準を満たていると判断され、9名が保留となった。③第2回入会資格審査を2009年1月18日(日)に開催し9名の再審査を行った結果、2名は辞退、6名は資格基準を満たしていると判断され、1名からは追加資料の提出が無かったため資格基準を満たさずと判断された。よって2009年度入会申込み総数117名のうち、資格基準該当者は114名となり、3月上旬に全会員に入会資格基準該当者名簿を送付し、異議の申し立てを受け付けるとの報告があり了承された。

12.陵墓報告

 福永理事から、①2008年11月28日に事前調査見学(百舌鳥御廟山古墳)を実施、立会調査見学を5回(08.12.10・09.1.16:河内大塚山古墳[西渡土手・東渡土手]、08.12.11:坂上山古墳、08.12.18:嵯峨部事務所、09.1.9:上石津ミサンザイ古墳)実施したが、立会調査見学のあり方やマスコミ対応については、今後の検討課題である。②本年度の陵墓立入りは、佐紀陵山古墳と伏見城を対象とする。実施日は未定であるが、協会からは茂木理事と橋本久和前理事に参加を要請したい。③来年度の「陵墓限定公開30周年記念事業」については、WG内で検討中であるとの報告があり、②については了承された。また、昨年度の立入りの際には、第1回目ということで16学協会を代表して記者会見を実施し、現地には会長の出席を願ったが、今年度からは、いずれも実施せず担当理事に委ねることで了承された。

13.60周年記念講演会報告

 小笠原理事から、2008年12月6・7日に開催された九州会場の報告並びに、最後となる東北会場の説明があり、了承された。

14.国際交流委員会報告

 菊池理事から、①2008年12月20日(土)に、2008年度第2回委員会を実施したことが報告され、英文コンテンツ作成に当たっての翻訳料の見直しや、日本考古学と国際交流の視点に立って5年毎に総括を行う必要性、アジア諸国における歴史教科書の分析等が協議された。②第2回4学会合同公開講演会「外国人研究者がみた日本考古学」は、2009年1月17日(土)に明治大学リバティタワーを会場に開催し、100名の参加を得た。この講演会報告については会報に掲載する、との報告があり了承された。

15.東洋学・アジア研究連絡協議会報告

 佐藤理事から、2008年12月6日(土)に開催された2008年度総会につき、飯島武次国際交流委員会委員長が代理で出席したこと、8月末に日本学術会議第1部の下に「アジア研究・対アジア関係に関する合同分科会」の設置が決定したことが報告された。

16.埋文委報告

 松本理事から、①愛知大会時の情報交換会の報告並びに、11月〜1月幹事会議事録の提示があった。②保存問題としては、10月24日付けで保存・活用の要望書を提出した「松江城城下武家屋敷遺構群」につき、11月には適切な調査の実施を求める要望書を提出。「柏市松ヶ崎城」については、土地所有者と柏市の間で10年間の借地契約が結ばれたが、今後も引き続き対応を協議していく。「福山市鞆の浦」については、2008年1月に埋文委から要望書を提出すると共に2008年度総会時には声明文を採択したところであるが、開発側のこれまで通りの方針に変更がないことから、会長名での保全等に関する依頼文を提出したいとの報告があり、要望書原案の提示があった。検討の結果、要望書の提出については了承された。

17.社会科・歴史教科書等検討委員会報告

 岡山理事から、12月22日(月)に開催した委員会議事録の提示があり、愛知大会時のポスターセッションの成果と課題が報告された。続けて黒尾理事から、同日に行った教科書分析結果の検討と今後の委員会活動について報告があり、第75回総会時のポスターセッション内容について説明があった。また、神戸市埋蔵文化財センター春季企画展への後援依頼があり、次回理事会時ではポスター製作等に間に合わないため、本理事会で検討願いたいとの要請があり、後援が了承された。

18.高松塚・キトラ古墳問題検討小委員会報告

 菅谷理事から、3月末日をもって小委員会を解散すること、『会報』並びに『日本考古学』にこれまでの活動報告を掲載することが報告され、了承された。

19.今後の総・大会、公開講座の開催について

 黒沢理事から、2011〜2013年度の総・大会開催候補地について説明があった。続けて公開講座の趣旨とこれまでの経緯について説明があり、来年度の開催地についても検討中であることが報告された。

20.その他

①後援依頼について

 青木事務局長から、日本西アジア考古学会から「第16回西アジア発掘調査報告会」への後援依頼があり、期日が迫っていたことから後援を承諾した旨の報告があり、了承された。

②2009年度予算案について

 白井理事から、各担当理事に対して2月末日までの予算案の提出が求められた。

③会費高額滞納者について

 白井理事から、30,000円(2006〜2008年度分会費)の滞納者一覧が提示され、各理事が分担して督促にあたることになった。

以上