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2011年7月理事会議事録

 藤田理事から、本日の出席者は22名で過半数に達しており、本理事会が成立することが報告され、議事に入った。

会員の訃報について

 藤田理事から、埼玉県の春日肇会員が2011年6月12日に、愛知県の久永春男会員が6月23日に、富山県の竹内俊一会委員が6月26日に亡くなられたとの報告があり、哀悼の意を表した。

議案第65号 機関誌編集委員の退任等について

 川名理事から、高久健二委員が国際交流委員会委員に就任したことから依願退任となり、新たに、松本太郎会員(千葉県)と山本孝文会員(埼玉県)を補充することが説明され、了承した。

議案第66号 埋蔵文化財保護対策委員会委員の退任等について

 近藤理事から、千葉県の酒井清治委員、静岡県の池谷信之委員の退任並びに、静岡県の委員として新たに渡井英誉会員を補充することが説明され、了承した。

議案第67号 入会資格審査委員について

 池上理事から、2012年度新入会員の入会資格審査委員として16名の候補者案が示され、原案通り了承した。

議案第68号 選挙管理委員について

 池上理事から、2012年度理事選挙の選挙管理委員として16名の候補者案が示され、原案通り了承した。

議案第69号 大和郡山市教育委員会への回答について

 石川理事から、7月1日付けで大和郡山市教育長から菊池会長宛に、『日本考古学年報』62号(2009年度版)掲載の「埋蔵文化財保護活動の動向」原稿中に不適切な記載があるため、具体的措置を求める旨の文書が届いたこと。これを受けて埋文委に事実確認を求めるとともに、総務会で協議のうえ回答案文を作成したことが報告され、案文の検討が行われた。 その結果、案文の一部修正が求められ、急ぎ修正案を作成してメール審議にて決定し、回答することを了承した。

議案第70号 後援依頼について

 水村常務理事から、次の4件の後援依頼について報告・説明があり、いずれも了承したが、Cについては平成23・24年度の事業に対するものであり、24年度については新理事会の扱いになることから、本理事会では23年度事業に限り了承し、来年度事業への後援については改めて申請してもらうこととした。

  • @男鹿市教育委員会から船川港築港100周年記念事業文化財シンポジウム「秋田の米づくりはじまる− 2000年前から現代へ−」
  • A2011国際縄文フォーラム実行委員会から「2011国際縄文フォーラム」
  • B第2回日本ジオパーク洞爺湖有珠山大会組織委員会から「第2回日本ジオパーク全国大会洞爺湖有珠山大会」
  • CNPO法人旅めぐり証明発行基金会から「旧石器文化、縄文草創期文化の上に形成された大和市」(概要書)の電子書籍の発行事業

報告第113号 2011年度大会について

 池上理事から、2011年度栃木大会の内容説明があり、理事の出欠が確認された。

報告第114号 協会図書に係る特別委員会準備会並びに協会図書に係る特別委員会報告

 白井理事から、次の2点が報告され、了承した。

 @7月9日(土)に、第3回協会図書に係る特別委員会準備会を開催し、第77回総会で承認された「協会図書に係る特別委員会設置要綱」の附則に基づき、特別委員会委員の選出を行った。非会員3名については、準備会委員から事前に推薦してもらった9名の候補者に対し、準備会委員で投票の結果4名を選出したが、2名から辞退の申し出があったため次点者の了解を得た(五味文彦氏・松岡資明氏・安江明夫氏)。会員からの応募は7名あり、同じく投票により3名を選出(大塚和義会員・木下正史会員・佐々木和博会員)。理事会からは、田中良之副会長と白井久美子理事の2名、準備会からは、泉拓良委員長と橋口定志委員を推薦、了承し、計10名の特別委員会委員が確定した。その後、第1回特別委員会の日程、部会構成と業務原案、今後のスケジュール案等について協議し、この第3回準備会をもって、協会図書に係る特別委員会準備会の任務を終了した。

 A本日(7月23日)午前中に第1回協会図書に係る特別委員会を開催して、委員長に泉委員、副委員長に木下委員を選出した。今後のスケジュールとして、来年度の第78回総会までに寄贈の方針を定め、総会で募集要綱の制定を諮り公募を開始し、再来年度の第79回総会で寄贈先を決定することを確認するとともに、準備会による部会構成と業務原案について協議した。併せて、協会から図書送付機関への寄贈停止文書の件についても、準備会からの引き継ぎ事項として説明され、了解した。

報告第115号 東日本大震災対策特別委員会報告

 渋谷理事から、第77回総会後の活動報告があり、@東日本大震災に係る被災申請書の提出手続きを公式サイトに掲載し、本日現在8名の会員から申請がある。なお、「会費免除期間の基準」には、原発の事故災害に対する具体的記載がなかったことから、緊急対応的措置として同基準の(2)を適用することとした。A7月12日付けで、2回目の会長声明「東日本大震災復興事業に伴う文化財の保存・調査に望む」を行い、公式サイトに掲載するとともに記者クラブにも配信した。B7月17・18日の両日、茨城県4ヶ所と福島県5ヶ所の被災地視察を行い、被災状況と問題点を確認した。C今後の活動計画として、当初は秋頃から特別委員会の委員を募集して体制の充実・強化をはかり対応する予定であったが、未だ具体的な動きが見えてこない状況なため、しばらくは現体制で情報収集に努めたいとの報告があり、了承した。

 続けて水村常務理事から、当会は前納制であるため申請者の中には、すでに本年度(2011年度)会費を納入済みの方もあるとの報告があり、検討の結果、納入済みの本年度会費については返納することを了承した。

報告第116号 国際交流委員会報告

 新田理事から、@7月2日(土)に江戸東京博物館の「発掘された日本列島展2011」を見学後、日本考古学協会事務所にて2011年度第1回国際交流委員会を開催し、委員長に早乙女雅博委員、副委員長に岸本雅敏委員を選出した。A協会webサイトに掲載する本年度の英文紹介遺跡として、旧石器時代から近代まで8件の遺跡を選出した。Bアジア歴史・社会科教科書分析については、総括内容を『日本考古学』に投稿するとともに、別途、出版社からの刊行も計画中である。C第5回アジア考古学四学会合同公開講演会は、2012年1月22日(日)に、明治大学において「アジアの王墓」をテーマに開催の予定であることが報告され、了承した。続けて宮本理事から、東アジア考古学会(SEAA)が、2012年6月6日〜10日まで福岡で開催されること、英文ジャーナルの立ち上げを検討中であることが報告され、了承した。

報告第117号 社会科・歴史教科書等検討委員会報告

 岡山理事から、@7月10日(日)に、委員会を開催し第77回総会時のセッション並びにポスターセッションの総括を行うとともに、『日本考古学』に投稿すべく内容の検討を行った。A本年度の活動計画と委員会体制について協議した。2013年度には現委員のほとんどが退任時期を迎えるため、この間に委員の補充を行うとともに委員定数を定め、活動の適正な継続をはかりたいとの報告があり、了承した。

 続けて、水村常務理事から、各種常置委員会に対し、委員の任期について再確認が求められた。

報告第118号 陵墓に関する報告

 山田理事から、@7月19日(火)に宮内庁との陵墓懇談を行った。懇談に先立ち明治大学博物館会議室において2011年度第1回全体会議を行い、今年度の16学協会の活動体制について確認するとともに、16学協会の2010年度陵墓関係活動集成をCD化して、各学協会に配布した。A2009年度に開催された「陵墓限定公開」30周年記念事業のシンポジウム記録は、新泉社から刊行の予定であるとの報告であり、了承した。

報告第119号 埋文委報告

 近藤理事から、7月幹事会議事録の提示があり@出土品の取扱いに関するアンケート調査を、47都道府県と19政令指定都市に実施した。A和歌山県岩出市根来寺旧境内の保存問題につき、7月中に現地視察を行うとともに要望書の提出を検討中である。B2011年度大会時の情報交換会は、@のアンケート調査の中間報告を行い、ポスターセッションは第77回総会時と同様のものを使用する。C日本考古学協会として、平城京跡の保存問題について連携をはかってきた「世界遺産平城京を守る会」の方向性に変化が見られることから、今後の関わり方を検討する必要があるとの報告があり、了承するとともに、Cについては、情報の収集が求められた。

報告第120号 事務局報告(資料有り)

 水村常務理事から、第33回(平成23年度)沖縄研究奨励賞推薦応募について説明があり、各理事に、積極的な推薦への取り組みが要請された。

以上