古瀬理事から、本日の出席者は20名で過半数に達しており、本理事会が成立することが報告され、議事に入った。
古瀬理事から、山口県の福本幸夫会員が2010年10月1日、青森県の島成侑会員が2011年6月17日、岩手県の昆野靖会員が11月14日、長野県の今村善興会員が11月18日、佐賀県の立石泰久会員が11月26日、長野県の河西清光会員が12月21日、宮城県の興野義一会員が12月22日、埼玉県の新屋雅明会員が12月24日、京都府の堀内明博会員が2011年12月、兵庫県の西谷眞治会員が2012年1月20日に亡くなられたとの報告があり、哀悼の意を表した。
佐藤理事から、昨年の10月理事会で承認されたスケジュールに基づき、11月20日(日)に石川理事、水村常務理事の3名で応募者2名の面接を行い本日午前中の総務会で審査結果を報告し了承を得たので、本理事会に両名を候補者として推薦したいとの報告があり、審議の結果2名の採用内定が了承された。続けて水村常務理事から、新規採用内定者の待遇の説明並びに2012年度の事務局体制案が説明され、5月総会に諮る「事務局規則」の改正案が示された。協議の結果、「事務局規則」改正案は文言修正のうえ、了承した。
佐藤理事から、会報175に掲載する第78回総会議題案の説明があり、一部修正のうえ、了承した。
佐藤理事から、今年度は4名の理事で活動してきたが、復興計画が見えてきたので来年度は本格的な委員会体制をとる必要がある。特別委員会規定第2条に基づき3月の会報175で公募を行い、5月の第78回総会で新体制の承認を得たいとの説明があり、委員の公募を了承するとともに新体制の構成案につき協議が行われた。協議の結果、新体制の構成は13名程度とし、そのうちの3名を公募枠とすることが了承された。続けて、渋谷理事から、昨年11月24日付けで岩手・宮城・福島・茨城の計46市町村にアンケート調査を実施し、現在までに35市町村から回答を得ていることが報告され、復興計画事業の現況について補足説明があった。
岡山理事から、2008年度に常置委員会として発足した標記委員会委員は、2013年度で退任時期を迎えることから、活動の速やかな継続をはかるために新規委員を公募したいとの説明があり、募集要項案が示された。協議の結果、3月の会報175で公募し、公募委員数は10名程度、委員会構成は、理事を含めて総数13名程度とすることを了承した。
新田委員から、英文コンテンツの作成・掲載の許可願いについては、これまで会長名で依頼していたが、今年度からは国際交流委員会委員長名による文書に書式を整えたことが報告され、委員長印の作成及び公文書番号制の導入について了承を得たいとの要請があり、これを了承した。続けて、当初予算の科目間流用の可否について質問があり、財務担当理事から、当会の会計規則には記されていないが、社会通念的には最近では流用が認められない傾向が強く、県市町村レベルでは流用は原則禁止であることが説明され、まずは流用の生じることのないよう当初の予算計画を慎重に行うべきであることが要請された。
水村常務理事から、2012〜2013年度の埋蔵文化財保護対策委員会委員の選任に当たり、従来通りに会長・副会長・埋文担当理事による選考準備会を設置したいとの報告があり、了承した。また、埋蔵文化財保護対策委員会のあり方に対し、将来的には委員数を削減する、時代に合った運動の転換を図る、委員の任期制を導入する等の意見が出された。
佐藤理事から、昨年7月理事会の報告第119号で報告された「高速道路から世界遺産・平城京を守る会」(以下、「守る会」)との関わり方につき、これまでの経緯が説明された。併せて埋文委からは、@大和北道路の地下トンネル計画は凍結。平城遷都1300年祭に伴う平城宮跡の保存問題については計画の全面的見直しがはかられたことにより、平城宮跡については危機的状況にはなく、当初の運動の目的は達成されたと考えられること。A現在の「守る会」の主要な検討対象は、リニア中央新幹線問題にある。同問題が今後埋蔵文化財にどのような影響を与えるものかは現時点では全く不明であり、現在の活動内容は当初の保存運動の理念とは異なる方向性にあることから、一旦「守る会」からは離脱して、周囲の状況を冷静に見極める必要があるとの見解が示されているとの報告があった。協議の結果、「守る会」からは離脱することを了承するとともに、埋文委に離脱の手続きを要請した。
池上理事から、定款第10条(2)にある名誉会員の種別は実態を伴っていない。会員歴の長い会員の退会が目立つ昨今、何らかの対応ができないかとの提案があり、協議が行われた。協議の結果、現行の定款では名誉会員は、正会員としての権利(研究発表や機関誌への投稿等)がないことや、裾野を広げる意味で学生会員を導入したらどうか等の意見が交わされ、さらに検討を進めてゆくことになった。
水村常務理事から、次の2件について報告・説明があり、ともに了承した。
@日本西アジア考古学会から「第19回西アジア発掘調査報告会」への後援依頼、A北海道新聞社から「北の土偶−縄文の祈りと心」への後援依頼があり、いずれも期日が迫っていたことから、事前に後援を了承した。なお、Aについては昨年度に後援を了承したが、東日本大震災により実施が延期となったため、今回再度の依頼があったものである。
池上理事から、@2011年11月5日(土)に第1回理事選挙管理委員会を開催し、委員長に小野昭会員、副委員長に飯島武次会員を選出。今後の日程並びに会報174に掲載する選挙告示内容の検討を行った。A「理事選挙規則」の問題点として、第3条の原稿文字数を現行の800字から1,200程度に増やすこと、第6条の辞退者と中途退任者が出た場合の扱いが同じであり区別すべきとの指摘があったとの説明があり、了承した。
池上理事から、@2011年12月10日(土)に第1回入会資格審査委員会を開催し、委員長に日高慎会員、副委員長に阿部朝衛会員を選出して、2012年度新入会員の資格審査を行った。A審査の結果、申込総数65名のうち1名が業績不足により該当せず、64名が2012年度新入会員資格基準該当者となり、3月上旬に全会員に名簿を送付する。B入会資格審査委員会から、「新入会員資格基準に関する内規」第3条、第5条に問題点があり改善が望まれるとの指摘があったとの報告があり、@・Aについては了承された。なお、Bについては、次回理事会に内規の改正案を提出することを了承した。
水村常務理事から、期日までに10名の応募があり、2月下旬に選考委員会を開催するとの報告があり、了承した。
池上理事から、第78回総会内容の報告があり、第1日目は総会、公開講演会とセッション1件、第2日目は、口頭発表3会場33件、セッション3会場6件、ポスターセッション25件であることが説明され、了承した。続けて、2013年度秋季大会は長野県での開催につき了承を得たこと、第80回(2014年度)総会は日本大学での開催を交渉中である旨の報告があり、了承した。
福永理事から、2011年度の事前調査見学は、2011年11月11日(金)に郡山新木山古墳(郡山陵墓参考地)、12月20日(火)に百舌鳥部事務所(仁徳天皇陵)、2012年1月23日(月)に向墓山古墳(応神天皇陵飛地に号)で実施。立会調査見学は、2012年1月13日(木)に百舌鳥陵山古墳(履中天皇陵)、1月17日(火)に新木山古墳(三吉陵墓参考地)で実施され、いずれも陵墓担当理事並びに近傍の理事及び会員が参加したこと。本年度の立入り調査についても準備を進めていることが報告され、了承した。
新田理事から、@2011年12月3日(土)に開催された国際交流委員会2011年度第2回委員会議事録の提示があり、アジア歴史・社会科教科書分析の進捗状況、年報62号の「総説」全文英訳を公式サイトに掲載したこと等が報告された。A2011年12月4日(土)に東洋学・アジア研究連絡協議会の2011年度総会が開催され、早乙女委員長が出席した。協議会との今後の関わり方については脱退も視野に入れ、次回委員会で協議する。B2012年1月22日(日)に明治大学において、第5回アジア考古学四学会合同講演会を開催し200名余の参加を得たとの報告があり、了承した。
岡山理事から、1月22日(日)に委員会を開催し、2012〜2014年度の活動目標について協議した。第78回総会のポスターセッションは、2012年4月から実施される中学校の新学習指導要領の内容及び、改訂に伴う中学校の社会科教科書内容の分析を行い、現状と課題を提示するとの報告があり、了承した。
水村常務理事から、10月理事会の議案第77号での承認に基づき「岩手歴史民俗ネットワーク」・「NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク」・「ふくしま歴史資料保存ネットワーク」の3箇所に、活動資金として2011年11月15日付けで各10万円を寄附した。2012年1月28日時点の募金残高は884,035円、東日本大震災に係る被災申請は5年間が53名、10年間が6名であることが報告された。続けて佐藤理事から、被災申請の申込締切日は3月末日、募金口座についても3月末日をもって閉めることが報告され、了承した。
佐藤理事から、7月理事会の議案第69号で検討された標記の件については、事実誤認や誤解を招く表現があると判断し、7月26日付けで大和郡山市教育長宛てに回答したこと。修正箇所については公式サイトに掲載したとともに、5月刊行の『日本考古学年報』63号誌上にも掲載することが報告され、了承した。
岡山理事から、2011年12月及び2012年1月幹事会議事録の提示があり、@11月19日(土)・20日(日)に、東海大学山中湖セミナーハウスで本年度の研修会を実施したこと、A福島県相馬市中村城跡の保存問題につき、関係機関に要望書を提出。和歌山県根来寺旧境内の保存問題については再要望書を提出する予定。B文化庁との懇談を2月末頃に予定していること等の報告があり、了承した。
川名理事から、日本学術振興会から平成22年度研究成果公開促進費(学術定期刊行物)の交付を受けた補助事業に対する「実地検査」と、平成23年度の公募・審査・交付業務のさらなる改善を図るための「意見交換」を行いたいとの要請があった。これにつき昨年11月24日(木)に協会事務所において、白井財務担当理事、水村局長・酒井次長の同席のもと実施したことが報告され、了承した。
白井理事から、各担当理事に対して期日までに、来年度予算案の提出が求められた。
白井理事から、3万円の高額滞納者43名の報告があり、各理事が分担して督促に当たることになった。
西藤理事から、第6回文化財保存・修復「読売あをによし賞」に、日本考古学協会として応募したらどうかとの提案があり、応募条件等を検討することを了承した。