令和6年(2024年)能登半島地震に関する情報(2024年1月10日付の便り)

災害対応委員会・委員長の杉井健です。

石川県の河村好光さんより、災害対応委員会の杉井に対し、令和6年(2024年)能登半島地震に関する情報が寄せられ、日本考古学協会ホームページの当ブログで発信したいとの希望が伝えられました。以下に掲載し、河村様からの情報を皆様と共有いたします。

 

―――――(以下、河村様からの情報)―――――

こんにちは、金沢の河村です。まとまったものでありませんが、石川(金沢)から情報をお伝えします。

被害状況は、以下の「令和6年(2024年)能登半島地震に関する情報」(石川県)の被害報告をご確認ください。

https://www.pref.ishikawa.lg.jp/saigai/202401jishin.html

 

震災被害は、奥能登(輪島市、珠洲市、能都町、穴水町、志賀町北半)、口能登(七尾市、羽咋市、中能登町など)、北加賀(かほく市から金沢市、白山市まで)、南加賀(能美市、小松市、加賀市)の順で大きく、復旧にも多くの物資と時間、人員をより必要とされます。能登半島は南からしか道路のアクセスができず、鉄路は穴水までで、普段でも金沢から珠洲市まで車で2時間半かかります。能登はまだ、ボランティア受け入れの準備ができていない状況です。

 

石川考古学研究会(石考研)は、1948年に発足し、現在、石川県関係と市町の埋文等職員、地元大学関係者、教員や市民など250名ほどの会員がいます。

1月9日までの消息確認によると、奥能登の被害が大きく、避難所に身を寄せる会員が多数でています。能登地区の市町職員は、ほとんど災害復旧業務に追われていますが、みな頑張っています。

 

史跡、歴史的建造物、展示・収蔵施設等について、金沢城石垣(金沢市)、前田家墓所(同)、上時国家(輪島市)の損壊の報道がありましたが、氷山の一角で、被害は凄まじいと推測されます。

 

現在、石考研は、地域それぞれの会員から被害状況および問題・課題の聞き取りと集約をはじめました。また、対応対策は、県内の関係団体・グループとも情報を交換し、進めていきたいと考えています。

(河村好光:石川考古学研究会副会長)

 注)1月10日付で杉井健災害対応委員会長に宛てた速報を掲載しました。

 

国史跡雨の宮古墳群(中能登町) 雨の宮1号墳(前方後方墳)の現状

墳頂部の亀裂

墳頂隅の崩れ