理事の杉井です。
今年の2019年5月18・19日に駒澤大学で開催された総会にて、埋蔵文化財保護対策委員会と合同で、「熊本地震被災古墳に学ぶ-被災の法則性と将来に向けての対策-」と題したポスター展示を行いました。
総会終了後、多くの会員の皆様にご覧いただくべく、なるべく早くここにアップすべきだったのですが、忙しさにかまけて今になってしまいましたことをお詫びいたします。
ポスターには、熊本地震で被災した古墳を見たり、その復旧の検討に加わるなかで、私が感じたことを記しました。そのため、私個人の感想にしか過ぎないのですが、わずかでも今後の参考になれば幸いです。
ところで、明日、熊本県では「第1回 古墳の復旧および維持管理に関する会議」が開催されます。
平成28年(2016年)熊本地震のあと、被災古墳を抱える市町村が、それぞれ被災古墳の復旧方法等を検討する委員会を立ち上げています。今年度にも、新たにいくつかの委員会が立ち上がる予定です。
そうした委員会のいくつかに参加している私としては、どの被災古墳も類似の課題を抱えており、また委員会での検討内容も類似していることから、一度、被災古墳を抱える市町村が合同で会議を開催したらどうだろうか、と考えていました。そして、そのような合同での会議を通じて意見交換し、それぞれが抱える悩み、あるいは対策などを共有すれば、今後の被災古墳復旧にも資するところが大なのではないかと思っていました。
そのような思いを、ときどきに周囲の方々に伝えていましたが、このたび、熊本県職員の皆様が頑張って下さり、「古墳の復旧方法や工法、今後の震災に備えた日常の維持管理方法等について、情報共有及び意見交換」を行うことを目的とした合同での会議が開催されることとなりました。
明日、私も会議に参加し、何らかの役に立てばとの思いで上記ポスターの写しを参加者の皆様にお配りする予定です。微力ではありますが、よい意見交換の場となるよう、協力ができればと思っています。