国史跡徳島城跡隣接地の埋蔵文化財保護に関する要望書について(回答2)

文第1870号
令和3年2月15日

 

一般社団法人日本考古学協会
埋蔵文化財保護対策委員会
委員長  藤沢 敦  殿

 

                      徳島県知事 飯 泉 嘉 門

 

「国史跡徳島城跡隣接地の埋蔵文化財保護に関する要望書」について

       (令和3.1.25埋文委第11号に対する回答)  

 

 このことについては、次のとおりです。

 

1 県市協調新ホール建設予定地については、江戸時代の絵図から徳島城城内の「三 木廓」、藩の米蔵「長蔵」、城下町の出入口「寺島口」にあたり、歴史上重要な 場所であり、それを裏付けるように、県・徳島市の試掘調査において、長蔵建物 礎石や寺島門台の石垣、江戸時代の遺構面が確認されています。

当該地は、昭和37年に起工、昭和38年に竣工した旧徳島市立文化センターが建 設されていた場所であり、徳島市による新ホール建て替えの計画に伴い、令和元 年に同市教育委員会による試掘調査を実施した場所でもあります。

そして、この度、新ホールを「県市協調」により県立施設として整備する方針 に基づき、県としても令和2年に試掘調査を追加実施し、令和3年度に予定して いる発掘調査において、旧徳島市立文化センター建設、整備による地下遺構への 影響を見極め、現地保存等についての検討を行い、適切な保護を図って参ります。

 

2 当該地の埋蔵文化財保護に関しては、その重要性に鑑み、文化庁はもとより徳 島県文化財保護審議会に諮り、専門的知見・評価を広く収集し、反映可能な保護 を検討の上、しっかりと対応して参りますので、御支援、御協力いただきますよ うよろしくお願いします。