安芸市瓜尻遺跡の保存に関する要望書について(回答2)

2安教生第240号
令和3年3月22日

一般社団法人日本考古学協会
埋蔵文化財保護対策委員会
委員長 藤 沢  敦 様

安 芸 市 長  横 山 幾 夫
安芸市教育長  藤 田 剛 志

 

安芸市瓜尻遺跡の保存に関する要望書について(回答)

 

2021年3月3日付け埋文委第12号で要望のあった件について、下記のとおり回答します。

 

1. 遺跡の調査成果を広く公開し、専門的知見・評価の収集に努めること。

 当該地の埋蔵文化財発掘調査は、統合中学校建設事業に伴い実施しており、令和2年9月から、令和3年7月末の予定で調査を進めています。

 今月には調査の中間(成果)報告として、県内マスコミへの現地公開(3月23日)及び市民等への現地説明会(3月27日)も予定しています。調査完了後においても調査成果を広く公開していきたいと考えております。

 本市及び本市教育委員会としても、遺跡の保存や活用策について検討するため、「安芸市瓜尻遺跡調査指導委員会」を設置しており、考古学・建築・文献史など複数の有識者の専門的知見・評価を参考に、遺跡の価値付け等に努めてまいります。

 

2. 安芸市・高知県・文化庁において協議の上、遺跡の重要性と価値を十分に検討し、事業計画の見直し・現地保存を含めた遺跡の保護策を講じること。

 本市としましては、本市教育委員会と連携し、埋蔵文化財の保護に配慮しながら、喫緊の課題である南海トラフ地震の津波から子ども達の命を守るため統合中学校の建設を推進してまいりたいと考えております。

 当該地の調査成果に関しては、文化庁、高知県にも報告のうえ、安芸市瓜尻遺跡調査指導委員会において、遺跡の重要性と価値を十分に検討するとともに、同委員会からの助言を参考に学校建設と遺跡の保存・活用の両立について検討してまいります。