この度下記のシンポジウムを、日本文化人類学会主催、日本考古学協会・日本人類学会・北海道アイヌ協会の共催で開催することにいたしましたので、お知らせいたします。上記4者が中心となり、これまで「これからのアイヌ人骨・副葬品に係る調査研究の在り方に関するラウンドテーブル」を重ねてまいりました。そのなかで、最新の研究成果がアイヌ民族に還元されてこなかったことと、今後の協力のあり方について広く議論する場を設定する必要があることが確認され、毎年、公開シンポジウムを開催しており今年で第4回となります。
会員諸兄にはふるってご参加いただきたくご案内申し上げます。
4学協会共催シンポジウム
日本文化人類学会、公開シンポジウム「アイヌ民族と博物館―文化人類学からの問いかけ」
日 時:2020年1月26日(日) 13:00~17:30
会 場:法政大学市ヶ谷キャンパス 富士見ゲート G401教室
(〒102-8160 東京都千代田区富士見2-17-1)http://www.hosei.ac.jp/access/ichigaya.html
主 催:日本文化人類学会
共 催:法政大学国際日本学研究所、日本人類学会、日本考古学協会、北海道アイヌ協会
開催趣旨:
このシンポジウムは、これまで3回にわたって行われてきた、日本人類学会、日本考古学協会、北海道アイヌ協会共催による公開シンポジウムの第4回目です。「これからのアイヌ人骨・副葬品に係る調査研究のあり方に関するラウンドテーブル」(報告書は2017年4月に公表、以下、RT)で示された、社会還元の一部として行われてきたもので、今回は、昨年からこのラウンドテーブルに参加している、日本文化人類学会の主催にて行われるものです。今回のシンポジウムではアイヌ研究における文化人類学の役割に注目します。特に博物館を取り上げ、グローバル規模でのミュージアム展示の歴史や社会的役割を踏まえたうえで、博物館にかかわる文化人類学の研究の取り組みを反省的に考察します。そして今後、文化人類学がアイヌ民族との関係をどう発展させてゆくかを展望します。
登壇者:
司 会:窪田幸子(神戸大学)、太田好信(九州大学)
発表者:山崎幸治(北海道大学)
「アイヌ工芸における博物館の役割」
斎藤玲子(国立民族学博物館)
「研究成果の還元と博物館活動-収蔵資料のデータベース化を中心に」
出利葉浩司(北海学園大学)
「いま、世界の博物館で起こっていること 資料の管理と展示、その返還」
コメンテーター:佐藤宏之(東京大学)・篠田謙一(国立科学博物館)・阿部一司(北海道アイヌ協会)・佐藤幸雄(北海道アイヌ協会)
問合せ先:日本文化人類学会事務局(mail:hoya@jasca.org)