カフェ de 考古学 2023「考古学 今とこれから」
「カフェ de 考古学」は、市民のみなさんと考古学の研究者が、カフェでコーヒーを飲みながらおしゃべりするような雰囲気で考古学のさまざまな話題について気軽に語り合う場です。どなたでも参加できますので、この機会にふるってご参加ください。
日 時:2023年4月~2024年2月 偶数月の第2土曜日 14:00~16:00
会 場:Zoomによるオンライン開催
主 催:一般社団法人日本考古学協会
対 象:どなたでも
定 員:各回ごとに異なります。なお、当協会賛助会員の方は定員とは別枠でご参加いただけます。
参加費:無料
参加方法:新型コロナウイルス感染症の流行に配慮して、当面はZoomアプリを使ってオンラインで行います。Zoomアプリが使えるように準備しておいてください。
プログラム:話題提供1時間+フリートーク1時間程度ですが、各回ごとに異なります。
お申込み:下部の申込みフォームから各回ごとにお申し込みください。おってZoomのURLをお知らせいたします。
*各回、開催日1ヶ月程度前にお申込みを開始します。
第1回 4月8日(土) 定員100名
「近現代遺跡をどう守り伝えるのか」 埋蔵文化財保護対策委員会ミニシンポジウム
近年保存が課題となっている出雲市旧大社基地主滑走路跡問題について岩本 崇(島根大学)、広島市旧陸軍中国管区輜重兵補充隊関連遺跡被曝遺構問題について藤野次史(広島大学)、東京都港区高輪築堤跡について谷川章雄(早稲田大学)より報告し、近現代遺跡をどのように守り伝えていくか吉田 広(愛媛大学)進行でトークセッションします。みなさまも身近な問題として一緒に考えてみませんか。
◆今後の開催予定◆
第2回 6月10日(土) 定員100名
「オリエント考古学の現在」 講師:足立拓朗・小髙敬寛・河合 望(金沢大学) 進行:小澤正人(成城大学)
「オリエント」とは西アジアやエジプト、そしてその周辺地域を指しています。この地域では、日本の調査隊や研究者が活発な活動や研究をおこなっています。今回は金沢大学古代文明・文化資源学研究所の協力をいただき、オリエント考古学について皆さんと語りたいと思います。(国際交流委員会)
第3回 8月11日(土) 定員100名
「三角縁神獣鏡の研究とその意義」 講師:岩本 崇(島根大学) 進行:澤田秀実(くらしき作陽大学)
三角縁神獣鏡は古墳時代の開始をめぐる議論と深くかかわる考古資料で、その研究の歩みは非常に長く、厚い研究の蓄積があります。ここでは、三角縁神獣鏡の研究が今日的にどのような問題意識のもとで進められてきたのか、研究にまつわるエピソードなども交えながらお話しします。
*『三角縁神獣鏡と古墳時代の社会』第12回日本考古学協会賞大賞受賞
第4回 10月14日(土) 定員100名
「考古学の仕事場から パート2博物館編」 進行:森原明廣(山梨県立博物館)・日高 慎(東京学芸大学)
考古学を活かした仕事は様々です。今回は博物館の現場で働く皆さんの生の声で、仕事の魅力や苦労を語っていただきます。考古学を仕事にしたいあなた、博物館が大好きなあなた、ちょっと裏話が聞きたいあなた、ぜひご参加ください。(研究環境委員会担当)
第5回 12月9日(土) 定員100名
「みんなで巡る旧石器時代全国遺跡ツアー」 進行:大竹幸恵(黒耀石体験ミュージアム)・小菅将夫(岩宿博物館)
私たちが暮らす日本列島では10,000ヶ所を超える旧石器時代の遺跡が全国各地で発見されています。これまでの発掘調査では、今日と大きく異なる環境下で繰り広げられてきた、2万年を超える旧石器人の暮らしとその移り変わりの様子が解明され、また、列島内での地域性についても分かってきました。今回は全国の博物館をオンラインで結び、その実像を紹介します。(社会科・歴史教科書等検討委員会担当)
第6回 2024年2月10日(土) 定員30名
「近年の災害と埋蔵文化財について」 講師:杉井 健(熊本大学)・菊地芳朗(福島大学)
近年は災害が多発しており、人命だけでなく様々なインフラが被害を受けています。その被害の中には、遺跡や遺物をはじめとする埋蔵文化財も被災しています。今回は、東日本大震災や、熊本地震、各地の豪雨災害をはじめとする様々な近年の災害と埋蔵文化財の被災状況をご報告しながら、参加者との意見交換を行います。(災害対応委員会担当)