理事の杉井です。
2017年7月26日の今日、氷川町で野津古墳群・大野窟古墳に関する委員会でした。
その道中、昨年4月の熊本地震で被災した宇土市・船場橋をみてきました(写真2)。
船場橋は、馬門(まかど)のピンク石で築かれたとても美しい石橋です。
でも、地震でその欄干が倒壊し、また石組みに緩みやゆがみが生じました(写真1)。
今日現在、被災した当時の姿のままでしたが、今後、解体しての積み直しが予定されています。
熊本地震では多くの石橋が被災しています。
宇城(うき)市の下鶴橋は倒壊、そのあとの大雨で完全に流されてしまいました(写真5)。
美里(みさと)町の二俣橋は一部の石積みが崩れましたが、今年初めより、いったん解体しての積み直し作業が行われています(写真3・4)。
山都(やまと)町の通潤橋、豪快な放水で有名な石橋ですが、これについても復旧工事が始まっています。
復旧工事の様子を見学するための足場が組まれていて(写真6)、ちょうど今、石橋上面に造られた導水路をみることができます。
復旧工事の過程を公開するこうした取り組みは、文化財保護の意義を広く知っていただくうえで、とても大切なものだと思います。