阿蘇神社 御田植神幸祭(おんだ祭り)

理事の杉井です。

国の重要無形民俗文化財に指定されている「阿蘇の農耕祭事」のなかの1つ、阿蘇神社の御田植神幸祭が、7月28日に行われました。

関係各位のご努力により、熊本地震が発生した昨年も例年通りに開催されていて、地震被害に負けない地域の力強さ、復興にかける人びとの思いが、強く胸に迫ってきます。

写真1の右にはシートで覆われた楼門、左には神殿がみえます。
楼門は今、慎重に解体されています。
神殿の前にあった拝殿も倒壊しましたが、こちらは文化財指定がなされていなかったこともあり、いちはやく、撤去されました。今後、使用可能な部材を用いながらの再建が予定されています。

写真2には、その楼門と神殿をのぞむ広場で行われた神楽の様子が、写真3には、豊作を祈願し神輿に稲束を投げる様子が写っています。

写真4にあるのは、神に捧げる食事を運ぶ宇奈利(うなり)の行列です。

復興なった阿蘇神社で御田植神幸祭が執り行われるとき、ようやく阿蘇神社に日常が戻ったと感じられるのでしょうか。

それまでの復興の道筋を、しっかりと目に焼き付けたいと思っています。

写真1 阿蘇神社 楼門(右)と神殿(左)

写真2 阿蘇神社 奉納される神楽

写真3 阿蘇神社 神輿に稲束を投げる

写真4 阿蘇神社 宇奈利(うなり)の行列