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2012年7月理事会議事録

 藤田理事から、本日の出席者は21名で過半数に達しており、本理事会が成立することが報告され、議事に入った。

会員の訃報について

 藤田理事から、大分県の井口あけみ会員が2012年6月28日に亡くなられたとの報告があり、哀悼の意を表した。

議案第109号 会長声明について

 古瀬理事から、6月理事会にて、広島県知事が福山市鞆の浦の埋立て・架橋計画について撤回を表明したことが報告されたが、その後、当日報告者の橋口理事から、鞆の浦に関しては、これまでに埋文委が要望書を提出(2008年1月11日)、協会としても総会声明(2008年5月24日)、会長名による依頼(2009年2月10日)を行って歴史的景観保全を訴えてきたところであり、今回の広島県の判断は、この願意を汲み取ってくれていることから、会長声明というかたちで歓迎の意を表明したらどうかとの提案があった。これを受けて文書会議を行い、会長声明を提出する方向で埋文委と声明案文を作成したことが説明された。協議の結果、一部文言の修正を行い声明案を承認した。続けて橋口理事から、声明文送付先の確認と、関係学会・国土交通省をはじめとする国の関係機関に、声明文の送付を通知したらどうかとの提案があり、これを承認した。

議案第110号 機関誌の電子化・国際化への取組について

 馬淵理事から、7月14日(土)に小川・河野・近藤・馬淵理事で、標記の問題について意見交換を行ったこと、7月25日(水)に行われたSPARC Japanセミナー「平成25年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費)改革」に近藤理事が出席したことが報告された。続けて田中会長から、国際化への取組の意義について説明があった。協議の結果、先月理事会で承認されたワーキンググループを8月中に立ち上げて基本的情報の確認を行い検討を進めることを承認した。また、電子化・国際化への取組と、機関誌『日本考古学』の紙ベースでの刊行については、別問題であることを確認した。

議案第111号 定款・規則等の見直しについて

 倉副会長から、定款の見直しを優先して8月中に総務会を開催して検討を行い、9月理事会で報告したいとの説明があり、承認した。

議案第112号 入会資格審査について

 池上理事から、2003年度新入会員の入会資格審査委員候補者案並びに、審査日程の説明があり、原案通り承認した。

議案第113号 後援依頼について

 水村常務理事から、NPO法人旅めぐり証明発行基金から、月見野遺跡群の市民理解の促進事業として@明治大学博物館、大和市所蔵の合同展「地下5mの世界−再発見・月見野遺跡群」、A記念講演会、Bその他関連事業に対する後援依頼がある。本件は昨年度からの継続事業であり、昨年度分については前理事会で承認している。本年度事業分については新理事会での判断とし、改めて後援名義使用申請を提出してもらったとの説明があり、後援を承認した。

議案第114号 日本考古学協会賞選考委員の選定について

 倉副会長から、3名の委員候補者案の説明があり、原案通り承認した。

議案第115号 退会の承認について

 *未納会費のある会員については、未納額の納入を併せて求めることとした。

報告第175号 2012年度大会について

 池上理事から、2012年度福岡大会時の理事役割分担の説明があり、承認した。続けて水村常務理事から、協会図書に係る特別委員会において、福岡大会での臨時総会開催が予定されていたが、現時点では特別委員会内での議案の審議を終えていないため、理事会に提案することができず、臨時総会の開催は見送りとなったとの報告があった。また、大竹理事から、2013年度大会は2013年10月19日(土)・20日(日)・21日(月)の3日間、若里ホール(長野市若里3-22-2)及び長野県社会福祉総合センター(長野市若里7-1-7)で開催するとの報告があり、承認した。

報告第176号 東日本大震災対策特別委員会報告

 菊地理事から、@6月25日(土)に担当理事3名(近藤英夫・菊地芳朗・河野一也)、継続委員3名(石川日出志・佐藤宏之・渋谷孝雄)、公募委員3名(飯島義雄・富山直人・渡邊泰伸) 、地元推薦委員3名(熊谷常正・倉敏明・玉川一郎)の12名からなる新委員会を開催して、新たに副委員長と事務局を設置した。委員長:渋谷孝雄、副委員長:近藤英夫、事務局:石川日出志・佐藤宏之・水村孝行(協会事務局)。A3つの部会(復興調査部会、被災文化財記録部会、文化財レスキュー・放射能汚染文化財部会)の部会長・部会員構成を決定し、各部会の今後の活動計画について協議したことが報告され、承認した。

報告第177号 国際交流委員会報告

 新田理事から、@6月30日(土)に「発掘された日本列島2012」を見学の後、協会事務所にて2012年度第1回委員会を開催。「第4回アジア考古学四学会合同公開講演会」の内容については、高志書院から刊行の予定。本年度の第6回アジア考古学四学会合同講演会」は、「アジアの青銅器」をテーマに、明治大学に於いて2013年1月27日(日)に開催の予定である。A「発掘された日本列島2012」から、公式サイトに掲載する遺跡紹介英文コンテンツを選択したが、東日本大震災に関する情報発信も行う必要があるのではないか。B委員会としてこれまで人的交流を図ってこなかったことから、今後は海外研究者の招聘を行う方向で検討を進めることになったとの報告があり承認した。なお、Aの東日本大震災に関する情報発信については、東日本大震災対策特別委員会に検討が要請された。

報告第178号 陵墓報告

 森岡理事から、7月18日(水)に陵墓懇談を開催し14学協会21名が参加した。日本考古学協会からは、引き継ぎのため茂木前理事と森岡が参加した。A懇談に先立ち、明治大学博物館会議室にて全体会議を行い、本年度の陵墓保全整備工事について、今後の立入り観察対象について、今年度の16学協会の役割分担について協議したことが報告され、承認した。

 続けて清家理事から、新泉社から刊行された「陵墓限定公開」30周年記念事業のシンポジウム記録『「陵墓」を考える 陵墓公開運動の30年』については、第3者による『日本考古学』への書評掲載を予定しているとの説明があった。

報告第179号 埋文委報告

 橋口理事から、7月幹事会議事録の提示があり、@7月22日(日)に開催される静岡県沼津市高尾山古墳のシンポジウムに、矢島委員長・松崎事務局長・近藤理事が参加し、今後の対応を検討する。福島県相馬市中村城跡の保存問題については、工事は計画通り着工され、震災で一部崩落した本丸石垣は放置されたままで、さらなる崩落の危険性もある。A福岡大会時の情報交換会は、九州地区の埋蔵文化財保護行政の現状に関する報告を予定している。B「高速道路から世界遺産・平城京を守る会」からの退会につき、同会事務局長から回答があり、退会手続きが終了したことが報告され、承認した。

報告第180号 公開講座について

 大竹理事から、第7回公開講座は、三内丸山遺跡を中心に12月2日(日)に開催の予定であることが報告され、承認した。

報告第181号 第34回(平成24年度)沖縄研究奨励賞推薦応募について

 水村常務理事から、標記の応募の説明があり、積極的な推薦への取り組みが要請された。

以上