古瀬理事から、本日の出席者は20名で過半数に達しており、本理事会が成立することが報告され、議事に入った。
古瀬理事から、長野県の角張淳一会員が2012年5月25日に、神奈川県の小出義治会員が6月17日に亡くなられたとの報告があり、哀悼の意を表した。
水村常務理事から、東日本大震災対策特別委員会の委員構成は、前回理事会並びに第78回総会で報告・承認されていること。協会図書に係る特別委員会については、理事の改選に伴い田中前副会長・白井前理事に代わり、理事会推薦委員として、古瀬理事及び橋口理事を新委員に推薦したい旨、同特別委員会から要請があるとの説明があった。続けて橋口理事から、白井前理事については、理事の任期満了に伴い理事会推薦委員から外れたが、今後も委員として活動してもらうことを本人並びに特別委員会全委員の了解を得ている。よって、協会図書に係る特別委員会の構成人数に変更はないとの説明があり、いずれも承認した。
水村常務理事から、日本考古学協会賞選考委員は、理事会から2名、会員から3名の合計5名で構成され、1期2年が終了したところであり、2期目の委員について検討願いたいとの説明があった。これを受けて田中会長から、1期目と同様に理事会からは副会長と機関誌担当理事の2名としたらどうかとの提案があり、倉副会長と川名理事の推薦を承認した。なお、会員枠の3名については、倉副会長及び川名理事が協議のうえ、7月理事会に候補者案を提出することになった。
川名理事から、2013年度の科学研究費助成事業が大幅改正となり、従来の研究成果公開促進費(学術定期刊行物)は、国際情報発信力の強化を行うための取組み(査読審査・編集・出版及び電子ジャーナルでの流通等)に必要な経費に変更となった。電子化への取組みは、機関誌編集委員会だけの問題ではなく、協会としての今後の方向性に関わることから検討を願いたいとの説明があり、田中会長からも補足説明があった。協議の結果、今後の対応について、早急にワーキング・グループを立ち上げることが承認され、まずは、田中会長、近藤総務担当理事、国際交流担当:新田理事・西藤理事、機関誌担当:川名理事・清家理事、広報担当:馬淵理事・小川理事からなる8名で構成し、検討を進めることになった。
水村常務理事より、一般社団法人に移行してから会計基準の変更があったため、当会の定款第4章第27条(1)〜(3)に記された事業報告書類並びに、会計処理規則(『会報』161、18〜21頁参照)との齟齬が生じており、法に定められた文言に変更する必要がある。定款の改正には会員の2/3以上の決議が必要なことから、財務事項だけでなく定款の全体的な見直しに加え、規則・規定も含めた検討を行い、来春の第79回総会に諮りたい。そのための作業は、総務会を中心に検討事項に関係する理事を加えることとし、随時理事会に諮りたいとの説明があり、承認した(2012年3月理事会 議案第91号参照)。
倉副会長から、2012年度福岡大会の内容説明があり、理事の出欠が確認された。
釼持理事から、6月16日(土)に、公募による委員を加えた新体制による委員会を開催し、委員長に渡辺誠会員、副委員長に佐々木和博会員を選出したこと。2012〜2014年度の活動目標とスケジュールを確認したこと。第78回総会時のポスターセッションの総括を行い、意見交換を行ったことが報告され承認した。続けて、あて職理事の任期について確認があり、水村常務理事から、常置委員会における任期については2007年7月理事会議事録に掲載されており、@あて職の理事の任期は、理事の任期終了まで。ただし任期終了後に会員の立場で継続して委員となった場合には、あて職理事であった時の就任期間と併せて3期まで。Aあて職以外の理事の任期は、理事の任期が終了しても会員の立場で継続できるが、連続3期までとの説明があり、承認した。
橋口理事から、第78回総会前日に開催された2012年度埋蔵文化財保護対策委員会議事録、6月幹事会議事録、2012〜2013年度の埋蔵文化財保護対策委員名簿の提示があり、@委員長に矢島國雄委員(神奈川県)、副委員長に藤沢敦委員(宮城県)、藤野次史委員(広島県)、事務局長に松崎元樹委員(東京都)を選任したこと。A6月11日に和歌山県根来寺遺跡の視察と和歌山県教育委員会文化遺産課との面談を実施。再度要望書を提出する方向で準備を進めること。B広島県福山市鞆の浦の埋立て・架橋計画について、広島県知事は計画の撤回を表明したが、福山市長は同意していないとの報告があり、承認した。
清家理事から、@7月18日(火)に宮内庁との陵墓懇談を行う予定である。A2012年度の陵墓活動は、例年通り陵墓限定公開・立会見学・立入りを柱とし、これらの実施に伴う実行委員会・運営委員会の構成については、懇談前の全体会議において協議する。B「陵墓限定公開」30周年記念事業のシンポジウム記録『「陵墓」を考える 陵墓公開運動の30年』(定価2,800円税別)が、新泉社から刊行された。会員からの書評・紹介や購入を促したいとの報告があり、承認した。
水村常務理事から、茅ヶ崎市教育委員会から、シンポジウム「下寺尾官衙遺跡を考える」への後援依頼があり、期日が迫っていたことから事前に了承した旨の報告があり、承認した。このことにつき田中会長から、後援名義使用申請については、議案扱いであることから、期日が迫っている場合には、全理事への文書会議(メール)にて判断することが望ましいとの発言があり、今後の対応として承認した。