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2012年4月理事会議事録

 議事に先立ち、水村常務理事から、4月1日から書記として勤務している林 純子さん並びに堀田菜摘子さんの紹介があった。

 佐藤理事から、本日の出席者は17名で過半数に達しており、本理事会が成立することが報告され、議事に入った。

会員の訃報について

 佐藤理事から、島根県の池田満雄会員が2011年12月28日に、山口県の渡邉亨会員が2012年4月20日に亡くなられたとの報告があり、哀悼の意を表した。

議案第93号 2011年度決算並びに2012年度予算案について

 藤田理事から、@2011年度決算は、事務局職員の中途退職による事務局経費の残、及び各種委員会の努力により支出が押さえられたことにより繰越金額が生じ、2012年度予算は、ほぼ各種委員会の要求通りとなった。A東日本大震災に対する募金収入については、使途を明確にするため一般会計とは別立てにし、特別会計報告として決算並びに予算案を作成し報告するとの説明があり、これを了承した。

議案第94号 埋蔵文化財保護対策委員会委員の選考について

 石川理事から、岐阜県と滋賀県を除く都道府県の委員名簿が提出され、未選出の2県については5月理事会までに決定したいとの説明があった。審議の結果、原案を承認した。審議の中で、委員数の削減や任期制の導入を求める意見があり、埋文委の体制、規則・規定も含めて見直しの余地があると判断した。この埋文委の規則・規定の見直しについては、3月理事会議案第91号で承認された定款等の改正をはかる小委員会で検討を進めることを、承認した。

議案第95号 新入会員資格基準に関する内規の改正について

 池上理事から、3月理事会からの継続審議となった「新入会員資格基準に関する内規」につき、@現行の第3条(5) 上記(1)から(4)に準ずるもので分担執筆したもの3編以上。を、第3条(5) 上記(1)から(4)に準ずるもので、主要部分を分担執筆したもの4編以上。に改正。A現行の第5条 研究論文は次の2種類とする。を、第5条 第3条に規定する業績は次の2種類とする。に改正する案が説明され、原案通り了承した。なお、改正案は、8月刊行の会報No.176に掲載する「入会申込み受付けのお知らせ」から摘要する。

議案第96号 監事の選定について

 石川理事から、金子監事・原田監事の任期満了に伴い、新監事候補者2名の紹介があり、第78回総会に諮ることを承認した。

議案第97号 総会決議について

 近藤理事から、埋文委4月幹事会において、原発事故で汚染された文化財等への対応につき、第78回総会での決議の要請があったことが説明され、本件については埋文委だけではなく、東日本大震災対策特別委員会とも摺り合わせを図り、総会決議としたいとの提案があった。協議の結果、総会決議を行うことを承認し、5月理事会にて決議案文の決定を図ることになった。

議案第98号 常置委員会委員の辞任と選任について

 谷口理事から、社会科・歴史教科書等検討委員会は4月21日(土)に委員会を開催し、公募の結果を踏まえて新規6名、継続4名の計10名の委員会構成案を作成したことが説明され、原案通り承認した。

 続けて、新田理事から、国際交流委員会の菊池誠一委員が2011年度で辞任し、後任に山形眞理子会員を推薦したいとの説明があり、原案通り承認した。

議案第99号 総会における提案について

 水村常務理事から、本年3月末日で退職した酒井和子次長に対し、第78回総会時に感謝状を贈呈したらどうかとの提案があり、これを承認した。

報告第157号 第78回総会について

 池上理事から、「総会実施要項」に基づき、日程並びに理事の役割分担の確認があり、了承した。

報告第158号 2012年度新入会員について

 池上理事から、2012年度新入会員資格基準該当者に対し、会員からの異議の申し立てを受付けたところ、期日までに1件の異議申立てがあった。そこで4月14日(土)に日高委員長・阿部副委員長による第2回資格審査委員会を開催し、対象の1名について協議の結果、入会意志、業績等については、提出された資料を対象として、規則及び内規に照らした上で確認されたものであり、資格基準該当者と判断した。よって、2012年度新入会員の入会資格審査は、申込総数65名、うち1名が資格基準に該当せず、64名が内定者となり、5月26日の第78回総会にて承認を受けるかたちとなったことが報告され、了承した。

報告第159号 理事選挙について

 池上理事から、4月7日(土)に第3回選挙管理委員会を開催して開票作業を行い、23名の理事と、次点者1名を選出したこと。投票率は24.6%であったとの報告があり、了承した。

報告第160号 東日本大震災対策特別委員会報告

 渋谷理事から、@4月24日(火)に、埋文委と合同で文化庁との面談を行い、これまでの特別委員会の活動報告並びに復興調査アンケート結果にみる人員不足や職務遂行への懸念を説明。人材確保の方法・体制、民間調査機関の導入・活用、汚染文化財のレスキュー・除染、中間貯蔵施設問題等について、文化庁の取り組みを伺った。面談の結果、文化庁と協会の基本姿勢に違いはないことを相互確認し得た。A本日(4月28日)、委員会を開催して、公募結果に基づき3名の委員を選出。新年度からの委員会構成並びに活動内容を協議した。新体制については第78回総会にて報告し、了承を得たいとの報告があり、いずれも了承した。

報告第161号 協会図書に係る特別委員会報告

 白井理事から、4月14日(土)に第5回協会図書に係る特別委員会を開催し、アンケートの集計結果並びに、第78回総会での報告内容について協議したとの報告があり、了承した。

報告第162号 埋文委報告

 近藤理事から、4月幹事会議事録の提示があり、@改選に伴う委員の選出について、第78回総会時のポスターセッション内容について、総会前日の委員会議題等について協議。A4月24日(火)に、東日本大震災対策特別委員会と合同で文化庁との面談を行い、矢島委員長と橋口事務局長が出席した。B福島県相馬市中村城跡、和歌山県岩出市根来寺旧境内、静岡県沼津市高原山古墳の保存問題につき協議し、福島原発事故の被害区域に所在する文化財の保全については、総会決議の方向で理事会に提出することになった(前掲議案第97号)との報告があり、了承した。

報告第163号 会員資格の喪失について

 水村常務理事から、2009年度〜2011年度会費30,000円の滞納により次の8名が会員資格を喪失したとの報告があり、承認した。なお、滞納会費の督促については継続する。

報告第164号 陵墓報告

 茂木理事から、陵墓関係16学協会によって、2009年5月17日と11月23日に開催された限定公開30周年記念シンポジウムの記録が、第78回総会時に新泉社から刊行される予定であるとの報告があり、了承した。

以上