理事会の開催に先立ち、佐藤理事から本日の出席者は23名で過半数に達しており、本理事会が成立することが報告され、議事に入った。
佐藤理事から、京都府の鈴木博司会員が1月21日に、長野県の青沼博之会員が3月16日に、富山県の宮田進一会員が5月29日に亡くなられたとの報告があり、哀悼の意を表した。
石川理事から、群馬県みどり市から標記選考委員の推薦要請がある旨の報告があり、検討の結果、昨年度と同じく佐藤理事を推薦することを承認した。
北條理事から、1994年から2000年にいたるスリム化の経緯が説明されるとともに、今後の改訂の趣旨と具体的素案が示された。検討の結果、改訂の実施は2011年度に編集の63号(2010年度版)からを目指し、さらに審議を重ねたうえで12月の会報誌上に提案して会員の意見を求め、来春の総会に諮ることを承認した。
宮本理事から、先月理事会で了承された総会時のセッション制導入につき、来春総会開催校での会場確保が可能であることが報告され、セッション制を含めた第77回総会研究発表募集原稿案が示された。検討の結果、原案通りで会報に掲載することを承認した。
石川理事から、第76回総会時に東京都の五十嵐彰会員から発言のあった提言(戦時期に収集された大陸の考古資料について、協会内に状況調査の専門委員会を設置し、その入手経路、現状、実態等について調査するとともに、併せて問題解決のための声明を行うべきである)につき説明があり、その扱いについて検討された。総会での発言として、次号会報の第76回総会(抄録)に明記することが了承されたが、過去の歴史的事実を研究することは可能であるが、様々な現代政治的問題が絡むことや、西アジア考古学会の事例等々の意見が交わされた結果、今後も継続的に扱いについて検討することとし、来月開催される国際交流委員会で取り上げることとした。
水村常務理事から、内規案の説明があり検討の結果、委員構成等につき一部修正のうえ承認した。
水村常務理事から、昨年の総会時に感染症が大流行して総会の開催が危ぶまれた事態があったが、当時は危機管理マニュアルがなかった。そこで新たに危機管理マニュアルを作成し、危機発生時に適切な対応ができるようにしたいとの説明があり、素案が示されるとともに、各理事に対し内容の確認が要請された。
石川理事から、①協会所蔵図書のセインズベリー日本藝術研究所への一括寄贈に対して、福島県の中村五郎会員から内容証明付き文書2通が、また昨6月25日に「考古学協会図書の海外放出に反対する有志」31名による「日本考古学協会蔵書の海外放出に反対する」署名簿の提出があり、いずれも寄贈先決定の撤回を要請していることが報告され、併せて本日メールにて考古学協会図書の海外放出に反対する有志のうちの6名による「協会寄贈図書問題について」と題する会報投稿原稿が届いているとの報告があった。②続けて石川理事から、セインズベリー日本藝術研究所への一括寄贈に至るまでは、2005年3月刊行の会報No.154から2010年3月刊行の会報No.169誌上で逐次報告してきたところだが、これまでの経緯を再度一括して報告し、第76回総会での寄贈先決定報告を会員に説明する必要があろうとの提案があり、経過報告案文の検討が行われた。検討の結果、文言の追加・修正のうえ、公式サイト並びに8月刊行の会報に掲載することを了承した。また、①の撤回要請については、中村会員へは文書にて回答し、署名活動については8月刊行の会報に掲載することを了承し、理事会開催日当日に届いた会報投稿原稿については7月の総務会で検討したうえで、次回理事会に諮ることになった。
水村常務理事から、鴨川市から「嶺岡牧再生基礎調査に係る嶺岡牧シンポジウム」への後援依頼、松戸市立博物館から「平成22年度企画展 湯浅喜代治考古コレクション−夢を追った70年−」への後援依頼があるとの報告があり、いずれも承認した。
櫃本理事から、会報に掲載する大会最終案内の説明があり、了承した。
池上理事から、2011年度新入会員の入会資格審査日程の説明があり、了承した。
山田理事から、7月12日(月)に宮内庁との懇談を行う予定であるとの報告があり、了承した。
石川理事から、理事の改選に伴う新委員会構成案が示されるとともに、常置委員会としての内規を整えることが報告され、これを了承した。
続けて土生田理事から、6月20日(日)に2010年度第1回委員会を開催して本年度の活動方針を協議し、本年度も「資格問題」「博物館問題」を中心に検討・活動すること。秋季大会でのポスターセッションの開催、九州でのシンポジウムの開催を実施することが報告され、了承した。
岡山理事から、理事の改選に伴う新委員会構成案が示されるとともに、常置委員会としての内規を整えることが報告され、了承した。続けて、6月19日(土)に委員会を開催し本年度の活動計画を協議したことが報告され、①第76回総会時のミニシンポジウム記録を『日本考古学』31号に投稿したいこと。②協会公式サイト上に、当委員会のコーナーを設け、通信「歴史教科書を考える」やシンポジウム・アンケート内容等を常時提供し、広く情報発信したいとの要望があり、了承した。
茂木理事から、理事の改選ならびに任期満了に伴う新編集委員会構成案が示され、これを了承した。
近藤理事から、6月幹事会議事録の提示があり、①6月7日(月)に文化庁との懇談を行い遺物の保管・管理について、資格制度の動向、松原市河合遺跡他の各地の保存問題、近世遺跡の保存問題等について意見交換した。②府中市武蔵国府関連遺跡の保存問題については、東京都と府中市から要望書に対する回答を得ており、動向を注視していく。鳥取城内遺跡については6月10日(木)に現地視察を行い関係者と懇談を行った。今後も経過を注視し対応を検討してゆく。③本日、後援が了承された8月7日(土)に鴨川市で開催される「嶺岡牧再生基礎調査に係る嶺岡牧シンポジウム」に、近藤ほか埋文委員3名が参加して発表を行う予定。④「出土品取扱い基準」について、6月16日(水)に千葉県職員との懇談を行ったが、今後の各自治体における出土品の「適切な取扱い」を規定すると考えられる「出土品取扱い基準」については、各都道府県の策定状況、基準の内容を把握する必要があるとの報告があり、了承した。
宮本理事から、理事の改選に伴う新委員会構成案が示され、これを了承した。