田中理事から、本日の出席者は19名で過半数に達しており、本理事会が成立することが報告され、議事に入った。
田中理事から、兵庫県の仲道 裕会員が2013年12月10日に、東京都の永峯光一会員が2014年6月1日に、千葉県の高橋良治会員が2014年6月6日に亡くなられたとの報告があり、哀悼の意を表した。
田中理事から、理事改選による新理事会発足にあたり、各理事の担当事業・委員会について組織案が提示され、原案通り承認された。
橋本理事が欠席のため田中理事から、国際交流委員会から大阪府の岡村勝行会員を委員に継続して推薦したい旨の要請があるとの説明があり、原案通り承認した。
続けて、宮本理事が欠席のため田中理事から、英文機関誌編集委員会から神奈川県の近藤英夫会員を、前理事会で担当理事として尽力した経緯から委員に推薦したい旨の要請があるとの説明があり、原案通り承認した。
橋口理事から、理事改選に伴い、新たな委員構成は、理事会から白石副会長・佐藤理事・橋口理事と、前委員会からの継続性を踏まえ古瀬清秀委員・泉 拓良委員・木下正史委員の6名とし、白石副会長が委員長を、白井監事が引き続きオブザーバーを務めるとの説明があり、原案通り承認した。
長瀬常務理事から、日本考古学協会賞選考委員は、2期4年が終了したところである。理事会からは、石川副会長と機関誌担当の清家理事が担当し、会員枠の3名については、石川副会長と清家理事が協議の上、7月理事会に候補者案を提示することで、承認した。
田中理事から、第79回総会で会員から要望のあった各委員会の委員名簿の公開について、これまでの経緯が説明された。審議の結果、8月刊行の『会報』182に現時点での各常置委員会・特別委員会・小委員会の名簿を掲載し、不特定多数が閲覧可能である公式サイトでは、理事会のみ公開とし、他は原則的には非公開とすることで、承認された。
髙倉会長から、第80回総会において定款の改正、及び日本考古学協会規則が承認されたことを受け、諸規則・規定における今後の検討課題について説明があった。特に名誉会員については、前理事会からの継続的な検討事項でもあることから、急ぎ基準を定める必要のあることが確認され、名誉会員の要件について協議し、原案の作成に着手することとなった。
髙倉会長から、第4回日本考古学協会賞奨励賞を受賞した斎野裕彦氏の論文「仙台平野中北部における弥生時代・平安時代の津波痕跡と集落動態」について、非売品であり発行部数が限定されているために会員の目に触れる機会も少ないことから、協会公式サイトへの掲載が提案された。審議の結果、表・図版・写真の掲載について許可を得た上で掲載することを承認した。
馬淵理事から、8月刊行の『会報』182について、目次案が提示され、一部修正の上、承認された。
田中理事から、海外との通信に際して必要なレターヘッドについて、見本が提示された。作製にあたっては、永続的に使用できる格調高いレターヘッドが望ましく、作製費も勘案した上でデザイナーへの依頼も考慮に入れることで承認された。
馬淵理事から、2012年度末で会員資格を喪失した退会者が、退会後の会費分を振り込み、資格継続を希望していることが説明された。「日本考古学協会規則」第11条に則り退会とし、再度入会手続きが必要なことを確認し、退会後の会費については返還することで承認した。
長瀬常務理事から、杵築市教育委員会から「杵築城藩主御殿発掘調査成果報告記念シンポジウム」の後援依頼があるとの説明があり、承認した。
馬淵理事から、**会員から退会届けが提出されている旨の報告があり、退会を承認した。
橋口理事から、6月10日(火)に、第80回総会で協会所蔵図書の寄贈先として承認された奈良大学から、理事長他9名が現在図書が収蔵されている倉庫を視察した。視察にあたっては、髙倉会長・橋口理事・泉委員・白井監事・長瀬事務局長の5名で対応し、倉庫内の保管状況や収納箱数、収納状況の確認を行ったことが報告され、了承した。
清家理事から、@事前調査見学が6月9日(月)に佐紀部事務所建替工事予定箇所で実施され、13学協会22名が参加し、協会からは菊地理事・新納理事・橋本理事が参加した。A7月16日(水)に宮内庁との陵墓懇談を行う予定であるとの報告があり、了承した。
小川理事から、@第80回総会においてポスターセッションを行い、多数のアンケートを得た。A7月12日(土)に委員会を開催し、委員長・委員の選任や、総会時のアンケートの記載内容の検討を行う予定であることが説明され、了承した。
小川理事から、6月15日(日)に委員会を開催し、@マスコミ等の対応について、問い合わせのあった場合や協会からの声明・決議等を発表した際の対応など状況別の対応について協議した。A総会・大会等における研究発表の動画の公開について、公開の方向で条件整備等の検討を行っているとの報告があり、了承した。
橋口理事から、6月幹事会議事録の提示があり、@静岡県沼津市高尾山古墳について、道路建設推進の動きがあることから、松崎事務局長・近藤委員が6月27日(金)に現状視察を行った。その結果を踏まえ、静岡県知事との面談を行う予定である。A要望書を提出した大分県杵築市杵築城遺跡について、市として保存の方向性が示された等の報告があり、了承した。
大竹理事から、2014年度伊達大会の内容説明があり、続けて、大谷理事から補足説明があり、理事の出欠が確認された。
田中理事から、第79回総会時に会員から要望のあった他国由来の考古学資料の取り扱いについて、これまでの経緯が説明され、勉強会で情報収集を行っていくことが報告され、了承した。
釼持理事から、シンポジウムは11月8日(土)に学芸大学で開催予定であることが報告され、了承した。
石川副会長から、2010年9月理事会・議案第38号「特別委員会による発掘調査遺跡情報の調査について」で承認された、当時の古墳総合研究特別委員会、縄文式文化編年研究特別委員会、西九州総合調査特別委員会等の日本考古学協会特別委員会による遺跡の発掘調査情報(報告書の有無・資料の所在等)の把握について、石川副会長を中心に調査を再開することを了承した。
石川副会長から、個人的に関係のある出版会社から、総会・大会時の図書交換会について、@机の卓の大きさ、A整理費の値下げについて要望があったことが報告された。Aについては、実行委員会の収入減にも繋がることから、慎重に企画・運営担当で検討していくことになった。
石川副会長から、日本学術会議史学委員会文化財の保護と活用に関する分科会では、「文化財の次世代への確かな継承−災害を前提とした保護対策の構築をめざして−」との提言を発表した。提言について、日本考古学協会会員への周知の要望があり、公式サイトへの掲載と、年報への掲載の依頼があり、了承した。
長瀬常務理事から、第80回総会で配布した『日本考古学年報』35・『日本考古学』第37号・『第80回総会研究発表要旨』について、総会欠席者への送付を依頼した発送委託業者にデータの取り違いがあり、資料の誤発送が発生した。現在、郵便局着払い代金の返金と誤送資料の回収を行っており、回収でき次第、未発送会員へ送付する予定であるとの報告があり、理事・会員にご迷惑をかけたことを謝罪した。今後は再発防止に努めることが確認され、了承した。